特別な日に食べたい豪華さ。生活情報誌『ESSE』の読者が選ぶ「ふるさとグランプリ2024」で魚介・水産加工品の金賞1位に輝いたのは、新潟県上越市のウナギのかば焼き。同部門の各賞に選出された返礼品とともに、ご紹介します!
伝統の焼き方で仕上げる老舗の一品に舌つづみ
「職人が焼いたうなぎ蒲焼き(150g×3尾) 百年料亭 宇喜世名物」は、老舗料亭が守る伝統の一品。厳選した大ぶりのウナギは身がダメージを受けないよう串を打たず、一尾ずつ網焼きに。「身がふっくらでやわらか」「あっさりいただけて本当においしい」「脂が上品」とみんな絶賛。歴代の料理長が代々継ぎたしてきたという、発酵食品が豊富な上越市産しょうゆでつくるタレも人気で、「追いダレ必須」との声も多数。令和6年能登半島地震で津波の被害を受けた上越市。「防災強化に寄付を役立ててほしい」と、安全・安心のまちづくりにエールが送られました。
かば焼きをミニどんぶり仕立てに。特製山椒とタレを添えて
珍しい生ウナギは驚きのおいしさ
金賞2位は、鹿児島県大崎町の「蒲焼かないうなぎ おつまみ4種食べ比べセット」。ウナギの名産地・大崎町で開発された「生ウナギ」は、独自技術でウナギの毒素を取り除き、非加熱で加工・熟成した味わい。「食感コリッ、新鮮なおいしさ」「これがウナギ!?とびっくり」「もっとたくさんの人に知ってほしい」と大好評で、お酒とのペアリングを考えて盛り上がる姿も。4種類を食べ比べることで風味の変化が楽しめ、「非加熱だからビタミン豊富なのもうれしい」の声が。ゴミのリサイクル率80%以上を達成する町へのリスペクトも聞かれました。
左から薄造り、昆布締め、冷燻製、ピリ辛な赤龍鰻の順に試食
クリーミーなウニが一年じゅう楽しめる北海道登別市の返礼品
「北海道登別近海産 エゾバフンウニ(冷凍パック)」は、登別近海の良質な昆布を食べて育つ自慢のウニを全国に届けたいと、地元のウニの専門家が特殊技術で冷凍化。口の中でとろけるような甘さに、「まろやかなうま味。これが冷凍とは」「旬以外もおいしいウニが食べられるのがうれしい」「登別=温泉のイメージだったが、そこにウニが加わった」と喜びの声が続出。豊かな水産資源と地元の努力に拍手が送られました。寄付金の使い道では「防災機能をもつ新庁舎建設に協力したい」などのコメントも集まり、見事金賞3位に輝きました。
軽く塩をふったウニをレンゲにのせてシンプルに。
白糠の海が育んだ極上の寒ブリをしゃぶしゃぶで
北海道白糠町は海産物から羊肉、乳製品までがそろう食材の宝庫。特産品のひとつ、極上の寒ブリの切り身と、だし用羅臼昆布、締めのラーメン、薬味などがセットになった、「天然 極寒ブリしゃぶセット400g」が銀賞を獲得。「脂がのった厚切りブリに大満足」「薬味は町の特産赤シソがさわやかでイチ押し」と好評で、「本州産のイメージが強いブリ。ブランド化までの努力も響いた」の声が。寄付金の使い道を寄付者全員にDMで報告する取り組みも「身近に感じる」と好感を得ました。
昆布だしでしゃぶしゃぶしたブリを、付属のポン酢、もみじおろし、柚子胡椒、赤シソで
ひと口サイズで使いやすい真鯛
養殖真鯛生産量全国1位の愛媛県にある愛南町の「真鯛コロコロ(550g×2パック)」も、同じく銀賞を獲得。特産の真鯛で骨がない部分をダイスカットしてバラ凍結。使いたい分だけ取り出して調理できる便利な一品です。から揚げで試食し、「身が引き締まっていておいしい」「ひと口サイズで子どもでも食べやすそう」「料理の幅が広い真鯛。お総菜にもごちそうにもいい」と好評。寄付金で新1年生にランドセルを贈るという事業も、関心を集めました。
から揚げに、ベビーリーフとレモンを添えて
手作業で採取された特大アサリは濃厚な味わい
「こんなに大きいアサリは初めて!」と審査員を驚かせた、北海道別海町の「北海道 道東産 アサリ中 約1.5kg(冷凍)」。プランクトンが豊富な海域で大きく育ったアサリは「食べごたえ十分で、すみずみまで味わい濃厚」「豪華なアサリ汁が楽しめる」と評判上々。漁や選別を昔ながらの手作業で行うことに「漁師さんの心が伝わる」との声も。町唯一の高校が甲子園に出場した際、寄付金から援助を行ったというエピソードにも大きなエールが送られ、銀賞を獲得。
素材の味がシンプルに味わえる酒蒸しで試食
コラーゲンたっぷり。高級魚のクエが大好評
長崎県五島市の返礼品「五島うどん付 養殖 クエ鍋セット 400g」も銀賞に。完全陸上養殖した高級魚クエの切り身とアラ、スープ、五島うどんをセット。「香りよく、身がふんわり」「コラーゲン部分がたまらない」「高級魚を鍋セットでいただけるのはお手軽でうれしい」と、クエを堪能。安心・安全な魚だけを届けるというコンセプトも共感を得ました。プレゼンで市の魅力を聞き、「世界遺産や日本遺産、食材もすごい五島市に絶対行きます」と宣言する人も。
鍋のスープで煮込んだクエの切り身、アラにシイタケと水菜を添えて
生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが見て、聞いて、試して、さまざまな角度からふるさと納税返礼品を徹底チェック。生産者のこだわりや自治体の魅力、寄付金の使い道などを審査する「ESSEふるさとグランプリ2024」。
審査会場は、明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。
取材・文/カラふる編集部 撮影/林 紘輝、星 亘