新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの生産者がECサイトに活路を見出しています。農林水産省が主導している生産者支援対策、『#元気いただきますプロジェクト』のなかでも「送料無料」の取り組みで盛り上がりを見せる「インターネット販売推進事業」について、編集部が取材しました。
プロジェクト参加ECサイトで購入すると送料無料
コロナ禍で苦戦する全国47都道府県の生産者・団体等を支援する目的で実地されている『#元気いただきますプロジェクト』のインターネット推進事業では、参加するECサイトで2月上旬までに国産農林水産品(和牛肉、水産物、野菜・果物、茶、花き、そば、ジビエ、米など)8品目から購入すると送料が無料になるという取り組みを行っており、現在1000サイト以上、45000点以上の商品が対象となっています。
登録ECサイトのひとつで、全国3000 軒を超える農家や漁師から直接お取り寄せできる「食べチョク」に話を聞いてみると、もともと生産者支援と消費者応援のため送料を一部負担するプログラムを実地していましたが、1 社では限度があり、今回の事業に参加した結果、これまで飲食店や卸向け販売のみだった生産者が初めて「食べチョク」での直販を実施したケースが増えたほか、送料が無料になることで注文へのハードルが下がり、何度も買い周りをする消費者が増えたそうです。
人気商品は「メロン」「和牛肉」「花き」
この事業の「品目別!元気の消費ランキング」(2020年5月~9月)によると、販売累計数が最も多い商品の1位は「メロン」、2位は「和牛肉」、3位は「花き」だそう。今後、クリスマスや年末年始にむけ自宅を彩る「花き」や年越しの「そば」、正月用のマグロやカニといった「水産物」、そしてパーティに欠かせない「和牛肉」や「果物」などの注文が増えそうです。
「食べチョク」で売り上げ上位の商品を教えてもらいました。左上から天草産「真鯛のサク約250g 」(1950円)、「外まで甘い」1玉箱入り訳あり高糖度マスクメロン(2880円)、日本一の戸石養殖トラフグ4 ~5人前(5800円)、秋ハモは嫁に食わすな?ハモカツ50g12枚入(2300円)、いくら醤油漬けプレミアム250g(3750円)。どれも産直ならではの魅力といえるものばかり!
(※品目および値段は2020年10月13日時点のもので、品切れ、値段が変動する場合があります)
一方、豊洲市場に集まる最高の素材やレア物、訳ありのお買い得品などを一般消費者に紹介・販売する「豊洲市場ドットコム」によると、7月に開催予定だった「ほおずき市」のほおずきを販売したところ大きな反響があったことをきっかけに全体的に注文数が伸びており、特にシャトーブリアンやサーロインなどレストラン・ホテル向けの食材が人気となっているそうです。
人気上位だったのは、「鮭ルイベ漬け」250g(2100円)、広島県産春獲れ牡蠣 特大サイズ約1kg(2500円)、「マイクロ胡蝶蘭・ピンク系」(2400円)、「マスクメロン」 1玉(2500円)などなど、豪華な顔ぶれ!
(※品目および値段は2020年11月4日時点のもので、品切れ、値段が変動する場合があります)
本格的な冬に備え新型コロナウイルスの感染拡大を警戒するとともに、今できるお得な楽しみ方として日本各地のとっておきの逸品をお取り寄せして味わえば、元気をチャージできそうです。
<取材・文/カラふる編集部>