東京都内に約80店舗ある全国のアンテナショップ。今回は茨城、栃木、群馬と北関東の3店舗を取材。2020年のデータをもとに、売上額の総合、人気のお菓子、個数が売れた商品のトップ3を店舗ごとに紹介します。
旬のフルーツから伝統工芸品まで揃う「IBARAKI sense」
県産の建材や装飾品のインテリアが目を引く茨城県のアンテナショップ。広いフロアには、食品や地酒はもちろん、笠間焼などの工芸品がセンスよくディスプレイされています。旬のフルーツを使ったスイーツが楽しめるカフェや、県産食材を生かした料理が堪能できるレストランも併設。生産量全国第1位を誇る干しイモは、加工品を含め豊富に揃っています。
県の名物、干しイモが揃った総合売上額トップ3
1位 伊勢増「紅はるか」300g 1080円(税込)
2位 安物産「西野さんの丸ほしいも」300g 1231円(税込)
3位 マルヒ「甘コロ(紅はるか)」110g 371円(税込)
1位は、自社農園で生産された新物の紅はるかのみを使用した、その名も「紅はるか」。苗芋から丁寧に育てたイモでつくる「西野さんの丸ほしいも」が2位。3位には、もっちりとした食感と強い甘味が特徴の「甘コロ(紅はるか)」と、干しイモ商品がベスト3にランクインです。
ほっとする味わいが人気のお菓子トップ3
1位 あさ川「吉原殿中」648円(税込)
2位 ケーフーズ生田目「芋けんぴ」432円(税込)
3位 きくち ほっしぃ~も 881円(税込)
1位は、もち米・水あめ・きな粉を使用した軽妙風雅な「吉原殿中」。優しい甘さときな粉の香りがクセになる銘菓です。ポリポリ食感がクセになる「芋けんぴ」が2位に。3位には、茨城県が誇る干しイモを、パイ生地で包んで焼き上げた「ほっしぃ~も」がランクイン。
県の特産品の魅力がつまった売上個数トップ3
1位 丸真食品「舟納豆」195円(税込)
2位 鹿島製菓「究極のメロンパン」301円(税込)
3位 マルヒ「甘コロ(紅はるか)」371円(税込)
県産の極上小粒大豆を使用し、強い粘りと大豆本来の味が楽しめる「舟納豆」が1位。2位は、メロンの果汁と果肉を生地に練り込んだ「究極のメロンパン」がランクイン。「メロン生産量日本一を誇る茨城ならではの菓子パンです。ケーキのようなしっとりとした生地に、優しい甘さの生カスタードクリームがたっぷり入って食べ応えがあります」(店長 宮崎さん)。
イチゴから伝統工芸まで揃う「とちまるショップ」
イチゴの生産量全国第1位を誇る栃木県のアンテナショップ。農家直送のイチゴや野菜をはじめ、銘菓、益子焼などの伝統工芸品、とちおとめスムージーが味わえるテイクアウトコーナーなど見どころ満載。フリーズドライとちおとめのチョコレートがけをのせたホットチョコレートスプーン「バーチャミ」や、「天使の贅沢 あまざけショコラ」などは手土産にも喜ばれています。
手づくり感が魅力の総合トップ3
1位 テイクアウト「牧場ソフトクリーム」410円(税込)
2位 シトー会那須の聖母トラピスト修道院「トラピストガレット」4袋入 378円(税込)
3位 SOU LABO「スマホスタンド」 880円(税込)
県内のさまざまな牧場のソフトクリームを月替わりで楽しめる、テイクアウトコーナーの1品が1位にランクイン。3位は、林業が盛んな鹿沼市にあるオーダー家具メーカーが手がける「スマホスタンド」。オシャレなデザインはインテリアとしても映えます。
独自の製法にこだわったお菓子トップ3
1位 シトー会那須の聖母トラピスト修道院「トラピストガレット」4袋入 378円(税込)
