エントリーNo.1
山形県小国町 佐藤 茜さん(35歳)
・東京都葛飾区より移住
・ECサイト運営など
・移住4年目
東京で保育教諭として勤務。結婚後、3人の子どもをもうけるも、仕事と家庭の両立が難しく、夫や子どもと向き合う余裕がない日々が続きました。家族との時間をつくるため夫婦で話し合い、2021年に小国町へ移住。その直後に悪性リンパ腫を患い、抗がん剤治療を開始します。幸い、ガンは翌年に完全寛解。2023年には町の助成金制度を使用して、無農薬・無添加の山の恵みを販売するECサイト「きせつ家」をオープン。病気をきっかけに育て始めた天然のヨモギ茶や、山菜などを販売しています。2024年には第4子を出産し、夫婦で農業にも参入。移住者コミュニティー「つむぐ」への参加や、地域の交流会を開催して子どもやお年寄りをつなぐなど、まちの自然や地域の人とともに豊かな毎日を送っています。
エントリーNo.2
茨城県常陸大宮市 松原 功さん(36歳)
・東京都八王子市より移住
・WEBサイト制作
・移住7年目
東京で福祉関連の会社に勤務。2018年、常陸大宮市の地域おこし協力隊として活動していた妻との結婚を機に移住。自身も地域おこし協力隊として3年間活動し、林業や鳥獣対策、地域資源活用などに取り組みました。退任後は、市民団体の活動支援や、地域おこし協力隊OB・OGネットワークの副代表として、現役隊員をサポートしています。また、地元の魅力を生放送や動画コンテンツで伝える市民放送局「ひたちおおみや放送局Keydecke」に参加。番組制作では地域住民が主役となる情報発信を心がけ、「番組を見て、自分たちの地域に誇りをもてた」との声をもらうことに喜びを感じています。2023年に第1子が誕生。地域との関わりが生活の一部になる常陸大宮の暮らしを満喫しています。
エントリーNo.3
茨城県ひたちなか市 臼田那智さん(33歳)
・東京都新宿区より移住
・ものづくり事業・造形教室主宰
・移住8年目
美大卒業後、都内でアート活動。2016年に、ひたちなか市那珂湊地区の芸術祭「みなとメディアミュージアム」に参加。同質なコミュニティーとは違い、地域の人たちと協働するアートに可能性を感じ、翌年ひたちなか市に移住しました。2017年からは水戸市の看板デザイン会社で働きながら、祭りを中心に土地の伝統文化とアートを融合させた活動に従事。2020年、看板職人の夫との結婚を機に、夫婦でものづくり事業を行う「ヤナチ製作所」を開業。祭りやイベントのポスター、まちのモニュメントなどを手がけています。また、造形教室「みなとのみんなのアトリエ」を立ち上げ、子どもたちを中心に造形の楽しさを共有。2022年に長女が誕生。子育てに癒やし感じながら、夫婦二人三脚でまちの魅力を表現する仕事に取り組んでいます。
エントリーNo.4
茨城県ひたちなか市 鈴木梨紗さん(32歳)・北川千晴さん(34歳)
・鈴木さん 埼玉県朝霞市より移住 北川さん 神奈川県横浜市より移住
・干しイモ農家
・鈴木さん 移住9年目 北川さん 移住4年目
防衛大卒業後、陸上自衛官として働いた鈴木さんとダイビングのインストラクターをしていた北川さんが、干しイモ農家として独立することを目指し、ひたちなか市へ。干しイモ問屋や農業法人での修業を経て、2021年に「ヤマブキファーム」を開業しました。市内出身でUターンの鈴木さん、他県から移住の北川さんともに農家出身ではなく、畑探しから作業場や農機具の確保まで苦労しましたが、修業先をはじめ多くの人に支えられて開業。サツマイモの生産から干しイモの加工、販売までを2人で行い、安心安全かつ、きれいでおいしい干しイモづくりに奮闘。見た目が悪いサツマイモも売りきる工夫をするなどSDGsの取り組みを実践し、第3回日本さつまいもサミットで「Farmers of the year 2021-2022」を受賞しました。
エントリーNo.5
埼玉県越谷市 妹尾早南さん(40歳)
・兵庫県西宮市より移住
・キャンプ場運営など
・移住5年目
