じっくり育てた和牛のおいしさ! 生活情報誌『ESSE』の読者がおすすめ返礼品を選ぶ「ふるさとグランプリ2023」。見事グランプリに輝いたのは、山形県西川町の月山和牛。肉部門の金賞、銀賞に選ばれた返礼品とともにご紹介します。
総合グランプリは、とろける味わいの黒毛和牛
「箸で切れるほど、やわらかくて甘い」「うま味が最高!」「口に入れた瞬間とろけます」と読者審査員全員が感嘆。総合グランプリを獲得した西川町の「山形県産黒毛和牛『月山和牛』ロースももすき焼き用500g」。東北の名峰・月山のふもとで放牧し、澄んだ空気と雪解け水の恵みで育つ和牛は、平均40か月という長い飼育期間で脂がとろける肉質に。寄付金の使い道でも、高校卒業後の進学に500万円までを貸し付け、その後10年間町に住み続ければ元金まで全額補助する独自の教育ローンに、「新しい挑戦をする町」「帰ってもらいたい思いを形にするのがすごい」と称賛が集まりました。
電解水素水で育てた極上の和牛が金賞1位
肉部門金賞1位は、兵庫県三田市の「美水牛 すき焼き・しゃぶしゃぶ用 ロース400g」。「健康で、よりおいしい和牛」を目指し電解水素水で育てた和牛は、脂肪融点12.6℃という脂の質に優れた味に。「とろける味わい。あと味すっきりで余韻もいい」「脂がくどくなく、うま味が引き立つ」「わが家でも愛飲している水でおいしい牛肉ができるとは」と、こだわりの育成法に感心しきり。独自の冷凍技術でドリップを最小限にし、おいしさをキープする工夫も高評価。子育て支援などの寄付金の使い道も、高い支持の理由に。
金賞2位は地元の高校生が生産するブランド豚
鹿児島県いちき串木野市の「お試し金の桜黒豚しゃぶしゃぶ (ロース・バラ)各300gセット」が金賞2位。市内の市来農芸高校の生徒がエサから配合し、学習教材として育てた黒豚は、「弾力があって美味」「臭みがなく、絶品!」と高い評価。ブランド化にあたっては産官学の連携があり、生産から流通までの一貫教育を目的にしていることも「すばらしい取り組み」と大好評。寄付金は人口減で存続が危ぶまれる市来農芸高校の支援にも使われ、「プロジェクト維持のためにも協力したい」と多くの手が上がりました。
「食べやすい」と、ラムの好感度が爆上がり!
「ラム特有の臭みやクセがまったくない」と会場を沸かせ、金賞3位となった北海道白糠町の「焼き肉用ラム肉スライス」。国内流通率1%未満という貴重な国産ラム肉にあって、子羊と2歳までの若い羊のみを出荷。「やわらかくて、上品」「食べやすい」「ラムが苦手な人にもおすすめできる」とその味を評価するとともに、牧草の肥料に羊毛の一部も利用するなど、生産者の環境保全&社会貢献を考えた取り組みに大きな関心が集まりました。高校生まで給食費無料など、きめ細やかな子育て支援を行う町に「寄付金であと押ししたい」との声が。
銀賞は、プルコギ味がうれしい大容量牛肉
フルーツ果汁を加えたしょうゆベースのタレで味つけされた、福岡県田川市の「牛肉切り落とし(プルコギ味)3kg」。「コクと甘味は子どもが好きな味」「焼くだけで1品つくれるので便利」「カレーへのアレンジはぜひ挑戦してみたい」の声のほか、「大容量が魅力的」「500g ずつ小分けで使いやすいのもいい」と、ボリュームも大満足。寄付金の使い道では、保育料完全無償化に賞賛が集まりました。
ジューシーな焼きしゃぶセットも絶品
同じく銀賞を獲得したのは、次世代エースとして期待される種雄牛「二刀流」を父にもつ宮崎県宮崎市の「宮崎牛「二刀流」 ウデ 肩ロース 焼きしゃぶセット 合計700g」。「ウデは歯ごたえと弾力があり、肩ロースはやわらか。どちらもジューシーでおいしい」「さらっとした脂で、味が濃く上質」と高い評価。「他の産地の牛肉に負けないこだわりを感じた」など、生産者の誇りが伝わるプレゼンも好評でした。
生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが、ふるさと納税返礼品を試食し、生産者のこだわりや自治体の魅力、寄付金の使い道などを審査する「ESSEふるさとグランプリ2023」。
審査会場は、明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。
取材・文/カラふる編集部 撮影/林 紘輝、中川菜美