台風被害にも負けない!ふっくらおいしい南房総市の新巻鮭

[くみくみのふるさと納税ダイアリー]

朝食やもう1品ほしいときに、鮭の切り身が冷蔵庫にあると助かりますよね。全国各地の返礼品をお試ししているブロガーの小野くみさんに、今回はお気に入りの新巻鮭を紹介してもらいました。この鮭、おいしいだけじゃなく、台風被害から立ち直ろうとする、地域のみなさんの強い意気込みもあわせもっています。

南房総市の新巻鮭はおかしらつき!塩分控えめでふっくらおいしい

南房総市鮭
おかしらつきで届く南房総市の新巻鮭は迫力満点

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 みなさん、2019年度のふるさと納税、無事申し込みできましたか?
 あふれそうな冷凍庫になんとか押し込んだり、あふれてしまった食材を必死に食べる人も出てきているのでは? 量に追われてしまうとありがたみが減ってしまうので、2020年は余裕をもって計画的にしたいですね。

 さて、卵、牛乳、バター、ほかにも冷凍庫からストックがなくなると不安なものの1つに、朝ご飯の定番「塩鮭」があります。
 ふるさと納税でいただく新巻鮭は間違いのないおいしさ。だけど塩辛さや厚みなどそれぞれに個性があって、「どこがおすすめ?」と聞かれても一概には答えらないなぁ、と思うのです。自分の好みを探すためにふるさと納税で食べ比べをしている、という友人がいるのですが、新巻鮭もそのジャンルかもしれません。

 本日紹介するのは、千葉県南房総市の新巻鮭1.5kgで、何度かリピートしています。THE ふるさと納税と言わんばかりの大きな箱におかしらつき1尾まるごと、まるごとといっても切り身、切り身といっても形を残したまま真空パックされていて、迫力ある全体像がわかる形で届きます。
 切り身ではない方が量的には多いかもしれませんが、出して焼くだけのものには替えらない迫力があります。

南房総市焼き鮭
塩分は控えめ、ふっくらとした口当たり

 肝心のお味は塩分控えめ、ふっくら厚みのある切り身で、しょうゆをさした大根おろしに合わせておいしくいただけました。その肉厚感とふっくら感は、朝ご飯に限定してしまうのはもったいない、夕飯のメインにしていいんじゃないかと思えるほど。
 もちろん、おかしらだってダイナミックに焼いたり、鍋にしてご当地感を出して食べられます。

全国に5つしかない捕鯨基地、酪農発祥の地など、南房総市には「へぇ」がいっぱい! 

南房総市鮭姿
千葉の南房総市で新巻鮭をつくるのは、昔、当地の漁船団が北海道まで漁に出かけていたため

 しかし、鮭と言えば北海道や北国のイメージなのに「南房総市で鮭? ふるさと納税は地場産品じゃないの?」と疑問をもつ人がいるかもしれません。調べてみたところ、南房総市にはその昔、北海道まで鮭漁に出かけた漁船団があり、その名残から今でも新巻鮭の加工・出荷をしているそうです。
 確かに南房総市は太平洋と東京湾に面し、返礼品も黒アワビや伊勢エビなど海産物が多く、全国に5つしかない捕鯨基地の1つもここ南房総市にあります。
 そんなことを考えれば、遠く北海道まで漁に行っていたというのも納得です。それになんとミニ知識はこれだけではありません、日本で初めて酪農が行われたのも南房総市、8代将軍徳川吉宗の古い時代にです。
 豊富な海の幸、全国でも珍しい捕鯨基地、酪農発祥の地などなど私も知るたびにヘェヘェボタンを押してしまいました。

台風による停電で返礼品を発送できない…。心をこめた手紙を送っています

イセエビ
台風による停電で酸素を送るポンプが止まり、集荷前のイセエビが全滅

 でも、そんなことより「南房総市」と聞いて思い浮かべるのは、2019年の度重なる台風被害ではないでしょうか?
 毎日のように南房総市という地名とともにブルーシートで覆われた屋根、倒れた電柱の映像をニュースで見ていた。

 そんな記憶が新しいままに先日、「ふるさとチョイスアワード2019」という、自治体のふるさと納税への取り組みを発表するイベントに参加してきました。そこで知ったのは台風後の南房総市の様子。
 自治体担当者さんが目の当たりにしたのは、停電で酸素を送れずに全滅した伊勢エビとその腐敗臭や出産間際に熱中症で倒れ点滴をしている乳牛。

 寄付を募ろうにも停電でそれどころではない、出せる品物すらなくなったという現実。それでもいただいた寄付には「完全復活からほど遠い状況だけど、ふるさと納税に力を得て前を向いて進んでいる」そんな内容のお手紙をせめてもとお返ししているそうです。
 ちょっとまじめな話になってしまいましたが、1年の始まりなのでふるさと納税は、見えないところで皆さんの寄付が役立っているよ!南房総市の生産者さん達が感謝していますよ!そんなことをお伝えしたくなりました。

人物
(左)新巻鮭の事業者ハクダイさん、(右)南房総市職員 松田さん。ハクダイさんは自身も被災者でありながら、同じ被災者の方々のためにたくさんのコロッケを配りました

<写真・文/小野くみ>

[くみくみのふるさと納税ダイアリー]

小野くみさん
ブロガー。2014年から、ふるさと納税の楽しさに目覚め、返礼品のレビューを中心にブログ「くみくみのふるさと納税返礼品の記録」にアップしている

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