読者が選ぶ返礼品、魚介・水産加工品部門1位は大粒で上質なイクラ

生活情報誌『ESSE』の読者が選ぶ「ふるさとグランプリ2023」で魚介・水産加工品部門1位となったのは、復興支援への感謝を込めた岩手県陸前高田市のイクラ。同部門の各賞に選出された返礼品とともに、ご紹介します!

女性や子どもも好む味を目指したイクラが絶品

国産いくら(鮭卵)醤油漬け400g

 震災からの復興を誓い、市内の水産加工、しょうゆ、日本酒の各事業者がタッグを組んで開発したのが陸前高田市の「国産いくら(鮭卵)醤油漬け400g」。女性や子どもも好む味を目指して厳選したイクラは、「上品でまろやかな味」「大粒で過去最高においしい」「5歳の娘にも食べさせたい」「ほどよいプチプチ感があったかご飯に合う!」など絶賛の嵐。当初はふるさと納税限定でしたが、金賞1位受賞を記念して道の駅『高田松原』でも販売が決定。寄付金が鮭ふ化場の運営に使われることも「三陸産鮭・イクラの増加で、より活気ある市になってほしい」と支持を集めました。

国産いくら(鮭卵)醤油漬け400g
青ジソを添えたミニイクラ丼を試食

高校生も開発にかかわった極上の真鯛が金賞2位

愛南ゴールド真鯛 合計約500g

 金賞2位は、愛媛県愛南町の「愛南ゴールド真鯛 合計約500g」。魚の血液を特産・愛南ゴールドの果汁に入れ替える特許技術で生まれた真鯛に、「さっぱりさわやかなお刺身が絶品」「かんきつの香りをまとったカマ焼きも最高」。事業者×高校生×行政の「チーム愛南」によるプレゼンで、「人口減の町を盛り上げたい」という高校生の思いが世界初の真鯛を誕生させたと知り、会場じゅうが感嘆。「若い世代が加わった町のPR活動を応援したい」の声が続出しました。

愛南ゴールド真鯛 合計約500g
刺身とカマの塩焼き(1/2カット)に、藻塩としょうゆ、オリーブオイルを添えて

金賞3位は、地元材料にこだわったウナギの炭火焼

三河一色産うなぎの炭火焼 1.5尾(日本料理 小伴天)

 三河一色産のウナギと創業以来つぎたしのタレを使用する愛知県碧南市の「三河一色産うなぎの炭火焼 1.5尾(日本料理 小伴天)」。市内の日本料理の名店が寄付(注文)ごとに炭火で焼き上げ、冷蔵で届けるかば焼きに、「関西風でパリッふっくら」「焼きの技術がすごい」「炭火の香りがお店でいただいているよう」。さらに、タレが醸造のまち・碧南市で仕込むたまりしょうゆ・みりんを使用と知り、「地元の素材活用は好感がもてます」「ウナギ放流事業で資源を守る姿勢もすばらしい」といった声多数。

三河一色産うなぎの炭火焼 1.5尾(日本料理 小伴天)
付属のタレ、粉山椒とともに、ウナギの炭火焼を小どんぶりで

続いて、銀賞を受賞した6品をご紹介!

明太子以上のおいしさのタラコが銀賞獲得

たらこ 1kg

 明太子のように香辛料を使わないタラコは加工技術が重要。「調達からいっさい妥協しない味を感じて」という北海道白糠町の「たらこ 1kg」のプレゼンを聞き、ひと口食べて「明太子を上回るおいしさ!」「生臭さがなく、味わいが上品」「ひと粒ひと粒の存在感がすごい」とみんな納得。子どもの未来にしぼった寄付金の使い道も共感を呼びました。

たらこ 1kg
揚げ出し豆腐の上に、だしでとろみをつけたタラコをのせて

1尾丸ごと! 秋鮭の切り身が高評価

『献上西別鮭』山漬 秋鮭姿切り身

 潮の満ち引きに合わせた漁と100時間かけた工程で、引き締まった身になる北海道別海町の「『献上西別鮭』山漬 秋鮭姿切り身」。徳川将軍に献上した200年前からの伝統を守る秋鮭は「上質なうま味が口の中いっぱいに広がる」「身離れよく本当においしい」と好評で、ピーク時の1/5に減った秋鮭を育てる事業を「心から応援したい」の声も。

『献上西別鮭』山漬 秋鮭姿切り身
焼いた切り身1/2にはじかみ、レモンを添えて。ご飯とともに試食

ふっくら焼き上げたウナギのかば焼きも人気

鹿児島産うなぎ長蒲焼 3尾 合計480g

 稚魚の採捕から養殖,加工までを町内で行う、鹿児島県大崎町の「鹿児島産うなぎ長蒲焼 3尾 合計480g」は、「肉厚でさっぱり」「身のふっくら具合、脂の甘味が最高」「タレがしっかりしみ込んでいて美味」。生ゴミを堆肥にし、菜の花を育てるという寄付金の使い道にも、「SDGsへの取り組みに説得力がある」と賛辞のコメントが集まりました。

鹿児島産うなぎ長蒲焼 3尾 合計480g
付属のタレとともに、ウナギのかば焼を小どんぶりに。山椒も添えて

肉厚で甘いホタテは、小分けの便利さも評価

北海道オホーツク海産 ホタテ貝柱1.2kg

 豊かな水資源のもと、自然に近い養殖法で育てた北海道北見市の「北海道オホーツク海産 ホタテ貝柱1.2kg」。「上質な甘味が最高」「肉厚でジューシー」「お刺身もあぶりも美味」のほか、「300gごとの小分けが便利」という感想も。オリンピック選手を育てた土地らしく寄付金はカーリング振興などに。「ホタテを食べて次世代の選手を支援したい」の声多数。

北海道オホーツク海産 ホタテ貝柱1.2kg
刺身とあぶりを1つずつ。しょうゆとワサビを添えて

鮮度抜群の伊勢エビに感動の声

天然 甘味凝縮! 活〆冷凍伊勢海老 900g以上

 千葉県南房総市の「天然 甘味凝縮! 活〆冷凍伊勢海老 900g以上」は、エビを仮死状態で冷凍することで、鮮度もうま味もキープ。「甘くてプリプリ」「歯ごたえもボリュームも満点」「冷凍技術の高さ、生産者のこだわりを感じた」「3尾入りで豪華!」などの声が。寄付金が伊勢エビに並ぶ特産品・アワビの育成事業に使われることにも賛同が集まりました。

天然 甘味凝縮! 活〆冷凍伊勢海老 900g以上
軽くゆでた伊勢エビの姿盛り。しょうゆとワサビを添えて

脂がとろけるサーモンで漁業の町の技術を実感

生食用サーモン切り落とし 750g

 漁業の町で培われた品質管理の技術が詰まった三重県尾鷲市の「生食用サーモン切り落とし 750g」は、「まったりと脂がとろける」「厚みがあり、サーモンの甘味を感じる」など質の高さを実感。「150gずつ小分けなのがいい」と、使い勝手も好評。寄付者との絆を大切にし、港の花火大会に招待する取り組みには「いい話」「行ってみたい」の声が。

生食用サーモン切り落とし 750g
サーモンのカルパッチョをタマネギ、青ジソ、レモンとともに

ESSEふるさとグランプリ2023

 生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが、ふるさと納税返礼品を試食し、生産者のこだわりや自治体の魅力、寄付金の使い道などを審査する「ESSEふるさとグランプリ2023」。

明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』

 審査会場は、明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。

取材・文/カラふる編集部 撮影/林 紘輝、中川菜美