愛知県碧南市は鋳物が盛んなまち。そこでは入荷3年待ちになったこともある人気のフライパンがつくられています。その実力をチェックしました。
鋳物の魅力を体感できる施設が碧南市にオープン
高温で溶かした鉄を型に流し込んで成形する鋳物。そんな鋳物の魅力を五感で感じられる施設『体感基地 おもいのフライパンBASE』が、2023年11月10日碧南市にオープン。フライパンの工場見学や調理実演、試食などが体験できると、早くも話題を呼んでいます。
入荷3年待ちになった「おもいのフライパン」
「おもいのフライパン」は石川鋳造が5年前に発売し、一時入荷3年待ちになるなど脚光をあびた無塗装の鉄製フライパン。「いつもの肉の味が変わる!」「たき火でも安心して使える」と、ミシュラン獲得のプロの料理人からキャンパーまでが幅広く愛用。「真っ黒でおしゃれ」「料理が映える」「鉄分が摂取できる」といった声もあり、現在までに累計7万枚を販売しています。そんなフライパンで、早速肉を焼いてみました。
肉のうま味をとじ込め、カリッとジューシーに
このフライパン、とにかくぶ厚くて重い! その理由は、「熱伝導率がよく、蓄熱温度が高い」という鋳物の強みを最大限に生かすため。フライパンにのせた途端大量の煙が立ち上がり、肉の表面にしっかりと焼き色がつきます。余分な水分を出さず、うま味をとじ込めてくれるのを実感!
切るとこんな感じ。表面はカリッと香ばしく、中はミディアムレアでジューシーな仕上がり。焼きたての風味がたまりません。
さらに、このフライパンは無塗装なので、「コーティングがはげたから捨てる」といったことがありません。お湯で洗い流すだけでOKだから、洗剤も不要。洗浄後は火にかけ、水気を蒸発させたら、表面に薄く油を塗って保管します。
使えば使うほど、黒くつややかになる一生モノの「おもいのフライパン」。ぜひ、お試しを!
撮影/林 紘輝(物) 取材・文/カラふる編集部