高知県のソウルフード「ミレービスケット」
高知県のソウルフード「ミレービスケット」をご存知ですか? その特徴は揚げてある「揚げビスケット」という点なのですが、昭和30年に発売されて以来、そのサクサク食感と少し濃い目の味つけで愛され続けている商品です。
少しレトロでかわいいパッケージとフレーバーの豊富さに、以前から気になる存在だったのこのお土産。今回は10種類ものミレービスケットを一気に食べ比べしてみようと思います!
10種アソートをお取り寄せ
今回お取り寄せしたのは食べ比べにぴったりな「ミレービスケット10種アソート」。内容は以下のとおり。
1.やっぱりまじめミレー(塩)
2.ノンフライミレービスケット
3.ミレービスケット(キャラメル風味)
4.朝のミレービスケット(コーンポタージュ)
5.昼のミレービスケット(生姜)
6.午後のミレービスケット(ブラックペッパー)
7.真夜中のミレービスケット(ニンニク)
8.ミレービスケット(コーヒー風味)
9.ミレービスケット(レモン風味)
10.ミレービスケット(わさび風味)
朝・昼と来て午後なのか? 夕・夜はなくていきなり真夜中…? 今回はアソートなので同サイズのものばかりですが、ミレービスケットのバリエーションはこんなものではなく、缶入り・ボトル入り・コラボ商品のホワイトミレーサンドにミレービスケットアイス、果ては大容量の「ミレーの枕(※枕くらいでかい袋)」なんてものまで存在します。ともかく食べ比べスタートです。
1.やっぱりまじめミレー(塩)
初めて食べるミレービスケット。甘いと思いきや甘じょっぱい! 一般的なビスケットよりも味が濃く、食感のザクザク感も強めで満足感があります。なるほどこれは病みつきになるのもわかるかも! おいし~。
2.ノンフライミレービスケット
ああ、これは食べ慣れた、普通のビスケット感が強いですね。素朴なおいしさ。揚げていないという点ではミレービスケットのアイデンティティはどこへ ……? というのはメーカーも疑問に思っていたそうで。客の要望に応えたはいいが、発売当時は取締役も「売れないでしょ…」と思っていたんだとか。ところが健康志向にマッチしたのかヒット。油だけでなく、牛乳と卵が不使用なのでお子さんやアレルギー持ちの人にも安心ですね。
3.ミレービスケット(キャラメル風味)
ビスケットの表面にパウダー? 粉砂糖? 白いお化粧があります。袋を開けた瞬間からキャラメルの香り! 味は映画館で食べるキャラメル味のポップコーンに近いかもしれません。ミレービスケットの味のシリーズはあくまで「フレーバー」なので、キャラメルコーティングとかではない様子。
4.朝のミレービスケット(コーンポタージュ)
口に入れた瞬間コーンポタージュの香りと塩っけを感じられます! これは再現度高い。クノールのコーンポタージュが表面にまぶされているようなイメージといいますか。
5.昼のミレービスケット(生姜)
これが一番、味・香りともに難易度が高かったです。うっすらと苦味は感じるような? はっきりショウガ! という感じはない、かな? ノーマルのミレービスケットだと言われても分からない可能性があります。
6.午後のミレービスケット(ブラックペッパー)
表面に細かい黒い粒が見えます。塩辛いオツマミ系かな? と思いきやミレービスケット本来の甘さはしっかり残っているので、オツマミというよりはやっぱりオヤツですね。
7.真夜中のミレービスケット(ニンニク)
これは一番パンチがありました! 袋を開けた瞬間からガツンとニンニクの香り! 口に入れてもニンニクのフレーバーが鼻を駆け抜けていきます。ただし味は甘じょっぱいので、ちょっと脳が混乱しました。
8.ミレービスケット(コーヒー風味)
淹れたコーヒーというよりは、コーヒーあめのような香りがします。ビスケットとコーヒーが合わないはずがない、間違いない組み合わせの安定的おいしさ。
9.ミレービスケット(瀬戸内レモン風味)
これもビスケットの甘さとレモンの酸味が合わさって良い組み合わせですね。レモンパウダーっぽいというか、少し駄菓子的な風味もあります。
10.ミレービスケット(わさび風味)
辛! ニンニクに次いでパンチがあります。ツンとした刺激が確かにワサビですし、ビスケットとも不思議にマッチ。
10種類食べ比べ完了!いちばんおいしかったのは?
そんなわけで10種食べ比べ完了しました! めちゃめちゃおなかいっぱいになった。どれもどれしかったですが、自分の好みは以下のとおりに。
3位 ミレービスケット(わさび風味)
2位 朝のミレービスケット(コーンポタージュ風味)
1位 やっぱりまじめミレー(塩)
「ニンニク」もインパクトありましたが「わさび」の刺激が印象的だったのと、大好きな「わさビーフ」を彷彿とさせるおいしさだった3位。2位のコーンポタージュは再現度の高さと、甘じょっぱさのバランスがとてもおいしく感じられました。1位はノーマル版ですが、やはり今回初めて食べたおいしさが忘れられないので。
バリエーションも豊かで手軽な高知のお土産。自分用につまむもよし、ちょっとしたお土産にするもよし、とても使い勝手のいいお菓子だと思います。今ではシェアの多くを県外に獲得しているそうなので、お近くで見つけた際にはぜひ試してみてくださいね。
野村煎豆加工店『ミレービスケット10種アソート』1,200円(税別)
日持ち ★★★★☆
配りやすさ ★★★★☆
シンプルかつ独自のおいしさ ★★★★★
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。