2016年、夫の転勤で越谷市に転居。越谷の居心地のよさと便利さが気に入り、2020年に永住を決意しました。その以前から家族や友人とキャンプを楽しみ、2020年冬からのコロナ禍で行動が制限されるなか、「近くにキャンプ場があればリフレッシュできる」と考え、2021年に法人を設立。2024年3月に「キャンプナノ越谷キャンプ場」をオープンしました。キャンプはさまざまなものと親和性が高く、ログハウスづくり、農業体験、防災、食など、組み合わせは無限大。地域事業者や行政とコラボし、キャンプをきっかけに、まちが好きになる企画を展開中。また、市内のマルシェやイベントの参加、創業セミナーでの講演などの活動で、コミュニティーづくりや地域の魅力発信に取り組んでいます。
エントリーNo.6
千葉県長生村 竹下幸子さん(39歳)
・メキシコ合衆国オアハカ州オアハカ市より移住
・レストラン経営
・移住1年目
出身は千葉県四街道市。東京での会社勤めを経てメキシコに移住、オアハカ市で7年間、タコ焼き店を経営しました。娘が小学校にあがるタイミングで、教育面などを考えて日本に帰国することに。2023年12月に長生村に移住しました。長生村は、温暖な気候と穏やかで温かな人たち、さえぎるものがない大きく開けた空が大好きなオアハカに似ていることが、移住を決めた理由。2024年7月に「タコス屋サチータ」をオープン。海辺の店で地元の新鮮野菜や魚介類を使った、手づくりのメキシコ料理を提供しています。移住後、娘は健やかに育ち、日本でしっかり勉強中。メキシコ時代からのコンセプト「日本とメキシコの架け橋」を大切に、自然豊かな長生村で日々をつむいでいます。
エントリーNo.7
千葉県長生村 橋澤義憲さん(45歳)
・東京都小金井市より移住
・養蜂業など会社経営
・移住6年目
農業分野の技術コンサルタントとして国内外で活動。娘が生まれるタイミングで自然豊かな土地への移住を考え、都心にも羽田・成田空港にも行きやすく、生活の便利さや環境のよさから2019年に長生村へ移住しました。2020年、コロナ渦で仕事のスタイルが大きく変わるなかで、より自分らしい仕事がしたいと考え、夫婦で養蜂を開始。社名を「HANAP」とし、養蜂を中心に関連事業を展開しています。2024年6月には空き家をDIYし、はちみつとハーブの専門店をオープン。養蜂体験や大学と養蜂の研究協力を行うほか、環境保全活動や環境教育・食育に取り組み、地域の小中学校での出前授業や体験授業に協力。活動をとおして地域の人との交流が増えたこともうれしく、長生村での暮らしに大きな幸せを感じる毎日。
エントリーNo.8
千葉県長生村 細山田水星さん(39歳)
・千葉県千葉市より移住
・ダンサー、司会業
・移住7年目
ダンサーやイベントバーの経営を経て、2016年、家族が安心して暮らせるよう、実家に近い長生村に家を建てて移住。ダンスや司会の仕事で東京に通っていますが、都心と行き来しやすく、自然豊かで夜は美しい星空が広がる長生村の暮らしを満喫しています。近年は地域に根づいたご当地MCを目指し、各地のさまざまなイベントを担当。2023年には、長生村最大のイベントで約1万人が来場する「長生村ながいきフェスタ」で、ダンススクールの子どもたちとステージイベントに出演。2024年は同イベントのメインMCを担当しました。自分自身の特技とパーソナリティを生かして地域に溶け込み、子どもも大人も笑顔がいっぱいの長生村になることを目指し、活動の幅を広げています。
エントリーNo.9
福井県福井市 高橋 要さん(36歳)
・山形県米沢市より移住
・日本水仙の栽培・販売、宿泊施設の運営
・移住10年目
2010年から新潟で農山村での地域づくりに携わり、2015年に福井市に移住。地域おこし協力隊として、高齢化と人口減少が著しい殿下地区で活動しました。退任後はコーディネーターやライター、編集者として地域のプロジェクトに幅広く参画しています。2021年12月任期3年の福井市地域プロジェクトマネージャーに就任。仲間たちと会社を立ち上げ、福井の県花である日本水仙の販売事業を開始しました。越前海岸の美しい花畑で知られる日本水仙は、近年、生産農家が減少中。その課題解決に洋風プーケ「SUISEN Bouquet」を提案し、若い人が関われる仕事を目指しています。2024年夏には水仙産地に一棟貸しの宿「点景」を開業。越前海岸での生業づくりと地域の魅力向上に取り組んでいます。
