意外なものがある? 北陸エリアのアンテナショップ人気商品トップ3

都内に約80店舗あるアンテナショップ。今回は北陸エリアから、富山、福井、石川の3店舗に注目。2019年の売上げ額の総合、お菓子、個数別にトップ3の商品を一挙にご紹介します。

グルメから工芸品まで特産品が揃う「ふくい南青山291」

谷口屋 おあげ

「都道府県別幸福度ランキング」で全国1位に輝く福井県。そのアンテナショップでは、地酒や伝統食を中心に、日本一の生産量を誇るメガネのフレームなどさまざまな工芸品も展示・販売。地元民の食卓に欠かせない「谷口屋のおあげ」をはじめ、多数のメーカーから販売されている「水ようかん」や「羽二重餅」など銘菓も要チェックです。

不動の人気を誇る、年間売上額総合トップ3

焼き鯖寿司

1位 谷口屋「谷口屋のおあげ」 648円(税込)
2位 越前水産「焼き鯖ずし」 1188円(税込)
3位 三里浜特産農業協同組合「三年子花らっきょ」 365円(税込)

 1位は「谷口屋のおあげ」。白山禅定の清水と天然のにがりを使った木綿豆腐を、伝統の製法でおあげに。2位は、脂ののった肉厚な鯖を惜しげもなく使用した「焼き鯖ずし」がランクイン。香ばしい風味とコシヒカリのふんわりした食感が自慢です。
 

素材のうま味を生かしたお菓子トップ3

ヨーロッパンキムラヤ 大福あんぱん

1位 えがわ「えがわの水ようかん」 620円(税込)※11月~3月限定販売
2位 ヨーロッパンキムラヤ「大福あんぱん」250円(税込)
3位 阿んま屋「生どら焼き」 198円(税込)
 
 1位は、冬季限定の名物「えがわの水ようかん」。小豆餡と寒天、沖縄産の黒糖にザラメを加えた逸品。2位は、ブリオッシュ生地で粒あん入りの大福をまるごと1個包んで焼き上げた「大福あんぱん」。3位の「生どら焼き」は、はちみつたっぷりのどら焼皮が特徴です。
 

素材&製法にこだわった個数トップ3

三年子花らっきょ
 
1位 谷口屋「谷口屋のおあげ」 648円(税込)
2位 三里浜特産農業協同組合「三年子花らっきょ」 365円(税込)
3位 越前水産「焼き鯖ずし」 1188円(税込)

 1位は、売上額と同じく「谷口屋のおあげ」。「フライパンで温めると、外はカリカリ、中はふわっふわの食感に。国産大豆と上質な菜種油の豊かな風味、うま味をお楽しみください」。続いて2位の「三年子花らっきょ」。「こちらは、三年間砂地の中でじっくりと育つことで実がギュッと締まり、シャキシャキとした食感が楽しめます」(店長 古市宏樹さん)
 

ふくい南青山291
福井県アンテナショップ ふくい南青山291
 

特産品の銘菓や茶葉が揃う「いしかわ百万石・江戸本店」

中田屋 きんつば 
 
 2020年3月にリニューアルオープンした、伝統美にあふれる空間が魅力の石川県のアンテナショップ。地下1階は海と山の幸を中心とした食品や地酒、1Fでは和洋菓子やお茶、伝統工芸品が販売され、そして2Fには観光案内やイベントスペースも展開。地元民にも親しまれているきんつばなどの銘菓や、香り豊かな茶葉は必見です。
 

不動の人気を誇る総合トップ3

丸八製茶場 献上加賀棒茶
 
1位 中田屋「きんつば 5個袋入」 830円(税別)
2位 丸八製茶場「献上加賀棒茶」 800円(税別)
3位 北陸製菓「ビーバー」 220円(税別)
 
 1位は、艶やかでふっくらとした大納言小豆を使った「きんつば」。薄焼きの皮としっとり一体化する餡の炊き具合、さらりとした甘さを引き立てる塩加減が絶妙。2位は「献上加賀棒茶」がランクイン。「澄みきった琥珀色で、一番摘みの良質な茎を芯から浅く焙じ、旨味を引き出しています。軽やかな渋みとうま味を味わってみてください」(マネージャ 林久美子さん)
 

