生活必需品となって久しいエコバック。機能性やファッション性にこだわる商品が数々出ているなか、ふるさと納税の返礼品にも注目の品々が。ふるさとチョイス広報部が厳選した3品をご紹介します。
プリーツ生地が扱いやすい。兵児帯から生まれたエコバッグ
愛知県西尾市から、浴衣に合わせる兵児(へこ)帯からできたエコバッグのご紹介です。手がけるのは、約70年の歴史をもつ「松井織布」です。日本の伝統品・三河帯芯(愛知県東部の三河地方で作られた帯芯)を製造したり、浴衣を企画開発したりと、伝統技術を用いた新たな取り組みに挑戦しています。
昨年、新型コロナウイルスの影響で花火大会が軒並み中止になったことから、浴衣市場は前年比90%以上の減少。在庫商品をどうにか生かせないかと、兵児帯からエコバッグをつくりました。
どんな場面でも馴染む柔らかい色合いと、ほかにはないシルエットが特徴的です。お弁当やケーキの箱など横すべりしやすい物も、プリーツ生地でしっかりと包みます。シワを気にする必要がないため、すぐに折りたためて洗濯しやすい点もポイントです。
サイズはSMLの3種類、色は6色展開となっています。コロナ禍の打撃を受ける和装業界を盛り上げる。そんな希望がつまったエコバッグです。
傘屋がつくる防水性・耐水性に長けたエコバック
続いて、傘屋がつくるエコバッグをご紹介します。開発したのは、山梨県西桂町にある創業1866年の槙田商店。不純物が少ない富士山の雪解け水を使用し、鮮やかに染めた糸で傘生地や服地をつくります。
約10年かけて開発されたエコバッグは、傘を生産するための生地を、ほかに身近なものにも生まれ変わらせたいという思いからできました。
高品質な傘と同じ生地を利用しているため、防水性や耐水性が高い点が魅力です。キャンプや温泉でも使えるほか、雨の日には手もちの鞄カバーとしても活躍します。さらに、バケツがわりに水を入れて持ち運べるため、災害時にも役立ちます。
着物のような光沢感のある生地に、山梨の豊かな自然からヒントを得た色合いに目が引きます。取っ手が長いため冬場に厚着をしていても持ちやすく、取っ手の幅が広いため重たい物を入れても楽に持ち運べます。
一般的なレジ袋よりも大きめのサイズなので、物がたくさん入る点もうれしいですね。長年、消費者と向き合ってきた槙田商店だからつくれたエコバックです。
手ざわり抜群。汚れにくい国産デニムのエコバック
最後は、広島県福山市のデニムエコバッグのご紹介です。福山市のデニム産業を支えてきた「四川(しかわ)」が開発しました。
裁断から縫製まで職人がすべて手作業でつくるエコバッグは、使いやすさと機能性を重視。生地には色止め加工と撥水加工が施されているので、水滴が浸みることはなく、汚れがつきにくい点が特徴です。
古くから繊維産業が盛んな福山市は、デニム生地の製造が全国で7割以上のシェアを誇ります。そんな福山市では、現在「ものづくりのまち・福山」の技術をいかしてデニム製品が誕生しつづけています。その一つがこのデニムエコバッグです。
「地元産のデニム生地を使用し、すべての工程をこのまちで行いました。デニムならではの手ざわりの良さが魅力です。福山が世界に誇る国産デニムを日常生活の中に気軽に取り入れてみてください」と、四川の藤井さんは話します。柄はネイビー、ブルー、ツートーンの3種類です。エコバッグを手に取り、福山の技術を感じてください。
<取材・文/ふるさとチョイス広報部>
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