―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(24)]―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、都内アンテナショップで見つけた「ご飯のとも」やご当地調味料を使ったおいしいレシピを紹介します。
リピート買いする香川県小豆島のオリーブご飯
筆者、じつは香川県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」のヘビーユーサーです。お目当てといえば、この「オリーブご飯の素」(432円税込 230g/宝食品)。数ある炊き込みご飯の素のなかでも、本当にスグレたおすすめ品なのです。
小豆島のおみやげとして出合ったのですが、炊いてみてびっくり! オリーブとご飯がこんなに相性がいいなんて、大発見。
シンプルにオリーブ入りの汁を炊飯器に入れて炊くだけです。盛りつけて、さらに粗びき黒コショウをふれば、これだけでワインの肴として、ゆっくり楽しめます。もちろん、肉や魚のソテーを添えると立派なワンプレートに。付け合わせ感覚でいただけます。
これだけで完璧な「オリーブご飯」のアレンジは、リゾットとオムライス
もし、「オリーブご飯」が残ったら、こんなアレンジはいかがでしょう。リゾット風とトマト味のオムライス。オリーブの風味が隠し味となって、いつもとはワンランク上のレストランの味に仕上がります。
●アレンジレシピ「マッシュルームとオリーブのミルクリゾット」
ご飯は柔らかく煮てから、最後に牛乳と生クリーム、粉チーズ、塩で味を調えます。炒めたマッシュルームは最後に加え混ぜて。
【材料】1~2人分
「オリーブご飯」…ご飯茶碗1杯(150g)
マッシュルーム…4個
水…適量
顆粒コンソメ…少々
牛乳…50cc
生クリーム…大さじ2
オリーブオイル…適量
粉チーズ…大さじ1
塩・コショウ…各適量
【つくり方】
1 「オリーブご飯」はオリーブを取り出して薄切りにする。まとめて鍋に入れ、ひたひたより少し多めの水を加え、弱火でやわらかくなるまで煮る。
2 マッシュルームを薄切りにしてオリーブオイルで炒め、塩、コショウをふり1に加える。
3 ご飯がやわらかくなったら、牛乳となじむように温め、塩で味を調える。生クリームを加え混ぜる。
4 器に盛り、粉チーズとコショウをふる。
「オリーブご飯」をトマト味にして、とろとろオムライスに!
シーフードミックスや鶏肉と玉ねぎを炒めたところに「オリーブご飯」を入れて、ケチャップで味つけ。とろとろの卵をかけると、ごちそうオムライスになります。
●アレンジレシピ「オリーブトマトのとろとろオムライス」
とろとろ卵をかけるなら、ご飯はケチャップ味にしたい。ついでにシーフードミックスを炒めてプラスしました。風味があり、またオリーブ入りなので、カフェ風のおしゃれ感に仕上がります。
【材料】1人分
「オリーブご飯の素」…ご飯茶碗軽く1杯(120g)
シーフードミックス(冷凍)…70g
タマネギのみじん切り…1/4個分
オリーブオイル…大さじ1/2
トマトケチャップ…大さじ1
卵…2個
塩・コショウ…各適量
飾りのイタリアンパセリのみじん切り…好み
【つくり方】
1 シーフードミックスは解凍して、一口大に切り、水気をきる。
2 フライパンにオリーブオイルを熱し、タマネギを炒める。しんなりしたら、1を加えて炒め、火がとおったら、「オリーブご飯」を加える。トマトケチャップを加え混ぜ、塩、コショウで味を調える。
これだけでもピラフとしておいしい!
ソウルフードの骨付鶏は、ボリュームたっぷりのスパイシーチキン
今回、アンテナショップで目にとまったのは、「骨付鶏」。うどん県といわれる香川県で、もう1つのソウルフードと呼ばれています。発祥は丸亀市にある居酒屋さん。60年前にアメリカの映画に出てくるローストチキンをヒントにレシピを開発したとあります。ニンニクやスパイスがきいたその味は、今や全国に広がりそうです。
選んだのは、冷蔵コーナーにあった「骨付鶏の真空パック」(864円 240g/さぬき鳥本舗)。
味つけした鶏肉をオイル焼きにして、真空パックにしてあります。これを温めて取り出し、こんがりと焼くだけ。温めるのは、電子レンジか湯煎でと表示にありますが、ここはかたくなったりしたらいやなので、湯煎で温めました。
表面はパリパリに焼いて、中までしっかり味がしみている骨付鶏は、ご飯のおかずにぴったり。肉がたっぷりついているので、満足度もあります。また買ってみたくなりました。
新橋にある香川県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」。今回ご紹介した以外にも香川県の名物や、もちろん「うどん」もたくさん揃っています。2階には、香川と愛媛の料理が食べられるレストランもあります。
<撮影・文・料理制作/坂口明子>
―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案]―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。