2位 香雲堂本店「古印最中」5個入 785円・7個入 1080円(税込)
3位 ナカダのパン「桜あんぱん」3個入 495円(税込)
素朴で優しい味わいが幅広い世代に愛されるお菓子「トラピストガレット」が1位に。「月に800個売れる人気商品で、サクサク食感がクセになります」(営業担当 山下和眞さん)。2位は、足利市を代表する銘菓「古印最中」。薄い皮の中には、ほどよい甘さのあんがたっぷり。そして3位は、ほんのり香る桜の甘い香りが評判の「桜あんぱん」。手づくりの味はお土産に好評です。
気軽に楽しめるスイーツが人気!個数トップ3
1位 テイクアウト「牧場ソフトクリーム」410円(税込)
2位 栃木乳業「関東・栃木レモン牛乳」118円(税込)
3位 味噌まんじゅう新井屋「味噌まんじゅう」98円(税込)
生乳生産量本州1位を誇る栃木県。1位はテイクアウト用の「牧場ソフトクリーム」、2位にはどこか懐かしさを感じる「関東・栃木レモン牛乳」がランクイン。佐野市の老舗がつくる「味噌まんじゅう」が3位に。風味豊かな秘伝の皮とじっくり練り上げたあんのハーモニーが人気です。
隠れた名産品に出会える「ぐんまちゃん家」
入口で赤・黄・青などのカラフルな「高崎だるま」が迎えてくれる群馬県のアンテナショップ。1階は自慢の銘菓や地酒、シルク製品、伝統工芸品がずらりと並び、2階には県産食材をふんだんに使ったレストラン「銀座つる」を併設。生産量全国1位のこんにゃくイモを使用したゼリーや、草津温泉の湯を再現した入浴剤など温泉大国のならではの商品も見逃せません。
県民がこよなく愛する総合トップ3
1位 ほたかや「焼きまんじゅう」12個入 756円(税込)
2位 旅がらす本舗清月堂「旅がらす」5枚入 370円(税込)
3位 吉田七味店「香る七味唐辛子」(中辛・大辛・特辛)各15g 各432円(税込)
群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」が1位に。自宅で好みの焼き加減に仕上げ楽しむ一品。麹を練り込んだふわふわ&もちもちの生地と、甘じょっぱいみそだれが絶妙です。3位は、100年以上続く伝統の製法でつくられた「香る七味唐辛子」。「ご飯やパスタに振りかけて、しょうゆを少しプラスするとよりおいしくなりますよ」(総合情報係 飯塚佑介さん)
新旧の商品が揃ったお菓子トップ3
1位 旅がらす本舗清月堂「旅がらす」5枚入370円(税込)
2位 幸煎餅「七福神あられ」 24枚~ 410円~(税込)
3位 セレンディップ「群馬ファーマーズプリン」550円(税込)
1位は、ミルククリームを鉱泉せんべいでサンドした、ロングセラーの「旅がらす」。群馬県のマスコット「ぐんんまちゃん」のパッケージのものが人気。7種の味が楽しめる「七福神あられ」が2位に。3位は、濃厚&なめらかな食感の「群馬ファーマーズプリン」がランクイン。リッチバニラ、ショコラ、季節の果物を使ったフレーバーなどが味わえます。
地元民にも欠かせない!個数トップ3
1位 フリアンパン「みそぱん」 180円(税込)
2位 妙ちくりん「生クリーム大福」 140円~(税込)
3位 旅がらす本舗清月堂「旅がらす」5枚入370円(税込)
県民にはお馴染みの「みそぱん」が1位にランクイン。特製ソフトフランスパンと甘じょっぱいみそペーストが絶品で、レンジで温めたり、トースターで軽く焼いてから味わうのもおすすめ。2位は冷凍商品食品の「生クリーム大福」。ちょっとした手土産にも喜ばれています。
取材・文/寺川尚美