高級すし店に来たみたい!女性読者が選ぶ返礼品グランプリは焼津市の天然マグロ

口に入れるとなめらかにとろけ、脂の甘味がたまらない! 雑誌『ESSE』読者が選ぶ「ふるさとグランプリ2020決勝大会」でグランプリに輝いたのは、静岡県焼津市(やいづし)の天然ミナミマグロ。同じく各賞に選出された、各地のおいしい返礼品とともにご紹介します!

ふるさとグランプリ2020、総合グランプリは焼津市の天然ミナミマグロ!

焼津市の天然マグロ

生活情報誌『ESSE』2021年新年特大号で、「ESSEふるさとグランプリ2020」の各賞が発表されました。

「総合グランプリ」に選ばれたのは、種類豊富なマグロのなかでも高級魚として名高い、静岡県焼津市の天然ミナミマグロ。鮮やかな色は「赤いダイヤ」にたとえられ、ほのかに甘味があるのが特徴です。読者が審査した西ブロック予選会でも絶賛コメントの嵐だったその味に、決勝大会の審査員も食べた途端に思わず笑顔に。審査員のひとり、料亭『一の家』明石料理長は「冷凍のものを解凍しても、生と変わらないおいしさ!」と、その冷凍技術に感心しきり。もともと業者にしか卸していなかったマグロを返礼品にした自治体の努力なども高い評価を得て、総合点で堂々のグランプリ獲得です!

マグロの刺身3種

「味が自慢の返礼品部門」金賞は、北海道白糠町(しらぬかちょう)のエゾジカ肉!

エゾジカ肉の塊

 そして、「味が自慢の返礼品部門」金賞は、北海道白糠町のエゾジカ肉。東ブロック予選会でも第1位に輝き、「ひと口食べたときのおいしさに感動」「ジビエは苦手だったけど、これは取り寄せたい」などの声を集めた味は決勝でも大好評! 白糠町ではエゾジカによる被害が深刻化で、狩猟で個体数を管理。シカを一発で仕留める「ネックショット」というハンターの高い技術によって臭いの原因となる血が体内に回らず、鹿肉を食べたことがない人でもおいしく食べられるやわらかくてクセのない肉の提供が実現したそう。「いただく命を大地の恵みとして、返礼品に活用しているのがすばらしい!」と審査員のAYUMIさん。

エゾジカ肉のロースト

「ユニーク返礼品部門」金賞は、宮崎県都城市(みやこのじょうし)のチーズまんじゅうとチーズケーキ

チーズまんじゅうとチーズケーキ

 外はサクッと、中はしっとりチーズが入ったチーズまんじゅうと、隠し味に使ったレモンの風味がさわやかなチーズケーキ。西ブロック予選会では「想像以上においしかった」などのコメントを集め、審査した読者たちが度肝を抜かれた逸品です。決勝大会でも「口の中で溶けてしまうほどやわらかくて絶品」と、料理長がその味に太鼓判。地元自慢の海の幸や山の幸の返礼品で勝負に挑んだ自治体が多いなか、唯一、ご当地スイーツで参加したことに「その意外性がおもしろい」と審査員のESSE尾﨑編集長。「ユニーク返礼品部門」金賞の受賞となりました。

切り分けたチーズまんじゅうとチーズケーキ
 

「生産者のこだわり部門」金賞は、福井県坂井市の甘エビ!

皿に一杯の甘エビ

「色鮮やかで甘くて、濃厚なみそやエメラルドグリーンの卵まで味わえる幸せ」ほか、何度も食べたくなるという声を集め、西ブロック予選会で読者審査員を夢中にさせた甘エビ。注目は、獲った直後に-60℃で瞬間冷凍し、箱づめまで船内で行うという、鮮度への徹底したこだわりです。自宅で10〜15分、流水解凍するだけの簡単さもウケ、「とにかく新鮮で甘い」と絶賛する決勝審査員たち。「新鮮じゃないと、みそや卵まで一緒に味わえないですよね」と編集長。満場一致で「生産者のこだわり部門」金賞の受賞となりました。

甘エビの刺身

「愛され自治体部門」金賞は、北海道紋別市(もんべつし)のホタテ!

山盛りのホタテ

 オホーツクの冷たい荒波にもまれ、流氷が運んだ栄養をたっぷり吸収して育ったホタテに、東ブロック予選会では「甘くて弾力がある」「肉厚で食感がプリプリ」と、思わず笑顔になる人が続出。決勝大会では、「駅はないけど、空港はある」と自虐ギャグを交えながら地元の魅力を語るスタッフの姿に、審査員一同思わずクギづけに。アザラシと流氷の町が誇るホタテのおいしさはもちろん、親とはぐれたり、傷ついたりしたアザラシの保護施設運営に寄付金を役立てることなどを熱弁。審査員からは「応援したくなる!」の声があがり、「愛され自治体部門」金賞に。

ホタテの刺身

「寄付金の使い道部門」金賞は、岩手県陸前高田市(りくぜんたかたし)の高級松前漬け!

松前漬け

 東ブロック予選会で「衝撃的なおいしさ!」と会場がどよめいたのがこの高級松前漬け。数の子入りの松前漬けをベースに、イクラやアワビなど、三陸産の高級食材が一度に楽しめるぜいたくさに、「ご飯が何杯もすすむ」と決勝大会でも審査員一同が絶賛。陸前高田市ではふるさと納税を通じて、障がい者の就労支援を推進。返礼品の梱包や発送を障がい者が行うことで、寄付者とのつながりを大切にしている点が審査員のハートをつかみ、「寄付金の使い道部門」金賞の受賞につながりました。

松前漬けとご飯

 応援したい自治体に寄付して地域の活性化に貢献し、お礼の品がもらえる「ふるさと納税」制度。返礼品やその地域の魅力はもちろんのこと、寄付金の使い道などの取り組みもすばらしい自治体ばかり。この機会にぜひ、あなたのお気に入りの自治体を見つけてみて。

審査会風景
 生活情報誌『ESSE』の読者がふるさと納税返礼品を試食し、主婦目線で審査した東西ブロック予選会を経て、全国17自治体から選ばれた上位6自治体が進出した決勝大会。審査員は、左から『ESSE』尾崎編集長、モデルのAYUMIさん、『一の家』の明石料理長
料亭一の家玄関
「ふるさとグランプリ」審査会の会場となったのは、明治18年創業の老舗料亭『一の家』。全国各地から届いた自慢の食材を会席料理風のコースに仕立てて提供してくれました
消息液
感染症対策もバッチリ。検温や手指の消毒はもちろん、各席にマスク置きなどを用意

<撮影/木下大造(えぞ鹿肉)、林 紘輝 取材・文/カラふる編集部>

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