全国のお祭りと食の祭典『ふるさと祭り東京』に行ってきました

―[くみくみのふるさと納税ダイアリー]―

全国のさまざまな返礼品を取り寄せている、ふるさと納税コンサルタントの小野くみさん。今回は3年ぶりに東京ドームで開催された『ふるさと祭り東京』のレポートです。

まさに「ニッポン再始動!」3年ぶりの開催

青森のねぶた
ひと際目を惹く青森のねぶた

「日本のまつり・故郷の味」、全国各地のおいしいものやお祭りに出会える祭典『ふるさと祭り東京』が、3年ぶりに東京ドームに帰ってきました。
 入場口の回転扉を抜けると体中に響き渡るような大音量の祭り囃子、グランドには大きな青森ねぶた。人気のゆるキャラたちが楽しそうに立ち回るステージに、心が躍ります。観客席にはたくさんの人。会場にはコロナ前と変わらぬ盛り上がりがありました。

全国から18のお祭りと数えきれないブースが大集結

沖縄ブースの様子
沖縄のブースでは三線の生演奏も

 高知「よさこい祭り」や「青森ねぶた祭」など全国10以上のお祭りを間近に楽しめるステージや、日本中から集結した数えきれないほどの食ブースが広い球場を埋めつくし、どこから見ていいのか? なにから食べようか? 簡単には決められないほど見どころがたくさん。1日中、飽きることなくいられます。
 スタンド席を見渡せば、おのおのが好きな物を調達し楽しそうに品評会をしているグループや、そこここで記念撮影をしているカップルでいっぱい。居酒屋もいいけど、たまにはいつもと違う雰囲気で集まるのも楽しいですよね。

オススメは、青森県「十三湖のしじみラーメン」

十三湖のしじみラーメン
見た目にも優しい「十三湖のしじみラーメン」

 私のお目当ては元気な呼び込みが目印、いつも行列の青森県「十三湖(じゅうさんこ)のしじみラーメン」。十三湖のシジミは岩木川から流れる栄養豊富な淡水と、日本海からの海水が交わる汽水湖という環境で育つのでくさみがなく、黒いダイヤのような貝からとれるスープはまろやかな乳白色。その効用から二日酔い防止や、シメの食事として食べにくる方も少なくないそうです。

 行列の先でいただいたラーメンは、メンマやワカメなどスープを邪魔しないシンプルな具材ばかりで、「味の薄い物から食べていく」というこの日の作戦にもぴったり。
 シジミの優しいスープと細いちぢれ麺が絡み合うラーメンをすするそのとき、偶然流れていたねぶた囃子が青森へトリップさせてくれました。

とっておきの締めの一品「マルガージェラート」

マルガージェラートのブース
行列に並んでも食べたい美味しさ

 もう1つ、ふるさと納税の返礼品としても人気、能登町のマルガージェラートさんも外せません。
マルガージェラートさんは、日本のみならず本場イタリアで行われる世界大会でも多数の受賞歴がある有名店。単においしいというだけでなく、地元の生乳や素材を使っていることや、ジェラートの枠をこえて「世界に通用する日本ブランドの創出」という理念を掲げていることがふるさと納税に通じるように思えて応援しています。

 ブースでは、代表を務める世界的ジェラートマエストロの芝野さんが、自ら絶え間ない行列に対応されていることに感動。ますますおいしく感じます。
この日も、どの味にしようか迷ったけれど、「香り」「味の濃さ」「スプーンを入れたときの固さ」「口どけ加減」が絶妙な、いつもと同じピスタチオフレーバー。お酒が飲めない私の、とっておきの締めの一品。
 そしてタイムアップ、まだまだある見どころに後ろ髪引かれる思いで会場を後にしました。

 たくさんの人が訪れる『ふるさと祭り東京』。楽しむだけの私たちとは違い、出展者サイドは立ちっぱなし、つくりっぱなし、語りっぱなしの接客に満身創痍になると聞いたことがあります。
 すべてを終えたその瞬間、まさに祭りの後の達成感や高揚感に包まれているのではないでしょうか。

―[くみくみのふるさと納税ダイアリー]―

小野くみさん
ふるさと納税コンサルタント。自治体や事業者と寄附者との橋渡し役や、返礼品の開発、記事の執筆、イベントの企画、セミナー、講演などを行う。また、ふるさと納税ブロガーとして『くみくみのふるさと納税返礼品の記録』を運営中。

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