仙台のおいしい生クリーム大福「喜久福」
観光でも仕事でもよく足を運んだ都市の1つに仙台があります。整然とした美しい町並み。「ああ松島や」と言いたくなる気持ちも分かった風光明媚な自然や、魚介や牛タンをはじめとしたグルメ。ついでに仙台在住の漫画家も多く、数々の作品の舞台としてもおなじみでありオタクフレンドリー。いいところです仙台。
さてお土産では「萩の月」「ずんだ」「白石温麺」などが有名で、自分の漫画やコラムでも取り上げさせてもらいました。そんななかで、しばらく前からメディアや売り場でよく見かけるようになり、こりゃうまそうだと気になっていたのが、今回取り上げる「喜久福(きくふく)」。
「お茶の井ヶ田 喜久水庵」さんの取り扱う生クリーム大福で、宮城県産のもち米「みやこがねもち」を使用しているんだとか。今回は「抹茶」「生クリーム」「ずんだ」「ほうじ茶」の4種すべてをお取り寄せしてみました。
「食べるお茶」をコンセプトにお菓子を展開中
冷凍で届いた「喜久福」は1時間ほど自然解凍するとひんやりして食べ頃、半解凍で食べても美味だそう。
販売元の「お茶の井ヶ田」は名前のとおりお茶屋さん。井ヶ田グループのなかでも「食べるお茶」をコンセプトにお菓子や食事を販売しているのが「喜久水庵」さんで、食事処や甘味処、カフェなど幅広く展開されています。
2021年は「呪術廻戦」コラボ(作中に登場)やガンダムカフェコラボの「ザク福」もあったりして、やはりオタクフレンドリーの街・仙台と思うことしきり。ところで仙台には「ジョジョ」に登場するキャラクターの名前の元になった花京院町という場所があり、花京院ガチ勢の私としては何度も足を運び…。長くなりそうなのでこの話はやめときます。
喜久福4種類を食べ比べ
大福自体はやや小ぶりで、かわいい感じのサイズですね。断面の色のコントラストも美しく食欲をそそります。さてさて、早速いただいてみます。
■生クリーム
生クリーム×あん。ひんやりもっちりとして口当たり最高です! おーこれはうまい。「雪見だいふく」をもっと上品にしたような…。(食べ物を食べ物で例えるのはアホのすることだそうですが、一番伝わる気がして…つい…。)さすがにこの組み合わせ上、味の「喜久福」ならでは感は薄いですが、プレーンで安定の味わい。万人に喜ばれそうです。
■抹茶
抹茶クリーム×あん。さすがお茶屋さんの抹茶、あんと抹茶があわさってまったりクリーミーです。あんがぎっしり詰まってる感じがしつつ、絶妙に甘すぎません。熱いお茶が欲しくなります。
■ほうじ茶
ほうじ茶生クリーム×あん。確かにほうじ茶の香ばしさを感じます。ほうじ茶と生クリームの組み合わせなので、ほうじ茶ラテのような味わいに。ぜんぜん関係ないお店の話なんですけど、友人が「チョコミントフレーバーのほうじ茶葉」を気に入っていて、「これをいれてほうじ茶ラテにするとおいしい」と言っていたのですが、情報量の多さに圧倒された思い出。
■ずんだ
だだちゃ豆入りずんだあん。豆のツブが残っているので食感がほかの味とは異なり、そこがおいしいです。そこまで濃い「ずんだ味」はありませんが、いちばん「仙台らしさ」を感じましたね。おみやげとしてはこれが喜ばれるかも。
そんなわけで4種お試ししてみましたが、近年よくメディアに取り上げられ知名度を上げていることも納得のおいしさでした。オンライン購入者のほとんどがリピーターになっているんだとか。詰め合わせセットや組み合わせ個数もかなりバリエーション豊かで使いやすく、なにか目新しいけど確実においしいものを贈りたいときに「喜久福」はぴったりだと思います。
仙台みやげの新定番「喜久福」、お取り寄せでもおみやげでも、ぜひ試してみてくださいね。
お茶の井ヶ田 喜久水庵「喜久福 4種詰合せ4ヶ入」514円 (税込)
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★★★★☆
もっちり食感と上品な甘さ ★★★★★
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。