都内に約80店舗ほどある地方自治体のアンテナショップ。今回は名物グルメがそろう東北エリアから、人気の岩手、宮城、秋田、山形の4店舗に注目。2019年の売上額の総合、お菓子、個数別にトップ3の商品を一挙にご紹介します。
多彩なグルメを堪能できる「いわて銀河プラザ」
海の幸、山の幸、乳製品、麺類など、豊かな自然に恵まれた岩手県の特産品が約1800点そろう。小岩井農場の乳製品が並ぶ「小岩井コーナー」や、南部煎餅やかもめの玉子など銘菓が勢ぞろいの「菓子コーナー」など、選びやすいディスプレイも特徴です。「ソフトクリームコーナー」や「イベントコーナー」も気軽に利用したいショップ。
ベーコンから生うにまで。ご飯が進む！ 総合トップ3
1位 いわちく「県産豚使用 切り落としショルダーベーコン」410ｇ 410円（税込）
2位 かくりき商店「牛乳瓶詰め生うに」150ｇ 時価（2020年は4000円前後）
3位 中村家「三陸海宝漬」 350ｇ 4000円（税込）
1位の「県産豚使用 切り落としショルダーベーコン」は、肩肉100％使用したお買い得サイズ。2位は、5月中旬から7月の季節限定のごちそう「牛乳瓶詰め生うに」。甘くてとろ～りとした生ウニは数量限定。3位はギフトの代表格「三陸海宝漬」。「味付けめかぶの上には、イクラ、アワビなどの海の幸が満載。ご飯のお供にうってつけの逸品です」（広報 長澤由美子さん）
手土産にも選ばれているお菓子トップ3
1位 トロイカ「トロイカベイクドチーズケーキ」 5号ホール 3132円（税込）
2位 さいとう製菓「かもめの玉子」ミニ6個入 583円（税込）
3位 さいとう製菓「かもめの玉子」ミニ15個入（化粧箱）1458円（税込）
1位は、チーズから手づくりする「トロイカベイクドチーズケーキ」。上質なクリームチーズをそのまま食べているような濃厚さと、程よい酸味が後を引く。2、3位には、岩手の銘菓「かもめの玉子」がランクイン。卵にそっくりな見た目で、黄味餡とホワイトチョコが絶妙のコンビネーションです。
素朴な味わいが人気の売上個数トップ3
1位 小岩井農場監修「小岩井ソフト」 Ｓサイズ 250円（税込）
2位 いわちく「県産豚使用 切り落としショルダーベーコン」410ｇ 410円（税込）
3位 白石パン「豆パンロール」1個 150円（税込）
1位は、濃厚でミルキーなソフトクリーム「小岩井ソフト」。店内のイートインでつくりたてを楽しめ、コーンかカップが選べます。3位の「豆パンロール」は、地元で愛されているパンメーカーのロングセラー商品。豆パンにマーガリンを挟んだ素朴な菓子パンは、一度食べたらやみつきに。
幅広い特産品がそろう「宮城ふるさとプラザ」
店内には、宮城の特産品が約1700点も集結。笹かまぼこやずんだ餅など定番商品をはじめ、水産商品やスイーツなど、生産者が直売する週替わりの催事コーナーも展開しています。2階には、本場の牛タン焼きが味わえるレストランも。なめこ生産者が作る乾燥なめこ「いつでもなめこ」や「ふかひれ濃縮スープ」など、毎日の食事をよりおいしくする1品も注目です。
ラー油から油揚げまで。バラエティ豊かな総合トップ3
1位 陣中「牛タン入り仙台ラー油」 1個100g 750円（税込）
2位 白謙かまぼこ店「極上笹かまぼこ」1個 195円（税込）
3位 定義とうふ店「定義の三角油揚げ」 1袋5枚入 600円（税込）
1位には、宮城県民のソウルフード、牛タンを具の9割に使用した食べるラー油「牛タン入り仙台ラー油」がランクイン。「頬張った瞬間、ふわっと香るゴマ油と、じんわり溶け出す牛タンのうま味がたまらない。ご飯が進む一品です」（店長 大蔵国孝さん）。3位は、明治23年創業の豆腐店がつくる「定義の三角油揚げ」。昔ながらの製法でつくる分厚い油揚げは必食。
老舗がつくる和和菓子が人気！ お菓子トップ3
1位 白松がモナカ本舗「白松がモナカミニ 20個入」 1350円（税込）
2位 菓匠三全「ずんだ餅」5個入 865円（税込）
3位 ふじや千舟「支倉焼」5個入 950円（税込）
1位は、創業80年を超える老舗がつくる「白松がモナカミニ 20個入」。小豆、胡麻、白インゲン、栗の餡の4種入り。2位は、枝豆を餡にした郷土菓子「ずんだ餅」。フレッシュバターと卵、砂糖、小麦粉でさっくり仕上げた皮に、クルミ風味の白餡を包んだ「支倉焼（はせくらやき）」が3位に。木箱に入れて形を整えるなど手間をかけた銘菓は、上品な甘さが魅力です。
毎日の食事に欠かせない！ 売上個数トップ3
1位 白謙かまぼこ店「極上笹かまぼこ」1個 195円（税込）
2位 陣中「牛たん入り仙台ラー油」 1個100g 750円（税込）
3位 気仙沼ほてい「ふかひれ濃縮スープ」1個 324円（税込）
大正創業の老舗がつくる「極上笹かまぼこ」が1位に。プリプリとした歯応えと弾力、魚本来のほんのりとした甘さがたまりません。3位は「ふかひれ濃縮スープ」。気仙沼産フカヒレを使用し、鶏・豚ガラスープで仕上げた、醤油中華風味のスープ。溶き卵1個分を加えるだけで、手軽に本格的フカヒレスープが味わえます。