エントリーNo.10
長野県原村 橘田美千代さん(75歳)
・東京都豊島区より移住
・保育園園長・社会福祉法人理事長
・移住5年目
東京で45年以上乳児保育に携わった後、大学・短大で保育学教授を経験。娘たちが原村を気に入り、2020年に親子3代で移住。のんびり暮らすつもりが、若い移住者や農業、自営業者が子育てに苦労していることを知り、元保育士など地域の人たちとプロジェクトを立ち上げ、2022年4月に認可外保育園「八ヶ岳風の子保育園」として出発。2023年4月に認可保育園となり、社会福祉法人「織りなす」を設立しました。0歳から2歳まで定員20人の園では、無添加の手づくりおやつや食事にこだわり、自然体験を重視した保育を実践。地域との交流を大切に、休耕地を借りた「風の子ファーム」で野菜づくりをするなど、恵まれた環境での少人数保育は、子どもたちの心の成長がよく見え、やりがいアップに。「就学まで在園したい」との多くの声を受け、5歳児まで40名定員の保育園の実現を目指して活動中。
エントリーNo.11
静岡県沼津市 青山沙織さん(42歳)
・兵庫県尼崎市より移住
・自営業
・移住7年目
神戸市で航空機メーカーに勤務。自ら発信する仕事で起業を模索するなか、深海魚漁が盛んな沼津市戸田地区に引かれ、2018年に地域おこし協力隊として移住。移住初年度に「駿河湾の深海魚アートデザインコンテスト」を企画・開催。2019年の「深海魚フェスティバル」では来場者約3000人、まち最大規模のイベントを実施。2020年、コロナ禍で打撃を受けた漁師を支援するため、港で直接魚を買取り、直送する「深海魚直送便」を開始し、全国的に話題に。2021年の協力隊卒業後は直送便の事業を継続しながら、特産品の開発を手がけています。「しずおかの海PR大使」の活動や地域振興活動などにも携わっており、海と山の恵みにあふれたまちで深海魚の魅力を発信しています。
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エントリーNo.12
静岡県沼津市 今田隼輔さん(27歳)
・愛知県額田郡より移住
・自営業
・移住2年目
愛知県で自動車部品メーカー勤務。夫婦で自然豊かな環境での暮らしを希望し、温暖な気候に恵まれ、2人が好きなアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台にもなった沼津市への移住を決めました。2023年5月に地域おこし協力隊に就任し、地域産品の商品開発・販路拡大に従事。2024年3月に名産の西浦ミカンを使い、日本初のミカン果汁100%のスパークリングドリンクを発売。規格外品を原料にアップサイクルすることでフードロス対策を組み込んだ商品で、ハイエンド向けホテルなどに販売しています。また、一次産業の所得向上や地域経済活性化というビジョンのもと、近隣エリアの小規模事業者が委託生産できるジュース・ジャム加工施設の設立に着手。2025年10月までの開業を目指しています。
エントリーNo.13
三重県桑名市 スベイト・ダニエルさん(54歳)
・愛知県名古屋市より移住
・インターナショナルプリスクール運営
・移住10年目
名古屋で英会話スクールを14年間運営。2014年、子ども向けスクールの開設を念頭に、子どもが遊べる自然があり、利便性が高い桑名市に移住。2014年に英会話スクール、2018年に就学前の子どもが通う「桑名フォレストインターナショナルプリスクール」を開業しました。対象年齢は2歳から保育園年長まで。子どもたちは完全英語のスクール生活を送り、英語を第2の母国語とするバイリンガルを目指します。これによって子どもたちに広い視野と選択肢を与え、社会に送り出す夢を実現できつつあります。スクールは国の無償化対象基準を満たす認可外保育施設なので、保護者の負担も軽減。地域コミュニティーの英語力アップにつながっている実感もあり、英語教育者として大きな幸せを感じています。
