ダイエットやすしの代わりにも。おにぎりの地域差や新たな活用法を調査

手軽に食べられて、行楽シーズンにも大活躍のおにぎり。そんなおにぎりにも地域ごとの違いはあります、今回はおにぎりの地域差と最新事情を、おさかなコーディネータのながさき一生さんがレポートします。

おにぎりに地域差はある?ない?

いろんなおにぎり
おにぎりに地域差はある?ない?(写真AC)

 さまざまなシーンで楽しまれているおにぎり。そんなおにぎりに地域差はあるのでしょうか。それを調べていたところ、各地域の名物おにぎりをまとめたともいえる冊子を見つけました。

富山のおにぎり
富山県で定番の「とろろ昆布おにぎり」(写真AC)

JA全国女性組織協議会が2018年に発行した「47都道府県のおむすび集合 日本のおむすび全部食べたーい!!」です。冊子には、47都道府県のJA女性組織のメンバーが考案するおにぎりや、古くから地域に伝わるおにぎりが紹介されています。

 たとえば、富山県の「とろろ昆布おにぎり」。昆布の消費量がトップクラスの富山県では、定番ともいえるおにぎりです。このほかにも、愛知県の「天むす」や沖縄県の「ポークたまごおむすび」など、47都道府県には特色のあるおにぎりがたくさんあり、見ていて楽しくなります。さらに各地域でどのようなおにぎりが好まれるのか調べてみました。

定番の鮭おにぎりの最新事情を紹介

シャケ
結局みんな鮭が好きだった…(写真AC)

 お茶とのりの老舗である山本山が2019年に実施した「好きなおにぎりの具」ついてのアンケート調査。ここで「日本全国地域別好きなおにぎりの具ランキング」が公表されています。

 そこでは、すべての地域の1位か2位に「鮭」がランクインしています。つまり、地域別に特色のあるおにぎりがあるとはいえ、「鮭」が好きというのは、どうやら全国共通なよう。

 そこで、ここからは最新の鮭おにぎりについて紹介したいと思います。

ダイエットに鮭おにぎりを活用

おにぎり本
小澤幸治「ラクやせおにぎり」(あさ出版)

 おにぎりといえば炭水化物、すなわち糖質の塊で、糖質オフダイエットブームもあり、「太りそう」と懸念されがちですよね。しかし、これに異を唱えているのが、ダイエットトレーナーの小澤幸治(おざわこうじ)さんです。

 小澤さんは、元ボクサーで現役時代にも減量にはおにぎりを活用。じつは、血糖値コントロール、すなわちダイエットにいちばん適している食材が「お米」だそう。お米は血糖値をゆるやかに変化させるため、それをちょこちょこ食べながら空腹感を抑え、トータルの摂取カロリーを抑えるダイエット法を小澤さんは提唱しています。

 そんな小澤さんが今年出版した本「ラクやせおにぎり」(あさ出版刊)のなかで、鮭はラクやせ三大具材の1番目として取り扱われています。その代表的レシピが書籍の表紙にもなっている「鮭ときゅうりのゆずこしょうおにぎり」。焼いてほぐした鮭と薄切りして塩もみしたキュウリ、これにユズゴショウと塩昆布を加えてご飯に混ぜ、おにぎりをつくります。

 見た目がなんとも華やかなこのおにぎりは満足感も高く、ダイエットにも行楽にも一役買うこと間違いなしです。

おにぎり型のすし「むすび寿司」が登場

スシロー
むすび寿司 真ん中が「漬けサーモンのアボカド添え」

 そして、最新のおにぎりでぜひとも紹介したいのが、おにぎり型のおすし「むすび寿司」です。むすび寿司は、回転すしチェーン「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIESグループが今年から新たに始めた業態。赤酢の酢飯の中に、ネタとなる具材を入れ、おにぎり型に形成。しょうゆも箸もいらず「味はおすし」のため、ものすごい満足感。

 このむすび寿司でもとくに人気なのが、「漬けサーモンのアボカド添え」。鮭おにぎりというと、もっぱら焼鮭が使われがちですが、生のもの入れるという発想はおすし屋さんならでは。いただいてみると、おいしいおすしがおにぎりの手軽さで味わえるという感じ。サーモンの味もキチンとして、アボカドともうまくなじんでおり絶品でした!

 今回はおにぎりの地域事情と、最新情報をお伝えしました。行楽シーズンで重宝するおにぎりですが、地域事情や最新トレンドも取り入れることで、より楽しめるものがつくれるように思います。ああ、おにぎりが食べたくなってきました!

<文 ながさき一生>

おさかなコーディネータ・ながさき一生さん
漁師の家庭で18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。現在、同大学非常勤講師。元築地市場卸。食べる魚の専門家として全国を飛び回り、自ら主宰する「魚を食べることが好き」という人のためのゆるいコミュニティ「さかなの会」は参加者延べ1000人を超える。