ポストきびだんご!岡山県の名産品探し。注目の和菓子4選

岡山県名産品 和菓子

新名産品の和菓子は文化や風土の特徴を感じる逸品ぞろい

 南は瀬戸内海に面し、北は山陰に接する岡山県。山陽道の中心として古代より栄え、ものづくりや商業の要地としても存在感を発揮してきました。歴史と風土が育んだ豊かな食文化でも知名度が高いのが「きびだんご」。

 実は、きびだんご以外にも歴史ある銘菓や特産の素材を生かした逸品はたくさん。そんな岡山ライクな注目のお菓子がアンテナショップ『とっとり・おかやま新橋館』にて販売されます(2021年2/8~14「ESSE×岡山 お菓子フェア」)。

 その中から和風スイーツ4種類をご紹介。フェアに足を運ぶのはもちろん、旅行でのお土産やお取り寄せの参考にぜひ。
  

日本三大まんじゅうに数えられる銘菓。伝統の製法による極上の味

大手まんじゅう 個包装
 
 天保8年(1837年)に誕生した「大手まんぢゅう」(38g ×10個入り ¥864 大手饅頭伊部屋)。時の備前藩主に愛され、御茶会の席に用いられた由緒あるお菓子で、「日本三大まんじゅう」に数えられる逸品です。麹から仕込んだ甘酒で生地を調整。その生地で特製のあんを薄く包み、蒸し上げる伝統の製法が極上の味の秘密です。
 
大手まんじゅう
 
 ひとつずつ小箱におさめられたまんじゅうは、薄皮越しにこしあんが姿を見せる端正なたたずまい。口に運ぶとなめらかで品のいい甘さのあんと甘酒のコクが広がります。生粋の岡山県人は、他県へのお土産にこのお菓子を選ぶことが多いというのも納得。冬は電子レンジで軽く温めたり、夏場は冷やしていただいたり。季節に合わせた味わい方も楽します。
  

特産の白桃をあんフレーバーに。もちもち皮との出会いも新鮮

どら焼き
 
 フルーツ王国・岡山を代表する特産品のひとつが桃。中でも岡山ブランドとして名高いのが「清水白桃」で、上品な芳香ときめ細かな口あたり、とろける甘さは絶品。夏の短い時期に出回るこのフルーツを楽しみにしている人も多いのでは。
  
 清水白桃の風味をそのままお菓子に生かしたのが「桃子のひと時 どら桃子」(1個 ¥270 岡山県青果物販売)。白あんに清水白桃のピューレを練り込み、岡山県産の米粉を使用した皮でサンドした変わりどら焼きです。甘い香りを漂わせる皮を割ると淡いピンク色の桃あんが顔をのぞかせます。
 
どら桃子
 
 味わいは、フレッシュで個性的な桃あんをしっとりしたどら焼きの皮が受け止め、これまでに体験したことのないおいしさ。旬以外の時期に白桃の風味を楽しめるのも魅力です。
  

まろやかなしょうゆの味を堪能。老舗醤油店が手がけた絶品せんべい

しょうゆせんべい

 和食を代表する調味料のしょうゆ。地域や蔵によって味わいが異なるのも日本の食文化の魅力ですよね。まろやかで甘味がある岡山県のしょうゆの風味を生かしたのが、1905年創業のしょうゆ店が手がける「醤油屋せんべい市米(いちべい)」(8枚入り ¥540 鷹取醤油)。歴史ある醸造元のだしつゆと岡山県産うるち米から生まれた絶品せんべいです。

市米
 
 うるち米の粒感を残したほんのりきつね色の生地はパリッ、サクッと軽い口あたり。そこからまろやかなだししょうゆの風味が広がり、止まらないおいしさ。堅焼きでしょっぱいしょうゆせんべいのイメージが一変します。せんべいが顔をのぞかせるパッケージもスタイリッシュで、贈答用としてもおすすめ。

備前焼を表現。岡山県産乳製品をふんだんに使ったまんじゅう

ミルク饅頭
 
 岡山県の伝統的工芸品を象徴するのが備前焼。赤みをたたえた茶褐色の地肌とひとつとして同じものがない模様が特長の焼き物は、お皿や酒器、茶器などで広く愛用されています。その備前焼をお菓子で表現したのが「備前焼みるく饅頭」(5個入り ¥648 小倉産業)。ひとつひとつ職人が筆で入れた模様が表面にほどこされ、目でも楽しめるおまんじゅうです。

備前焼 みるく饅頭
 
 なつかしさを感じるミルクまんじゅうですが、蒜山(ひるぜん)ジャージー牛乳を練り込んだ生地はしっとりと口どけがよく、バターを利かせた白あんもミルキーで、上質なおいしさを実感できます。優しい甘さは子どもから大人まで好まれる味。お菓子と同じ色柄の箱にすっきりおさまっているので、目上の方へのお土産としてもよさそうです。
  

岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」
岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」
 
とっとり・おかやま新橋館
住所:東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1階
TEL: 03-6280-6474

取材・文/土倉朋子