山口県山口宇部空港内に、やまぐちワーケーション総合案内施設「YY!GATEWAY(ワイワイ! ゲートウェイ)」 が誕生しました。コンシェルジュが常駐し、ワーケーションに関する情報案内や、利用者ニーズに応じたコーディネートもしてくれるというから安心。今回は、コンシェルジュのコメントとともに、山口県内4エリアのおすすめスポットを一部ご紹介します。
山口宇部空港内にワーケーション総合案内施設が開設
無料で渡れる日本屈指の長さ(1780m)を誇る「角島大橋(つのしまおおはし)」をはじめ、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」、赤い鳥居、青い海、緑の大地のコントラストが美しい「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」など、自然と調和した見どころが満載の山口県。
昨今話題になっているのが、空の玄関口である山口宇部空港内に2021年8月オープンした、やまぐちワーケーション総合案内施設「YY!GATEWAY」。コロナ禍で急速に普及した、リモートワークによる「働き方の新たなスタイル」をサポートしてくれる心強い施設です。
「山口型ワーケーションでは観光だけでなく、ワーケーションをきっかけとして地域や企業の方と交流し、新たなビジネスの創出につなげる機会を提供いたします。実際に、昨年度実施したモニターツアーでは、新たな事業が生まれました。こうした山口県内事業者と『ビジネスマッチング』をする仕組みが、山口県が提案するワーケーションの特徴のひとつ。また、お試し移住の手段や心身のリフレッシュなど、ワーケーションにはさまざまなスタイルがあります。1人ひとりのニーズをしっかりととらえながら、ワーケーションのプランをコーディネート。施設内では、コワーキングスペースとしても活用できますので、山口宇部空港にお立ち寄りの際にはぜひご利用ください」(やまぐちワーケーション総合案内施設「YY!GATEWAY」コンシェルジュ ANAあきんど 地域創生部・末田順子さん)
多彩なワ―ケーションスポットのなかから、中部・東部・北部・西部エリアから、ぜひチェックしておきたいスポットをご案内します。
中部エリアのおすすめ美祢市「秋吉台国際芸術村」
美祢市の中・東部に広がる日本最大の広さを誇るカルスト台地・秋吉台国定公園。地下には、国の特別天然記念物に指定される秋芳洞をはじめ、450を超える鍾乳洞がある神秘的なスポットです。このふもとにあるのが、滞在型文化施設「秋吉台国際芸術村」 。山口・湯田方面、萩・長門方面に1時間以内でアクセスできるのも魅力です。
現代建築家の巨匠・磯崎新氏による、地元美祢市産の大理石を外壁・内装にふんだんに利用した荘厳な建物が特徴的。鳥のさえずりや虫の声、新緑や紅葉など季節の移ろいを感じながらマイペースで仕事を。休息の散歩や星空観察が疲れをいやしてくれます。少し足を延ばせば、温泉地があるのも好ポイント。宿泊室は、文化施設を利用した合宿を想定した研修施設のため、ベッドメイクなどはセルフで。
東部エリアのおすすめ周防大島町「石鍋亭」
プライベート空間を重視するならこちら。瀬戸内のハワイとも称される山口県の東部・周防大島町にある民宿「石鍋亭」。1日1グループ限定の宿(2~10名利用可)です。ダイニング、客室からは海が見渡せる絶好のロケーション。食事は、無農薬有機野菜と天然の地魚、無農薬米を石鍋で炊いたご飯が楽しめます。
近隣には、内海多島海の景観が満喫できる嵩山(だけさん)、梅やアプリコットなどつくりたてのジャム、レモンやオレンジのお酒が味わえる「瀬戸内ジャムズガーデン」など観光スポットも点在しています。
北部エリアのおすすめ萩市「ruco」
吉田松陰のゆかりの地として知られ、日本海に面した城下町・荻市。その町の一角にあるのが、「流」と「交」から名づけられた「ruco」。県内外からのゲストと地元の人との交流の場としても人気の宿です。
光が差し込み、風通しのよい客室は、洋室、和室、男女混合ドミトリーがあり、1名から利用可。カウンターテーブルや共有のテラスなど仕事に集中できる環境も整っています。地元産ドリンクなどが味わえるカフェラウンジ、設備の整ったキッチンスペースも備えていて、長期滞在にも最適です。
西部エリアのおすすめ下関市「BONSAI」
角島大橋がある下関市の川棚温泉郷にたたずむのが「ゲストハウスBONSAI」。8畳、10畳、18畳の和室のほか、1棟貸しも可能。いこいの場・ミーティングルームも用意され、友人同士の利用や会社の勉強会などの宿泊施設としてもおすすめです。
館内は仕事の疲れをいやす温泉つきで、季節の移り変わりが感じられる庭も魅力。希望で、ふぐフルコースの夕食も堪能できます。
ほかにも、ワ―ケーション対応の宿が満載。公式HP「山口県テレワーク・ワーケーション総合案内サイト」をチェックしてみましょう。
取材協力/山口県中山間地域づくり推進課、山口県東京事務所、ANAあきんど 地域創生部
<取材・文>寺川尚美