特産の花づくりをクッキーで見事に表現。 生活情報誌『ESSE』の読者がおすすめ返礼品を選ぶ「ふるさとグランプリ2024」。見事総合グランプリに輝いたのは、千葉県南房総市の魅力をまるごと味わえるクッキーでした。準グランプリの2品とともにご紹介します。
花畑を詰め込んだようなアイシングクッキー
温暖な気候のもと、花づくりが盛んな南房総市。「南房総まるごとクッキー12枚入」は、特産品を用いた生地にアイシングを施し、手作業でエディブルフラワーをあしらったクッキーの詰め合わせです。審査会場では登場と同時に「花のキャンパスみたい!」の歓声が。「サクサクおいしく、南房総市の魅力がまるごと伝わる」「花摘み観光に行きたくなる」など、コンセプトに大きな賛辞が贈られました。自治体担当者によるプレゼンでは、苦難の時代もあった花づくりの歴史や「花は心の食べもの」の言葉に「ぐっときた」など反響が。花畑を守る寄付金の使い道にも共感が集まり、堂々のグランプリ受賞となりました。
生産量日本一のカレンデュラとレモン、菜の花と落花生をそれぞれ練り込んだ2種類の生地を試食
(写真左)プレゼンでは名産の花づくりを紹介。(写真右上)クッキーの上には、ピンセットで花びらを1枚ずつ配置。(写真右下)寄付金で休耕地の活用や花づくりを活性化させるイベントを実施
40か月手塩にかけた、とろける味わいの和牛
準グランプリ1品目は、東北の名峰・月山を望む山形県西川町の「『月山和牛』肩ロース しゃぶしゃぶ 500g」。豊かな自然のなか、平均40か月もの期間をかけて育てる月山和牛は、口に入れた瞬間にとろけるようなやわらかい肉質が特長で、「うま味が強く、とろけるおいしさ」「上品な脂でしつこさなし。コクも十分」「いつまでも味わっていたい」と大好評。寄付金の使い道では、教育ローン返済の支援や町外の家族がお試し滞在できる保育園留学に「先進的な取り組みですばらしい」という声が集まりました。移住者が増え、人口の社会減が止まった実績にも大きな拍手!
赤身と脂身のバランスが絶妙な肩ロース肉を冷しゃぶで
指宿市の鮮度にこだわった絶品たたき
鹿児島県指宿市の「カツオ・ブリのたたき だしポン酢付き! 海の幸満喫セット」も、同じく準グランプリに。漁獲後生きたまま急速冷凍、超低温保管されたカツオと天然の良港で育てたブリのたたきは、特注窯で一気に焼き上げて鮮度とうま味をキープ。「脂がのってとてもおいしい」「臭みがまったくなくてびっくり」「焼き方が神」と好評で、九州産しょうゆと指宿名産カツオ節を使ったポン酢も「たたきの風味を見事に引き出す」と大人気。寄付金の使い道では、指宿産カツオ節で子どもの味覚を育てる食育活動や、漁業環境の保全などに支持が集まりました。
たたきで薬味をくるみ、特製の柚子ポン酢で
生活情報誌『ESSE』の読者インフルエンサーが見て、聞いて、試して、さまざまな角度からふるさと納税返礼品を徹底チェック。生産者のこだわりや自治体の魅力、寄付金の使い道などを審査する「ESSEふるさとグランプリ2024」。
審査会場は、明治18年創業の老舗『料亭 大宮 一の家』。全国各地から届いた自慢の返礼品を、懐石料理風に提供してくれました。
取材・文/カラふる編集部 撮影/林 紘輝、星 亘