色とりどりのトマトがぎっしり、トマトの宝石箱
「○○の宝石箱やぁ~!」のフレーズが定着して久しい今日このごろですが、今回、実際に発見いたしました。その名も「トマトの宝石箱」。
神奈川県藤沢市で湘南の温暖な気候をいかし、トマトと加工品の生産・販売を行う「井出トマト農園」さんのこちらの商品は、旬のミニトマトとミディトマトを50個以上ぎっしり詰め合わせにしたひと品。
「お土産」としては生の野菜となると人に贈るハードルはグッと上がるものの、このコラムであまり登場していないなとも思い、今回お取り寄せしてみました。
カラフルなトマト8種を食べ比べ
届いたのは赤の丸い化粧箱。まさかミニトマトだとは思うまい。野菜をこういうパッケージで販売する、というのがもう発明ですよね。さっそくオープン!
トマトの宝石箱やぁ~!!
…太字にしてまで書くことではないか。それはともかく、赤・橙・紫・緑の色彩もパッと鮮やか。一粒一粒がパツパツのつやつやで、まさに宝石箱。フレッシュさが伝わってきます。
ちなみに今回は8種入りらしく、お品書きも。まずはなにもつけずにそのまま食べてみます。感想はあくまで「お品書きをみる限りはこれだと思う」という程度なので間違ってたらごめんなさい。さすがに同じ赤・ミニ・丸型のピッコラルージュとハニードロップの見分けは素人には難易度高かった…。
フルティカ(赤・中玉・丸型)
あきらかに大きいので、ミディトマトというやつですね。大玉とミニトマトをかけあわせた中玉種というものなんだとか。味わいもミニというより「普通のトマトだな」という印象。酸味・青みがやや勝って、甘さは控えめ? ひと口では無理なサイズ。
ピッコラルージュ?(赤・ミニ・丸型)
皮はしっかりめで、シャキシャキした歯ごたえ。農園の栽培品種のなかでもいちばん糖度が高くフルーツトマトのような甘味が特徴とのこと。
ハニードロップ?(赤・ミニ・丸型)
オランダ生まれ、井出トマト農園オリジナル品種。こちらはピッコラルージュ?よりは皮が薄めでフルティカより甘味を感じました。
アイコ(赤・ミニ・プラム型)
皮やや厚めで、酸味強め。加熱したらおいしそうな味だな~という印象。育てやすくたくさん収穫できる品種で家庭菜園にもおすすめなんだとか。確かににスーパーなどでもよく見かけます。
トスカーナバイオレット(紫・ミニ・丸型)
紫というか黒っぽい赤というか、粒は大きめです。しっかりした酸味と糖をもっており、「昔なつかしのトマトの味」と評されるんだとか。サラダ向きかな?と感じました。
サングリーン(緑・ミニ・丸型)
外見からは想像がつかない甘さとさわやかな酸味が特長なんだとか。ザ・緑なのでおっかなびっくり食べてみましたが、食べやすい! サラダやピクルスにおすすめとのこと。
ピッコラカナリア(橙・ミニ・丸型)
高糖度と鮮やかなオレンジ色が特長。名前も見た目もかわいいですが、味が濃い! プチっとはじける感が強いです。
イエローアイコ(黄・ミニ・プラム型)
皮が柔らかく、甘み強めでフルーティ。赤のアイコより甘味が強い品種なんだとか。
こうして比べて食べるとそれぞれ甘味・酸味・食感のバランスが全く異なるというのを実感して興味深いです。普段は「ミニトマト」としてしか食べてないのに。そしてどれもプリプリに新鮮でおいしい。
そして次はちょっと手を加えて、冷製パスタに。ミニトマトを湯むきして、オリーブオイルとにんにくとレモン汁で和えてみましたよ。
湯むきしてもきれいな彩をキープ
大正解! おいしい! 湯むきしても彩りがきれいで見栄えがするのがいいですね。その後もサラダやつけ合せにして完食しました。700gって結構な量なので、食べても食べてもまだあるというのはうれしいポイント。
そんなわけで見た目にひかれてお試ししてみた「トマトの宝石箱」、とてもおいしく楽しい詰め合わせでした。
紹介ページには「記念日の贈り物、ホームパーティー、お祝い事、自分へのご褒美などに」とあったのですが、まさにそのとおり。まるで花束のような魅力をもった一品だと思います。ほかの野菜だとこうはいかないかもしれません。使いやすいミニトマトの詰め合わせというところもポイント。
井出トマト農園さんではトマト・ミニトマトはもちろんのこと、トマトのジュースにジャム、カクテル、ケチャップ、更にはカレーやハヤシのルーまで。漢方を用いた低農薬野菜を、直売ならではの低価格で販売されているそうです。
ちょっとしたハレの日のお祝いに「トマトの宝石箱」、おすすめです。
井出トマト農園
「トマトの宝石箱」3,250円(税込)
日持ち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
彦摩呂気分 ★★★★★
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。