郷土色の濃い商品が人気! 「あきた美彩館」
北の国ならではの風情漂う店内には、特産品をはじめ、産地直送の野菜、話題のお菓子、自慢の地酒、工芸品などがずらり。スタッフ一押しの「いぶりがっこのクリームチーズマヨ」など、特産品をアレンジした1品も見逃せません。郷土菓子「バター餅」や、「まち子姉さんのごま餅」など、秋田だけでしか味わえない個性的なお菓子を食べ比べてみては？
郷土菓子から海藻まで。東北ならではの総合トップ3
1位 蕗月堂「バター餅」3個入 338円（税込）
2位 三高水産「ぎばさ」200g 496円（税込）
3位 旭南高砂堂「まち子姉さんのごま餅」1個 225円（税込）
1位は、北秋田市で40年以上前から食されている郷土菓子「バター餅」。お餅にバター、砂糖、卵黄を練り込んだ優しい甘さの逸品。2位には、別名アカモクと呼ばれる海藻「ぎばさ」がランクイン。「秋田の郷土食のひとつで。栄養価が高く、ヘルシーな食材としても人気です。ねばねば食感がやみつきになりますよ」（マネージャー 尾形靜子さん）
世代を超え愛されるお菓子トップ3
1位 蕗月堂「バター餅」3個入 338円（税込）
2位 旭南高砂堂「まち子姉さんのごま餅」1個 225円（税込）
3位 お菓子のにこり「なまはげのおくりもの」1個 147円（税込）
2位は、白＆黒ゴマをたっぷりブレンドしたマーブル模様の「まち子姉さんのごま餅」。口いっぱいにゴマの風味が広がり、リピート率の高い1品。3位は、大潟村産の米粉を使ったサブレを、なまはげのお面を模した最中で挟んだ「なまはげのおくりもの」。サブレに加えたゴマの風味と、サクッと軽い食感がクセになります。
毎日楽しみたくなる! 売上個数トップ3
1位 秋田ニューバイオファーム「めんこいなりんごジュース」185㎖ 113円（税込）
2位 旭南高砂堂「まち子姉さんのごま餅」1個 225円（税込）
3位 蕗月堂「バター餅」3個入 338円（税込）
秋田県産のリンゴを使用した「めんこいなりんごジュース」が1位に。無添加100％のストレート果汁ジュースは、さわやかで自然な甘さが魅力。夏は、凍らせてシャーベットにして楽しむのもおすすめ。パックタイプなので携帯用のも便利です。2位には、不動の人気「まち子姉さんのごま餅」がランクイン。
旬の食材にも出会える「おいしい山形プラザ」
農産物や特産品など、山形県の「おいしい」が詰まったショップ。1階の「特産品販売コーナー」には、山形から毎日直送される新鮮や野菜や果物もラインナップ。「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフがプロデュースする、2階のレストランも話題です。お土産には、不動の人気を誇る、じんだん大福やオランダせんべいを要チェック。
米どころならでは商品が目白押し！ 総合トップ3
1位 煎餅工房さがえ屋「やみつきしみかりせん」150g 572円（税込）
2位 じんだん本舗大江「じんだん大福」1個 108円（税込）
3位 酒田米菓「オランダせんべい」1袋20枚入 168円（税込）
1位は、米どころ山形の煎餅専門店が手づくりする「やみつきしみかりせん」。老舗しゅうゆ醸造元と共同開発した、甘みのある絶妙なしょうゆたれ使用。「低温で3日以上かけ乾燥させているので、しょうゆのうま味が生きています。カリカリの食感と、しょうゆの深い味わいがやみつきに。お子様からご年配の方まで幅広い層に好評です」（商品アドバイザー 羽根田結子さん）
特産品が満喫できるお菓子トップ3
1位 煎餅工房さがえ屋「やみつきしみかりせん」150g 572円（税込）
2位 じんだん本舗大江「じんだん大福」1個 108円（税込）
3位 酒田米菓「オランダせんべい」1袋20枚入 168円（税込）
総合と菓子トップ3に同じ商品がランクインと、根強い人気がうかがえます。そのなかでも2位は、コシのあるお餅に、山形の特産・だだちゃ豆の餡を包んだ「じんだん大福」。大福山形県産の餅米・ヒメノモチでつくるお餅はやわらかな食感で、枝豆の濃厚な風味が楽しめます。小振りなサイズでありながら食べ応えあり。
ネーミングのユニークさにも注目！ 売上個数トップ3
1位 じんだん本舗大江「じんだん大福」1個 108円（税込）
2位 煎餅工房さがえ屋「やみつきしみかりせん」150g 572円（税込）
3位 酒田米菓「オランダせんべい」1袋20枚入 168円（税込）
3位には、総合、お菓子ともに、50年以上愛される「オランダせんべい」がランクイン。庄内産のうるち米を100%使用し、約3mmの薄焼きに焼き上げたせんべいは、軽くてさくっとした食感が特徴です。ちなみに、名称の「オランダ（おらんだ）」は、山形弁で「おらだ（私たち）」が由来だそう。
取材・文／寺川尚美
