コロナで困っている人たちを助ける、新しいふるさと納税が登場

コロナウィルスの影響で観光客が減り、困っている地方の生産者を応援するためのふるさと納税の返礼品が次々と生まれています。ふるさとチョイス広報部、佐々木あさひさんが紹介してくれました。

高級サクランボ「佐藤錦」を旅館の従業員が収穫してお届け

佐藤錦を収穫する男性

 これから梅雨の季節、それと同時にサクランボの旬もやってきます。日本で最高級のサクランボといえば山形県の佐藤錦。まさに今が食べ頃の佐藤錦は、鮮やかで赤い実は糖度が高く、厚い果肉と果汁が口いっぱいに広がります。

 そんな佐藤錦を育てる山形県天童市の観光果樹園「さくらんぼファーム」には、サクランボ狩りに毎年多くの観光客が訪れます。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響により、サクランボ狩りを中止したことで、おいしく育ったサクランボが木になったままに。

佐藤錦を手入れする女性

 そこでふるさと納税のお礼の品として誕生したのが「おもてなしの笑顔が咲くらんぼ」。これは温泉地としても有名な天童市内の旅館で働く方々に、サクランボの収穫を手伝ってもらう取り組みです。

 新型コロナウイルスで大きな影響を受けている旅館の従業員の皆さん、人手不足に悩む農家の方々、そしてサクランボを食べる人たちみんな「笑顔が咲く」さくらんぼ。今が旬のこの季節に試してみてください。

西和賀町の春の風物詩、桜もちでお花見気分を味わう

団平の桜もちとお茶

 今年は新型コロナウイルスの影響でお花見をできなかった方も多いのではないでしょうか。春の代表的なお菓子と言えば桜もち。岩手県西和賀町(にしわがまち)にある「団平」の桜もちは春の風物詩ともいわれ、地元の人が発売を待ちわびる、季節限定の人気の逸品です。

 しかし今年は客足が激減。残った在庫をふるさと納税の返礼品として、観光に来られなかった全国の方々に届けます。

桜もちの団平のご主人

 西和賀町産のもち米を使った桜餅は、もちもちの食感と桜葉の塩漬けに程よい甘さのあんがからみ合い上品な味。独自の冷凍製法により長く楽しむことができるので、手土産やおすそ分けにもぴったり。

 今年はお花見ができなかった方も、団平の桜もちとともにお家でお花見気分を味わってみてはいかがでしょうか。

江戸時代から伝わる臼杵煎餅をおうちで手づくりできる

臼杵煎餅を自宅で手づくり

 新型コロナウイルスの影響で旅行に行けない日々を送る人たちのために誕生したのが、自宅で「臼杵煎餅」をつくれる体験キット。

「臼杵煎餅」は大分県臼杵市で江戸時代から伝わる伝統的な銘菓です。米・麦・粟・ひえなどを使用してつくり、参勤交代の携行食として武士たちが食べていたと言われています。

 お礼の品が届いたら、水と耐熱容器を用意するだけ。つくり方もとても簡単です。まずは耐熱容器にショウガ糖と水を入れてレンジで温めます。これでタレは完成。あとは煎餅に臼杵煎餅の特徴である縞模様をタレで描いていきます。

手づくりでできた臼杵煎餅

 400年の歴史を持つ臼杵煎餅。お子さんとから大人まで、みんなで楽しむことができる臼杵煎餅づくり。こんなときこそお家で楽しんでみてはいかがでしょうか。

<取材・文/ふるさとチョイス広報部>

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