生活情報誌『ESSE』の読者が選ぶ「ふるさとグランプリ2024」で飲料部門1位となったのは、レトロなパッケージが目を引く北海道別海町の三角牛乳。同部門の各賞に選出された注目の返礼品とともに、ご紹介します!
生乳生産日本一のまちがつくり続ける三角パック
「給食で飲んだ三角パック牛乳が懐かしい」「味わいすっきり。デザインもかわいい」「ミルキーで甘味がある」と審査員の心をわしづかみにした「べつかいの牛乳屋さん 三角パック(180㎖×15個)」。摩周湖の伏流水と、栄養豊富な牧草で育った牛から絞ったピュアな牛乳は、牛乳が苦手という審査員も「これはおいしかった」と絶賛するほどの飲みやすさ。製造機械の老朽化や手間がかかるといった理由から、今では三角パックの製造は別海町だけと知り、「これからも存続してほしい」「キュートでおいしい牛乳を飲んで応援したい」の声が聞かれました。
原料や飼料の高騰が進むなかで酪農家の離農が進む現状や、まちとして酪農を存続していくことの大切さをアピール
地域への熱い思いから生まれたラム酒が高評価
千葉県南房総市の「BOSO Rhum(ラム酒)2本セット」は、市内にある築150年の古民家をリノベーションした蒸留所で製造。台風被害や耕作放棄地の増加に悩む地域を盛り上げようと、地元出身者が始めたラム酒づくりに「感銘を受けた」とのコメントが続々。「ラム好きにはたまらない香り高さと甘さ」「飲み口を選べるのがいい」「ラベルもおしゃれで飾っておきたくなる」と、さまざまな角度から支持を集め、銀賞を獲得しました。
無添加の「フルールブラン」(左)と蒸留後に糖蜜を加えた「フルールメラス」(右)を、水やソーダなど好みの割り方で
アロマが香る長崎県五島市のクラフトジンも人気
五島産のツバキを中心に、17種類のボタニカル(植物由来)の原料をブレンドした「GOTOGIN クラフトジン 500㎖」も、同じく銀賞を獲得。蒸留所がある小さな集落の裏山からわき出る超軟水を使用することで、香りを引き出し、口当たりもやわらかに。「アロマ香るジン。味わい深くてあと味さわやか」「自然の恵みがギュッと詰まっているのを感じた」など味の評価のほか、「五島の海を思わせるブルーのビンがおしゃれ」と推す声も聞かれました。
水やソーダ、トニックウォーター割など好みに合わせて。香りをより楽しみたい人はロックもおすすめ
シソの名産地、北海道白糠町ならではのラムネ
「しそ焼酎『鍛高譚(たんたかたん)』」でも有名なシソの産地、白糠町の返礼品は「鍛高ラムネ(青・赤)30本入り」。「さわやかで飲みやすい」「甘めの赤、シソ感しっかりの青と飲み分けられる」と好評。30本を好みの本数ずつオーダーできるのもうれしいポイントです。町の職員がシソ絞りで製造に参加するというエピソードに「ステキな町」「応援したくなる」との声が多数上がり、寄付金の使い道では、高校まで給食無料化の取り組みに拍手が起こりました。
玉押しでビンの中にビー玉を落とすのも楽しい
生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが見て、聞いて、試して、さまざまな角度からふるさと納税返礼品を徹底チェック。生産者のこだわりや自治体の魅力、寄付金の使い道などを審査する「ESSEふるさとグランプリ2024」。
審査会場は、明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。
取材・文/カラふる編集部 撮影/林 紘輝、星 亘