エントリーNo.14
愛媛県伊予市 上田沙耶さん(26歳)
・神奈川県横浜市より移住
・喫茶店・ゲストハウス経営など
・移住5年目
幼少期から訪れていた、父の故郷である大好きな伊予市双海町が人口減で活気を失う様子を見て一念発起し、大学在学中の2020年に地域おこし協力隊として移住しました。初年度は地元のおいしいもので双海の魅力を届ける地域商社活動を開始。2021年、祖父母がかつて営んでいた喫茶店を復活させ、翌年にクラウドファンディングを活用してゲストハウスを整備。「海に恋する泊まれる喫茶店ポパイ」を開業しました。協力隊退任後の2024年2月、双海ファンづくりをミッションに「双海最高カンパニー」を設立。一軒貸し宿やシェアハウスの運営、「はしご酒」イベントの開催、スイーツ開発などに従事。産業や雇用を創出する地域総合商社として双海を盛り上げ、持続可能なまちづくりを目指しています。
エントリーNo.15
佐賀県有田町 上野菜穂子さん(47歳)
・イランより移住
・特定非営利活動法人灯す屋事務局長
・移住8年目
イラン国営放送に15年勤務。海外で働き、生活するという夢を実現し、次の目標として日本でのチャレンジを考えていたとき、有田焼という伝統産業が400年続く有田町に興味をもちました。2017年に地域おこし協力隊として移住。有田町内山地区で空き家の利活用や移住支援を行うなかで、まち全体を百貨店に見立て、店舗と空き家をつないでまち歩きと買い物を楽しんでもらうイベント「うちやま百貨店」を企画・開催。20~40代が多く訪れ、店舗の増加にもつながりました。また、銘菓「ちゃわん最中」を復活させ、お土産にとどまらず、人と人がつながる地域のツール的な存在に。協力隊退任後はNPO法人「灯す屋」で新しい取り組みに挑戦する人の相談に乗りながら、うちやま百貨店などの活動を継続しています。
エントリーNo.16
宮崎県宮崎市 鈴木幸菜さん(37歳)
・愛知県名古屋市より移住
・自営業
・移住4年目
愛知県でセレクトショップに勤務。結婚後、夫婦共通の趣味のサーフィンで宮崎を訪れ、美しい海に感動。子育て環境のよさも理由となって、2021年に宮崎市へ移住しました。同年12月、かねてより心に温めていた吸水ショーツのブランド「QUARTER」を立ち上げ、品質にこだわった製品を提供。創業に際しては、移住者支援センターをはじめ、さまざまな人が協力。時間をかけて試作品の改良を重ね、納得のいく商品づくりができました。自然に囲まれた環境に癒やされ、地域の子育て支援やママ友ネットワークに支えられる毎日。宮崎で、全国で仕事や子育てをがんばっている女性が少しでも快適な日々が送れるよう、女性の健康に特化した製品づくりに取り組んでいきます。
エントリーNo.17
宮崎県宮崎市 中島 陽さん(16歳)
・千葉県浦安市より移住
・個人事業主・学生
・移住7年目
感覚過敏があることから不登校になり、体調が悪化。祖⽗⺟が住む宮崎ではのびのびできる⾃分に気づき、2018年に宮崎へ移住しました。宮崎のおおらかな⼈たちと豊かな自然、⾷べ物のおいしさでどんどん元気になると食への関心が高まり、みそづくりや梅仕事などに挑戦。味や⾹り、⾷感などに微細に反応する特性を生かして、食べにくいイメージのあるビーガンやグルテンフリーでもおいしいお菓⼦づくりを開発し、開業を決意。資⾦集めから自身で取り組み、宮崎市と県の創業補助⾦の採択者に。クラウドファンディングでも多くの人の⽀援を得ることができました。2024年12月に焼き菓子店「okinu to oyatsu」をオープン。ビーガン、グルテンフリー、無添加のお菓⼦を提供しています。お菓子を通じて、自分を元気にしてくれた宮崎に恩返しをしたいと考えています。