12月になり、駆け込みでふるさと納税を行う人が増える時季になりました。全国各地の返礼品をお試ししているブロガーの小野くみさんが、今回は島根県のおいしいコーヒーをご紹介。慌ただしい季節に、ほっとひと息つきたくなる優しいコーヒーをどうぞ。
島根県浜田市のナマケモノ珈琲でちょっとのんびりしてみませんか?
1年の終わりを意識するこの時季、仕事や掃除、行事の準備などなにかと忙しく過ごしている方も、多いのではないでしょうか?
そんな、忙しく毎日を過ごすコーヒー好きさんにぴったりなのが島根県浜田市、ナマケモノ珈琲さんの「自家焙煎珈琲セット」。
いつもは「ヨッシャー、やるぞー!」って気合いを入れたくて飲むコーヒーなのに、「まぁまぁ まぁまぁ」といい感じで私をなだめてくれる、そんなナマケモノ珈琲さんです。
店名に「ナマケモノ」がつくだなんて、それだけで肩の力が抜け、「ひと息ついてもいいんだよ~」、「ちょっと休んじゃいなよ~」とナマケモノさんに誘惑されている気がしませんか?
数ある返礼品のなかから、その店名にひかれて選んだっていう理由も、あるかもしれません。
お品の内容は200g入りが3種類(マイルド、ライト、ビター)、90g入りが2種類(時季により違う)の合計5種類。今日はどれにしようかな?と気分に合わせて選ぶことができるのがいいところ。
それにプラスして、出しっぱなしにしても絵になる密閉保存缶2つがセット。かれこれ4年も使っているのにまだまだ現役、壊れる気配なし。ずっと使うものだけにセンスのいいデザインでよかったなとあらためて思います。
肝心のお味は?
コーヒーもいろいろなところからいただきましたが、パンチのあるもの、涼やかな軽さのあるもの、その個性は千差万別。そのなかでナマケモノさんはすごくバランスのとれた立ち位置。ブレンドによって酸味やコクに違いはあるけれど、いずれかの味が強く出過ぎることがない、それでいて奥行きがある優しいコーヒー。
「フェアトレードや有機栽培の生豆をできる限り多く採用して、当店で丁寧に直火焙煎をした珈琲です」と説明されているとおり、お湯を注ぐと美しい盛り上がりがその香りと相まって、飲む前からワクワク感も演出してくれるのです。
また、レギュラーコーヒーだけではなくイベントで手に入れたドリップパックにカフェオレベース、これまたバランスの取れたおいしさ。
ドリップパックは手軽にいれられて便利というだけではなく、一般に売られているものより内容量が多くぜいたくな濃さ、カフェオレベースは家庭にいながら喫茶店の味が味わえて「もっと買えばよかった」と思ったほど。
ナマケモノブランド、なにをとってもハズレなし。
先日、浜田市のふるさと納税イベントで実際にナマケモノ珈琲さんにお会いすることができました。
今でこそイベントに行っては事業者さんに話しかける私ですが、初めて言葉を交わしたのがナマケモノ珈琲さん。
「リピーターなので保存缶はいらないのですが…」とドキドキしながら問い合わせしたことから始まり、それ以来、「保存缶が不要の方につきましては、コーヒー豆(もしくは粉)を増量いたします」という説明文が追加されました。
すぐに寄付者の意見を取り入れてくれたこともそうですが、保存缶のエピソードを告白したことでリピーターさんの申し込みに役立っているという話も聞けてとてもうれしくなりました。
コーヒーのいれ方講座で出会ったナマケモノ珈琲の中村さんは一見寡黙な珈琲職人。「無駄口なんてきかねぇよ」、そんな先入観をもっていたのに、「ナマケモノという店名とはうらはらに、深夜まで仕事をしています。働き方改革が必要でしょうか?」なんて冗談をポツリ。
ハンドピックで豆を選別したり、定期的にイラストデザインを変えたりするこだわりがその原因じゃないですか?と内心思うものの、リラックスしてもらいたい気持ちからのリップサービスにお人柄をうかがえました。そしてそんなお人柄が優しいコーヒーに表現されているとも。
1年の締めくくり、エイエイオーと気合いで乗りきれればいいけれど疲れきる前に休憩も必要。たまにはナマケモノを見習ってコーヒーでゆったりとした時間、いかがでしょうか?
<写真・文/小野くみ>
小野くみさん
ブロガー。2014年から、ふるさと納税の楽しさに目覚め、返礼品のレビューを中心にブログ「くみくみのふるさと納税返礼品の記録」にアップしている
カラふる×ふるさとチョイス