『ゴールデンカムイ』は、累計発行部数2900万部超の大ヒット漫画。実写ドラマも始まりましたが、この作品の舞台である北海道では、2024年10月8日からコラボキャンペーン「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」がスタート。気になる内容をレポートします。
北海道各地で『ゴールデンカムイ』のキャラクターに会える
『ゴールデンカムイ』は、日露戦争の帰還兵である杉元佐一とアイヌ民族の少女アシㇼパ、網走の脱獄囚である白石由竹たちが北海道の埋蔵金をめぐる冒険活劇です。キャンペーンでは札幌や小樽などの観光案内所(9か所)とアイヌ文化を学べるナショナルセンター、ウポポイ(民族共生象徴空間)に、杉元佐一たちが描かれたポスターが登場。ポスターの2次元バーコードを読み込むと、そのエリアの観光情報をチェックできるだけでなく、スマホ用オリジナル壁紙をダウンロードできます。
キャンペーン公式X(旧Twitter:@kamuyhokkaidocp)をフォローして、【#ゴールデンカムイと北海道を楽しもう】とハッシュタグをつけ、エリアポスターとの写真を投稿すると、豪華北海道グルメなどが当たるチャンスも。
ほかにもコラボ観光マップが設置されたり、ウポポイではダウンロードした壁紙いずれか1つを提示するとキャンペーン限定の缶バッジがもらえたりと、さまざまなイベントが企画されています。
芸人の吉村崇さんと声優・小林親弘さんが北海道の魅力を熱弁
キャンペーンが始まるにあたり開催された記者発表会には、北海道出身の芸人・吉村崇さんと、主人公の杉元佐一役の声優・小林親弘さんが登場し、北海道トークで会場を盛り上げました。
北海道グルメについて、現地に行く機会が増えたという吉村さんは、「北海道が仕上がって来ているのを感じます、北海道が完成しました!」と、最近の北海道グルメは磨きがかかっていることを興奮気味に表現。すると小林さんも、最近食べたという北海道名物のカレーラーメンについて「東京では食べたことのない味。北海道の空気も相まってすごくおいしかったです!」と熱くコメントしていました。
アイヌの民族衣装で伝統楽器ムックリの演奏も
記者発表会ではグルメの紹介のみならず、アイヌ文化の紹介も行われました。『ゴールデンカムイ』に登場するアシㇼパと同じマタンプㇱ(アイヌが着用した刺繍入りの鉢巻)を頭につけてアイヌ民族の伝統楽器「ムックリ」を演奏したのは、ウポポイ職員の押野朱美さん。
ムックリとはアイヌに伝わる口琴(こうきん)の一種です。北海道の孟宗竹(もうそうちく)でつくられ、「ビヨンビヨン」と独特な浮遊感を感じる不思議な音色。楽譜はなく、雨の音や風の音、ときには自分の感情をのせて演奏するそうです。
マタンプㇱと同じく押尾さんが身につけるアイヌの伝統的な衣服「カパラミプ」も、細やかな刺繡と色合いが美しい! 新千歳空港ではアイヌの工芸品として同様の刺繡がされた手ぬぐいなどを販売。アシㇼパとお揃いの柄を探せるかもしれません。
この冬は北海道で聖地巡礼の旅に
「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」は2025年3月30日(日)まで。冬休みや春休みを利用して、キャラクターが生きた北海道ならではの空気を感じながら、グルメや自然、そしてアイヌ文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<取材・文/カラふる編集部>