数多くのふるさと納税の返礼品のなかから、本当においしいものを見つけ出すのはなかなか難しいもの。ここでは、さまざまな自治体の返礼品を取り寄せて、実際に試食してきた人気ブロガーの小野くみさんが、おすすめの逸品を紹介してくれます。今回は、小粒だけど甘味がぎゅっとつまった、高知県香南市のみかんをピックアップ!
知る人ぞ知る逸品。山北みかんは甘さが魅力
11月に入りすっかり肌寒くなりました。
ふるさと納税を始めて6年目の私にとってこの時季は、「早くふるさと納税しなくちゃ」と焦りの季節でもあるのです。
ご存じかとは思いますが、その年の税金の控除対象となるのは12月31日に寄付したものまで。自治体さんも駆け込み需要を見越し魅力的なお品を投入する一方、人気のある返礼品はすぐに品切れになるのもこの時季。駆け込みの一歩先行くこのタイミングで申込されることをおすすめします。
そんなふるさと納税を考えている方に向け、これまでにいただいてうれしかった物、ふるさと納税イベントで知っておいしかった食べ物など、心に残ったもののなかから毎月紹介していきたいと思います。
初回となる今回は、高知県香南市の「山北みかん」、とその山北みかんを使った「山北みかんバターとパンのセット」です。
イベントに参加してそのおいしさを知ったのですが、山北みかんは山間部の限られた面積でしか作付けされていない流通量の少ないみかん。
そのためご存じない方も多いのでは?
でも、県内の方や知る人ぞ知る人達には評判のみかんなのです。大きさは一般的なみかんに比べると小ぶりで、甘さがギュッと詰まった感じ。外皮も薄ければ、薄皮も薄いので口の中に残ることはありません。
じつは、シーズン初めの酸味を感じる早生みかんもいただきましたが、わが家はやっぱりシーズンまっ最中の甘さが強い物が好み。段ボールにも「光センサー選果」の文字があり、イラストのかわいいキャラクターも。
「みかんが甘いのはあたり前 けどね 山北みかんは甘~いだけじゃなくて とってもジューシーだよ 土佐の高知のおひさまも保証していま~す」と言っています。
とくにわが家の子ども達、お風呂上がりなど水分代わりに食べてしまいあっという間に完食です。
バターにみかんをプラスすると、そのまま食べたくなるおいしさに
そしてもう1つ、その山北みかんを使った「山北みかんバター」が絶品!
同じくイベントで試食したのがその出会いだったのですが、近くにいたおじ様も、「感動のおいしさだ」と言っておられました。それを聞いて、「そうそう、その通り!」と心の中で強く同意! そんなみかんバター、ふるさと納税ではバターだけのセットもありますが、私はおいしそうなパンとのセットを選択。
ベースとなっている国産バターに、果汁だけではなく皮ごと混ぜ込んでいるので単純になりがちな見た目、食感にアクセントが添えられています。こってり感のあるバターもかんきつ系と合わさるとなぜかすっきりで、「このバターおいしい」ってそのまま食べても平気なほど。
ほんのり甘さとみかんのフレーバー、どちらも主張しすぎる事なく仲よく優しいお味。
食べ方としては朝のトーストに合わせて食べるのはもちろんのこと、ハード系、ソフト系どちらのパンにもマッチします。2種類食べ比べするのも楽しくていいかもしれませんね。
ところでこのフレーバードバター、つくっているのはだれだと思いますか?
実は農家のお母さん達! 規格外のみかんちゃん達を救出しようとパティシエさんに習って、「あーでもない、こうでもない」と研究を重ね完成させました。
今ではふるさと納税が投入され一部機械化されていますが、初めの頃は手作業でかき混ぜつくっていたと聞きます。年代的に大ベテランのお母さん達には重労働だったのでは?その点、本当によかったなぁと思います。
生産者さんの顔や声が見えそうで見えないふるさと納税。でも、こんなふうにおいしいって食べている陰には、「自分達がつくったものが認められてうれしい」っていう小さ街のお母さん達がやりがいを感じている世界があるのです。
先日初めてTVで山北みかんバターを見かけました。メジャーになるのはうれしいけれど、メジャーになり過ぎて手に入らなくなったら寂しいな。
もうすぐみかんがおいしい季節、高知県香南市のかわいいみかんちゃんにみかんバター、いかがでしょうか?
<写真・文/小野くみ>
小野くみさん
ブロガー。2014年から、ふるさと納税の楽しさに目覚め、返礼品のレビューを中心にブログ「くみくみのふるさと納税返礼品の記録」にアップしている
カラふる×ふるさとチョイス