香川県「ニューヨークロール」5種を食べ比べ
2020年2月から、なんと5年もの長きに渡って続けさせていただいたこのコラムも今回が最終回。連載開始当初0才だった長男が、なんと、5才に!(当たり前)。ご愛顧に感謝しつつ、最後とはいえ、いつもどおり、レビューをしていこうかと思います。
さて今回取り上げるのは香川県・十人十色さん「ニューヨークロール」。香川なのにニューヨーク、とかはお土産探求していると当たり前になってきます。
そもそもニューヨークロールとは、いわば「進化系クロワッサン」。クロワッサン生地を渦巻き状に焼き上げ、クリームをつめてチョコなどでデコレーションしたパンを指します。ニューヨーク発祥だからニューヨークロールなのですが、シュプリームクロワッサン、クロワッサンロールとも呼ばれるんだとか。マリトッツォの…アメリカ版!(違います)
そんなニューヨークロールのなかから、以下5つをお取り寄せしてみました。
・チョコクランチ
・瀬戸内レモン
・よくばりベリー
・ザグザグピスタチオ
・茶葉香るアールグレイ
冷凍で届いたものを常温解凍、いただいていきます。
<チョコクランチ>
中身にチョコクリーム、表面にスイートチョコクランチがまぶされています。お取り寄せクランチとれがち問題。それはさておき、見た目は丸っこくて非常にかわいいですね。さて、かぶりついてみると、意外としっとりした生地の中にチョコクリーム、おいしいです。クロワッサン生地からなんとなくパリザク食感をイメージしていたのですが、しっとりしたデニッシュという感じです。
トースターであっためたらさぞかりバリッとしておいしそう、とも思ったんですがおそらく外側のコーティングがドロンドロンになるので、断念。
<瀬戸内レモン>
瀬戸内レモンの果皮入りクリームとレモンチョコ、表面にはオレンジのドライフルーツ。香川らしいフレーバーですね! 甘酸っぱいレモンチョコのコーティングに中は甘いクリームと、バランスが取れててさわやかな味わいです。けっこう1つでおなかいっぱいになるので、オシャンな朝食なんかにもいいかもしれません。
<茶葉香るアールグレイ>
ドカンと乗ったオレンジのドライフルーツが印象的ですが、ホワイトチョコ・アールグレイ茶葉のコーティングと、アールグレイ風味のホイップクリーム。紅茶クリームもおいしいのですが、面積が広い分、オレンジといっしょに食べると味の印象としてはオレンジが前面に来ますね。
<ザグザグピスタチオ>
表面にはピスタチオチョコとアーモンド、中にはカスタードクリーム。大のピスタチオ好きとしてはもっとこう、ガッとピスタチオを味わいたかったというか、アーモンドじゃなくてピスタチオ、中のクリームもピスタチオでいってほしかったですが(無茶いうな)、アーモンドがまさにザグザグしていて全体的にも食べやすい味です。
<よくばりベリー>
表面はラズベリーチョコとクランベリー、ブルーベリーのドライフルーツ。中にはあまおうクリーム。なんとも甘酸っぱいっぽい香りと、酸味甘味の入り混じったコーティング、中の甘めクリームが生地とよく合います。
ちなみに人気1位がチョコクランチ、2位がよくばりベリー、3位がザグザグピスタチオなんだそうなんですが、個人的にもチョコクランチと瀬戸内レモンが好みでしたね。
十人十色さんの店名の由来は「10人いれば好みも10通り皆さまの「これが好き」を彩る」という考え方から来ているそうで、このニューヨークロールも今回紹介したもの以外にも京きな粉あずき、抹茶とあんこなどのフレーバーがあるようです。また、香川県三豊市のふるさと納税返礼品にもなっているようですね。
はやりたてのスイーツということで話題性は十分、嫌いな人はいない菓子パン系手土産お土産になってくれると思います。
そんなわけで「ビビッとくる日本全国おみやげ日記」これにておしまい、勝手に取り上げさせていただいた各メーカーの皆さま、編集部の皆さま、そして読者の皆さま、ありがとうございました。これからも全国津々浦々のうまいものを食べていきましょう。
十人十色 「ニューヨークロール」 1個630円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★★★☆☆
最先端パン菓子 ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!