まるで抹茶そのものを食べているよう! その濃厚な味わいで、雑誌『ESSE』読者が選ぶ「ふるさとグランプリ2021」菓子・果物部門1位に輝いたのは、福井県坂井市の抹茶のフォンダンショコラ。同部門の各賞に選出された、おいしい返礼品とともにご紹介します!
お茶の専門店が手がけた抹茶のフォンダンショコラが金賞獲得!
かつては茶の産地として知られた福井県坂井市三国町ですが、生産量は年々減少の一途。そこで、お茶文化を復活させたいとお茶の専門店が考えたのが、「世界一の抹茶の濃さを目指した究極の抹茶のフォンダンショコラ1本」。その圧倒的な濃さに、「抹茶と名のれるケーキに初めて出合った」「口の中がすごく抹茶!」「お抹茶そのものを食べているみたい」「生産者の熱意が伝わってくる」など高評価続出で、見事金賞第1位に。町内の空家をリノベーションして有効活用し、町並みを保存する寄付金の使い道にも賛同の声が集まりました。
酪農王国ならではの濃厚チーズケーキが金賞第2位
「濃厚なのにさっぱり」「とてもおいしくて幸せな気持ちに」「ホールごと食べられそう」と会場のインフルエンサーを魅了したのが、北海道別海町のパティシエがつくる「日本最大の生乳産地 北海道・べつかいから届く濃厚チーズケーキ BETSUKAI」。「人より牛が多い町」と呼ばれる別海町では、唯一の高校の酪農経営科や野球部を守るために寄付金が役立てられていくことなどを知り、「胸が熱くなった」という声も。
地元老舗店のコラボで誕生した新感覚カステラに驚きの声
金賞第3位は、宮崎県都城市の「蔵出しカステラ『貞義』」。地元で100年以上続く和洋菓子店と老舗のしょうゆみそ店がコラボし、伝統のカステラに粉末みそスパイスを加えるという新感覚のスイーツが誕生しました。「みそとカステラが合うなんて、目からウロコ」「今までにないカステラの味!」「めちゃめちゃ、しっとり! みそパウダーが不思議。甘すぎず、おいしい」と、驚きの声多数。
磐梯町(ばんだいまち)の米と名水でつくったノンアルコール甘酒
続く銀賞を獲得したのが、「麹の甘味が堪能できる」と会場を笑顔にした福島県磐梯町の「麴だけでつくったあまさけ(ノンアルコール)」。原料は、町産米でつくった米麴と名水のみ。ノンアルコールで砂糖不使用なのに糖度40度以上の味わいに、「自然な甘味で、濃厚なのにすっきり」「甘酒が苦手な私でも飲みやすい」「ノンアルコールだから、子どもも飲めるのがいい」などの声が。
富士の湧水を活用した夏イチゴの風味と香りに感激
山梨県都留(つる)市の「数量限定 富士湧水 夏いちご特選セット 富士夏媛&富士よし乃」
も銀賞獲得。年間をとおして温度が一定の富士の湧水を活用し、夏イチゴの栽培に成功。数ある品種のなかでもトップクラスの甘さを誇る「富士夏媛」と大きくて甘い「富士よし乃」に、「夏のイチゴがこんなにおいしいなんて」「甘味だけじゃなく、風味と香りもいい」と感激の声が。市民の9人に1人が学生という町ならではの奨学金制度にも、高い関心が寄せられました。
食感が楽しい練りようかん。人気絵本の聖地化も話題に
さらにもう1品、銀賞に選ばれたのが、青森県三戸町(さんのへまち)の「手づくり! くるみ入り練りようかん(350g×5本)」。「食感が楽しい」「ワサビしょうゆにつけると、意外なおいしさ」といった声のほか、人気絵本『11ぴきのねこ』の作者で漫画家の馬場のぼるさんの出身地であることから、寄付金を活用し「11ぴきのねこのまちづくり」を目指す取り組みも話題になりました。
生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが返礼品を試食し、審査
審査会場は、明治18年創業の老舗料亭『一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。
どの返礼品も魅力いっぱい! この機会にぜひ、気になった自治体を応援してみては。
<撮影/山田耕司 文/カラふる編集部>