手土産にも喜ばれるお菓子トップ3

北陸製菓 ビーバー
 
1位 中田屋「きんつば 5個袋入」 830円(税別)
2位 北陸製菓「ビーバー」 220円(税別)
3位 柴舟小出「柴舟16枚入」 730円(税別)
 
 2位は、1970年の発売以来北陸で愛され続けている揚げあられ「ビーバー」。日高昆布を北陸産もち米に練り込み、鳴門の焼塩を効かせた伝統の味は、サクサクの食感と昆布のうま味がやみつきに。3位の「柴舟」は、生姜の風味がピリッと利いた金沢で人気のお菓子です。
 

日常使いに活躍する個数トップ3

まつや とり野菜みそ
 
1位 北陸製菓「ビーバー」 220円(税別)
2位 中田屋「きんつば 5個袋入」 830円(税別)
3位 まつや「とり野菜みそ」 290円(税別)
 
 個数売上の1位にも「ビーバー」がランクイン。商品名の由来は、1970年に開催された大阪万博のカナダ館で展示されていたビーバー人形が由来だそう。3位は、味わい深い風味とコクが特徴の「とり野菜みそ」。鍋やうどんなど、多彩な料理に活躍する味噌です。
 

いしかわ百万石・江戸本店
石川県アンテナショップ いしかわ百万石・江戸本店
  

海・里・山が育む県産食材が豊富な「日本橋とやま館」

日の出屋製菓 しろえび紀行
 
 特産品を販売するショップフロアや和食レストラン、バーラウンジ、観光交流サロンなどを備えた情報発信拠点。県産木材や伝統工芸によるインテリアに囲まれた店内には、豊かな海・里・山が育む県産食材、名産品、地酒などがずらり。2016年のオープン以来人気の煎餅「しろえび紀行」や、人気急上昇中の銘酒の酒粕を使った「酒かすマカロン」も見逃せません。
 

海の幸香る総合トップ3

ます寿し
 
1位 「ます寿し」(日替わり14種類)1501円(税込)~
2位 幸のこわけ「ほたるいかの浜干し」 594円(税込)
3位 なかしま「白えびかき揚げ」2個入り(冷凍・タレ付き)432円(税込)
 
 1位は、富山の名産「ます寿し」。「ますの厚みやシメ加減、酢飯の味などお店によって個性があり、当館では日替わりで1~2種類を毎日入荷しています」。2位は、県産のホタルイカを海洋深層水で漬け洗いして干し、まろやかなコクとうま味が際立つ「ほたるいかの浜干し」。「少し炙ってワタがとろけたところで食べるのがおすすめです!」(広報 出口ひとみさん)。
 

素材にこだわったお菓子売上げトップ3

しろえび紀行
 
1位 日の出屋製菓「しろえび紀行」 2枚×11袋 540円(税込)
2位 不破福寿堂「鹿の子餅」 9個入 951円(税込)
3位 月世界本舗「月世界」 1本486円(税込)
 
 1位は、コクのある上品な甘味と豊かな香りが広がる富山湾産のシロエビと、国産うるち米とともに焼き上げた「しろえび紀行」。2位は、県産の新大正もち米を使ったフワフワな食感が特徴の「鹿の子餅」。3位は、新鮮な鶏卵と和三盆糖などでつくるお菓子「月世界」がランクインです。
 

地元民にも愛される売上げ個数トップ3

梅津屋 氷見うどん
 
1位 なかしま「白えびかき揚げ」2個入り(冷凍・タレ付き)432円(税込)
2位 梅津屋「氷見うどん 細めん」 432円(税込)
3位 幸のこわけ「ほたるいかの浜干し」 594円(税込)
 
 1位は、電子レンジで温めて、ご飯やうどん、そばなどにのせて味わう「白えびかき揚げ」。2位の「氷見うどん」は、コシの強さともちのような食感と風味が特徴で、のど越しがよくなめらかな味わいが人気。温めても冷たくても、鍋の〆にもぴったりです。
 

日本橋とやま館
富山県アンテナショップ 日本橋とやま館

取材・文/寺川尚美