自分チョコにしたい!取り寄せ達人が選ぶ絶品国産チョコレート

さまざまな商品で地方の生産者や産直品に注目が集まっていますが、チョコレート市場も例外ではありません。お取り寄せ生活研究家aiko*さんも国内ブランドに注目し、いろいろと取り寄せているそう。編集部がお話を聞きました。

「日本らしさ」を醸し出すチョコレートが人気

ベルアメールショコラテリーヌ抹茶

 バレンタインデーといえば「チョコレートをきっかけに年に一度、告白をする恋愛イベント」だったのは、はるか昔のこと。今や主流の義理チョコにもお世話チョコ、友チョコ、逆チョコ、自分チョコなど種類が増え、2月はまさに「年に一度のチョコレートの祭典」。

「今年はオンラインショップも白熱していて、あっという間に売りきれてしまって買えなかったものも多くあります。チョコレート好きな人たちと情報交換をするなかで、とくに近年は災害やコロナ禍により、日本をもっと愛そうという気持ちで、地域や日本独自の文化を大事にするショコラブランドが増えている気がします」(aiko*さん、以下同)。

ベルアメール

 たとえばベルアメールは、抹茶を使用した和風のチョコレートなどで「地域」「日本らしさ」を打ち出し、成功しているそう。

ベルアメール・京都別邸の『ショコラテリーヌ』は、抹茶、ユズ、和栗と種類がありますが、個人的に好きなのが抹茶。とろけるような食感とホワイトチョコレートの柔らかい味に抹茶がよく合います。石畳のように敷き詰められたお豆も美しく、京都ぽいなと思います。和風のパッケージもすてき。自分へのごほうびです」

ガトームニアン

 同じく京都でもショコラ菓房 牟尼庵(ムニアン)は、濃厚そうな見た目が気になります。

「特別に和風を意識した味わいではないのですが、女性オーナーが昔から娘さんにつくっていたレシピが元になったショコラブランドで、とくにお店の名前を使った『ガトー・ムニアン』は、食べるととても日本ぽい! 日本人が日本人のためにつくったチョコレートスイーツといった感じで、余計なものはなく、ただただチョコレートのそれぞれの食感を堪能できる直球さが、どこか日本らしいなと感じています」

栗きんとんショコラ

栗きんとんショコラ 木箱
 
 鎌倉にあるショコラトリーカルヴァの『栗きんとんショコラ』もお気に入りだそう。

「木箱に入っていて贈り物にぴったりです。生チョコのようにとろけるショコラと栗きんとんが口の中で完全に一体化する滑らかさで、日本人の感性にあっていると感じています」

 鎌倉市のふるさと納税返礼品にもなっています。同じく人気という、羊羹ショコラもおいしそう。

バニラビーンズショーコラ

 横浜のチョコレートブランド、バニラビーンズは、bean to bar(カカオ豆からつくる小規模の製造業者のこと)の専門店で、なかでも『ショーコラ』は誰に渡しても喜ばれるそう。

「もう何人に送ったことか…。自宅用、友人、親と数え切れないほどリピートしています。チョコレートの違いによってガラリとかわるスイーツはショーコラ以外にも、タブレットもおすすめです。日本人に親しみのある、それでいてチョコレート好きに好まれる味だと思います」

日本酒を使ったチョコレートにも注目

仙櫻

 日本ならではの感性がきらりと光るle fleuve(ル・フルーヴ)は、兵庫県養父市大原町の、店舗をもたないネットショップのみのブランド。ショコラティエの上垣河大さんがつくるのは、和食のように素材を生かしたお菓子がコンセプトだそう。

「とくに地元の幻の銘酒『仙櫻』を使用したボンボン・オ・ショコラは、海外のガツン! とお酒が効いた味わいとは異なり、あと味がいつまでもふんわり甘酒のように優しく香ります」

 同店ではコロナ禍で旅行が思うようにできないなか、全国5か所にあるホテル「SETRE」とコラボで、淡路島、姫路、養父(兵庫県)、守山(滋賀県)、吉野(奈良県)、長崎とそれぞれの地域の素材を使ったショコラも発売しています。

獺祭ショコラ
 
「海外でも有名な日本酒「獺祭」とチョコレートのコラボ「獺祭ショコラ」は私も何度買いに走ったか分かりません」
 
 また、大阪パレドオールのシェフは、東日本大震災のとき、全力でがんばる宮城の酒蔵6か所に自ら出向き、各酒蔵のお酒を使ったボンボンショコラを発売したそう。

「私も食べましたが、日本酒とひと言にいってもこれだけ味わいが変わるのかと思いましたし、いつか酒蔵めぐりに訪れたくなりました」

チョコレートイベントがブームを加速

 コロナ禍で人が集まるイベントは行ける機会が減って残念ですが、関東では2003年から開催されている三越伊勢丹が会場のサロン・デュ・ショコラのイベントは、今年も整理券を発行し、人数を絞って開催されました。

「国内外の知る人ぞ知るショコラティエが集まったり、店舗を持たないショコラティエや、Bean To Barなどこだわりを持ったブランドショップが登場。好きなショコラティエと写真を撮ったりサインをもらうという、単純に購入するだけではない楽しみ方ができることで、チョコレートブームに拍車がかかっているように思います。ショコラティエが行うセミナーも人気で、とにかく人が多いので、こんなに世の中にはチョコレート好きが多いのかと驚きます。阪急梅田のチョコレート博覧会は全館あげてのチョコレートのお祭りで、ガイドブックは無料でいただくのを躊躇するほどの情報量なんですよ」

 今年は難しいかもしれませんが、イベントや会場でしか味わえないイートインなら、ショコラティエやお気に入りのチョコレートとたくさん出会えそう。聞けば聞くほど奥が深いチョコレートの世界。もはやバレンタインに関係なくても、目が離せません。

<取材・文/カラふる編集部>

aiko*さん
aiko*さん

お取り寄せ生活研究家aiko*
兵庫県芦屋市生まれ。現在は横浜在住。料理研究家の母の影響で食べる楽しみや大切さを学び、お取り寄せが生活の中に溶け込んだ環境で育ち、今では自身でお取り寄せ生活を楽しんでいる。ブログにとどまらず、各種メディアでお取り寄せの楽しさを広げる活動中。

カラふる×ふるさとチョイス