―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案（42）】―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ COCO MIYAGI」で見つけた、「厚切り牛タン」を使ったおいしいレシピをご紹介します。
本場仙台の味。厚切り牛タンをぜいたくに味わう
毎日のおうちご飯で、肉料理はちょっとマンネリ気味…。そんなときに宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」の冷凍コーナーで目にとまったが、牛タンです。牛タンといえば、仙台駅でおみやげとして購入しておいしかったことを思い出しました。
冷凍コーナーにはいろいろな種類の牛タンがあって、どれにしようか迷いましたが、選んだのは「厚切り」「塩麹熟成」のキーワードにひかれた「牛タン 厚切り」（1600円 120g・4枚入り／株式会社陣中）です。
パッケージ自体が保冷剤入り保冷袋に入っていて、持ち帰りにぴったり。塩麹を使った秘伝のたれに漬け、さらに低温熟成してうま味を引き出したという説明に期待は高まります。味つけはもちろん、切り目も入っているので、解凍して焼くだけ！という手軽さです。
家に持ち帰り、パッケージから取り出して冷凍保存。いただくときは、完全に解凍してから焼くのがコツと書いてありました。冷蔵庫で12時間の自然解凍が目安、急ぐときは、真空パックのまま流水にさらすのですが、前日に冷蔵庫に移せば、無理なく上手に解凍できます。
焼くコツは、強めの中火で表面を焼きかため、肉汁が逃げないように焼くこと。完全に火をとおすのですが、焼きすぎるとかたくなってしまいます。フライパンに薄くサラダ油を敷き、火にかけ、表面に軽く焼き色がついたら返して、両面を焼きます。火を止め、余熱で中まで完全に火をとおしてから器に盛ります。
器に盛って、スダチを添えました。ひと口で、厚切りならではの牛タンの歯応え、うま味がジュワっとにじみでます。
「牛タン 厚切り」をさらにおいしくするアレンジレシピ
さっと焼くだけでいい牛タンですが、こんな楽しみ方もあります。
アレンジレシピ「牛タン ネギ塩だれ」
「厚切り牛タン」を盛りつけるときは、おうちなら細く切り分けて盛るのもおすすめです。そうすれば、レモンやスダチを絞ったり、七味唐辛子をふったり、ネギ塩だれをのせたりといろいろな味を楽しめます。そのままご飯にのせてどんぶりにしても！
ネギ塩ダレは調味料を混ぜてから少し寝かせてなじませるのがポイントです。冷蔵庫で1晩以上寝かせるのがおすすめですが、間に合わないときは室温で30分おきましょう。
【材料】2人分
ネギ塩だれ
長ネギ…1/2本
塩…小さじ1/4
ゴマ油…大さじ1
レモン汁または酢…少々
「牛タン 厚切り」…4枚
シシトウ…6本
サラダ油…適量
塩・しょうゆ・コショウ…各適量
レモンのくし形切り…2個
七味唐辛子…好み
【つくり方】
①ネギ塩だれをつくる。ネギはみじん切りにして、塩、ゴマ油、レモン汁を混ぜ、冷蔵庫で1晩おく。「牛タン厚切り」は冷凍庫から冷蔵庫に移して1晩おく。
②シシトウは軸を切り落とし、楊枝で数か所穴をあける。フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、シシトウを炒め、塩とコショウで味を調え、仕上げにしょうゆ少々を加えて香りをつけ、取り出す。
③フライパンにサラダ油少々を入れ、強めの中火で「牛タン厚切り」を焼く。表面に焼き色がついたら火を止め、余熱で中まで完全に火をとおしたら、取り出して食べよく切る。
④器に②のシシトウ、③の牛タンを盛り、①のネギ塩だれ、レモンを添え、好みで七味唐辛子をふる。
アレンジレシピ「牛タンとピーマン、モヤシ炒め」
牛タンの野菜炒めです。コツは炒めすぎないこと。牛タンはおいしい焼き方のとおりに別で焼いてから細切りに。そのあと野菜炒めをつくり、最後に牛タンを加えて混ぜます。これで、牛タンもかたくならず、野菜もシャキシャキでいただけます。
【材料】2人分
「牛タン 厚切り」…2枚
モヤシ…1/2袋
ピーマン…3個
ニンニクのみじん切り…1/2片
サラダ油…適量
塩・コショウ…各適量
【つくり方】
①「牛タン 厚切り」は冷凍庫から冷蔵庫に移して1晩おく。
②モヤシはひげ根を取る。ピーマンは縦半分に切り、種を取って千切りにする。
③フライパンにサラダ油少々を入れ、強めの中火で「牛タン厚切り」を焼く。表面に焼き色がついたら火を止め、余熱で中まで完全に火をとおしたら、取り出して食べよく切る。
④フライパンにサラダ油大さじ1/2とニンニクを入れて熱し、香りが立ったら、ピーマンを入れてさっと炒め、モヤシを加え、強めの中火にして手早く炒める。
⑤塩とコショウで味を調えたら、③を加え、混ぜたら器に盛る。
「牛タン 厚切り」は東京・池袋にある宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」で購入しました。塩麹に漬けた濃厚なうまみでおいしくいただけます！
＜撮影・文・料理制作＞坂口明子
―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案】―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。
