飛行機の中は、乾燥や紫外線など肌悩みの温床。元CAの水野真由美さんはそんな自身の経験をもとに、全国から選りすぐりのアロマを使い、化粧品を開発しました。マスクが手放せない日々のこすれや蒸れのケアにもおすすめです。
地域創生への思いを込めた化粧品
日本全国をフライトしてきた客室乗務員たちが、機内での乾燥や紫外線による肌悩みの経験をもとに、「過酷な環境にも負けない肌へ」をコンセプトにしたスキンケアブランド「CAbin Cosmetics(キャビンコスメティクス)」を起ち上げました。
スキンケア製品には地域創生を願い、日本各地の生産者の思いが込められた天然アロマを配合。全国の生産者を直接訪ね歩き、北から南までご当地ならではの希少な植物やこだわりの抽出方法を厳選しています。
沖縄県産「月桃」からは1㎏から1mlの希少な精油
キャビンコスメティクスのスキンケアシリーズは「高保湿による肌バリア機能の改善」をテーマにした処方設計をしています。スキンケアステップの初めは、クレンジングクリーム。クレンジングクリームには沖縄県産の月桃(げっとう)から抽出された精油を配合しています。
月桃とは沖縄で古くから栽培されている植物で、沖縄の強い日差しを浴びながらもパワフルに育つことから、優れた抗酸化力をもち、肌を健やかに整える整肌作用やコラーゲン合成を促す効果など、肌にとってうれしい効果があるといわれています。
約2mにもなる月桃を手作業で収穫し、茎と葉に分け、葉だけを水蒸気蒸留して精油を抽出。葉の部分から抽出される精油は、1mL得るのに約1kgもの葉が必要です。
このテイクオフクレンジングは、沖縄県那覇市のふるさと納税返礼品としても選べます。
香り高い福島県産「ダマスクローズ」は朝摘みの花びらのみ使用
スキンケアのセカンドステップは、化粧水。化粧水には福島県産のダマスクローズの芳香蒸留水(ローズウォーター)を贅沢に配合しています。ダマスクローズは数万種類あるバラのなかでも、いちばん香り高く芳醇な香りが特徴で、肌を引き締める収れん作用をもっています。
1年に1回、6月の採取時期に朝づみをし、花びらのみを一枚一枚、手作業で厳選して独自の蒸溜法で抽出したローズウォーター。バラは太陽が高く登ってしまうと香り成分が蒸散してしまうため、花が咲き始めてから、みずみずしさの残る午前中に摘むことで、バラ本来がもつ芳醇な香りをフレッシュに抽出することができるのです。
ローズには女性ホルモンのバランスを助ける働きがあるといわれ、女性にうれしい美容効果が期待できます。
北海道産ラベンダー精油はリラックス成分が約1.5倍
最後のスキンケアステップは、保湿クリーム。クリームには、北海道産ラベンダーの精油を配合しています。そのなかでももっとも高品質といわれる真正ラベンダーを使用。低温真空蒸留という独自の抽出方法で、空気に触れず低温でゆっくりと抽出することにより、ラベンダー精油に含まれるリラックス成分が通常のラベンダーより約1.5倍も高くなります。
年に1回、7月のラベンダー収穫時期に手作業で丁寧につんだものを、時間をかけ蒸留します。生産者のこだわりの詰まった、北海道の自然を感じるラベンダーの香りです。
CAbin Cosmeticsの化粧品は、生産者が手間暇をかけて栽培した各地域の植物の恵みとともに、「地域を盛り上げていきたい!」という、かつて全国をフライトしながら各地の魅力に触れてきた元CAたちの想いを乗せてお届けしています。
パッケージは空の旅に想いを馳せて、それぞれ朝日、日中の青空、夕暮れの空をイメージしてデザインしました。スキンケアを通じて国内線フライトをしている気分で、各地域の魅力を感じていただけるきっかけになればうれしく思います。
ストレスの多い昨今では、マスク荒れなどの肌悩みケアはもちろん、心のケアもとても大切です。自分の心もいたわり癒せるような日々の習慣として、日常のスキンケアに天然アロマで癒しを取り入れてみてはいかがでしょうか。
<取材・文/水野 真由美>
水野 真由美(みずの まゆみ)
早稲田大学商学部卒業後、日系航空会社の客室乗務員として勤務。その後化粧品メーカーへ転身し、商品企画開発・品質管理を務める。自身の経験を活かし2020年10月に株式会社COLOR.as(カラーズ)を設立。航空会社勤務時代の同僚たちと共にスキンケアブランド「CAbin Cosmetics(キャビンコスメティクス)」を起ち上げる。
カラふる×ふるさとチョイス