みそ漬け、シチュー、缶詰!青森の絶品ホタテグルメ

[日本全国アンテナショップでゆる薬膳vol.15/池田陽子]

美容や健康の観点から人気の薬膳料理。疲れた現代人を癒す薬膳の素は、全国各地に存在します。そこで、薬膳アテンダントの池田陽子さんがアンテナショップで入手できる選りすぐりの薬膳グルメを紹介。今回は青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」2回目をお届けします。

生産量全国2位。青森のプリプリのホタテ

青森県のアンテナショップ
青森県のアンテナショップ

 なんだか最近、目尻やおでこに横線が…。眉間に縦線が…!? 一気に老け顔加速の元凶となるシワ。若々しい肌には体の中からのケアも大切です。

薬膳におけるシワ対策は、まず中医学で「肺」とよばれる臓器をサポートすることが重要。肺は皮膚との関連が深く、肌に潤いを与えたり、その表面をガードすると考えられています。よって、肺の働きが弱ると肌にその状態が現れて、肌がカサついたり、シワができやすくなるのです。肺に潤いを与える食材を取り入れることで、しっとりしたみずみずしい肌をキープできるとされています。

 また、あわせて「腎」の働きを高めることもポイントになります。腎は人間の成長や発育、生殖、老化をつかさどり、アンチエイジングの要となる臓器。腎の弱りも乾燥肌、シワを引き起こします。腎のパワーをアップする食材も取り入れることで、より若々しい「シワなしフェイス」を目指せるのです。

 じつは、この2つの働きを兼ね備えているのが「ホタテ」。肺に潤いを与えるとともに、腎の働きをアップする作用があるのです。まさに食べるアンチエイジング&モイスチャー美容液! 美に貢献するなんともうれしい「スグレモノ」シーフードなのです。 そのほかにも疲れ目や二日酔い、更年期のトラブル改善などに役立ちます。

 今回も、青森の食の幸が揃う青森県アンテナショップ「あおもり北彩館」から、とっておきのホタテグルメを紹介します。

 全国においてホタテ生産量2位を誇る青森県。陸奥湾周辺でホタテの養殖が行われています。陸奥湾は三方を緑豊かな山々に囲まれ、八甲田山系と白神山地から清らかで栄養豊富なミネラルが流れ込み、エサとなるプランクトンが豊富。恵まれた環境で大切に育てられたホタテは濃いうま味、まろやかでとろけるような甘味があり、プリプリしたほどよい弾力の食感に仕上がります。

大鰐温泉醸造味噌を使った風味豊かな「ほたての味噌漬」

ホタテ味噌漬け
「ほたて味噌漬」(800円)

 夏泊半島に位置する平内(ひらない)町は、養殖ホタテ発祥の地。現在も「養殖ホタテ水揚げ日本一」を誇るホタテの名産地です。

 町内に位置する「アラコウ水産」は陸奥湾のホタテ商品を多数取り扱っています。「ほたて味噌漬」(800円)は、鎌倉時代から続く歴史ある名湯・大鰐温泉の温泉熱を利用して発酵・熟成させたみそに漬け込んだ商品。津軽の大地で育った 「おおすず大豆」を使用した香り高く、風味豊かでコクのあるみそが、ホタテのうま味を引き出し、なんとも豊かな味わいが楽しめます。

ホタテ味噌漬け盛り付け
ご飯のおともに最適

 ご飯のおとも、そして日本酒のおつまみにもぴったり。ゴマ油をかけて中華風、オリーブオイルとレモン汁をかけて洋風にアレンジしてもおいしく味わえます。

ザクザクのホタテで旨みあふれる「ほたてシチュー」

ほたてシチュー
青森県漁業協同組合連合会「ほたてシチュー」(530円)

 青森県漁業協同組合連合会「ほたてシチュー」(530円)は、新鮮なホタテを使ったクリームシチュー。中には、しっかりした食感のホタテがザクザク! しっかりとホタテのうま味が醸し出すコク、なめらかで優しい味わいが楽しめる絶品シチューです。ニンジン、タマネギ、ジャガイモも入って食べ応えも十分。パスタソースに使うのもおすすめ。

ほたてシチュー盛り付け
ホタテの食感も楽しめる

ホタテ×マヨの逸品!青森のソウル缶詰「ほたてしらゆき」

ほたてのしらゆき
「みなみや」の「ほたてしらゆき」(550円)

 青森県むつ市「みなみや」の「ほたてしらゆき」(550円)は、青森県民に愛される「ソウル缶詰」。昭和52年の発売以来、地元で高い人気を誇り「ご当地缶詰グランプリ」も受賞しています。

 新鮮なホタテ貝柱をていねいにほぐし、独自に開発したマヨネーズ風調味料であえ、缶詰にしてあります。缶を開けるとまさに雪のような光景! 食感がしっかり残ったほぐし身に、ホタテのうま味を絶妙に引き出す味つけのマヨネーズがとろりとからみ、クセになる逸品です。

ほたてしらゆき盛り付け
ホタテ×マヨの絶品おかず

 このままおつまみに、サラダのトッピングにしたり、パンに塗ってトーストにするのもおすすめ。マヨネーズの甘さと酸味が控えめ、キリッとした風味なのでおかずにもぴったりです。

【アンテナショップ情報】
●あおもり北彩館

[日本全国アンテナショップでゆる薬膳vol.15/池田陽子]

池田陽子さん
薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト、全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。宮崎県生まれ、大阪府育ち。立教大学社会学部を卒業後、広告代理店を経て出版社にて女性誌、ムック、また航空会社にて機内誌などの編集を手がける。カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは? という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。食材を薬膳の観点から紹介する活動にも取り組み、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。趣味は大衆酒場巡りと鉄道旅(乗り鉄)。さばをこよなく愛し、全日本さば連合会にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。近著に『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)ほか、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)