ショウガを練り込んだピリ辛にゅうめんがクセになるおいしさ

―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(48)】―

女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、奈良県のブランドショップ「奈良まほろば館」で見つけた、「生姜めん」を使ったおいしいレシピをご紹介します。

ショウガを練りこんで手軽に楽しめる「手延べ生姜めん」

生姜めん

 そうめん発祥の地ともいわれる、奈良県桜井市を中心とした三輪地方でつくられている三輪そうめん。コシがしっかりしていて煮くずれにくいので、温かいにゅうめんにも向いています。

 奈良県のブランドショップ「奈良まほろば館」には、三輪そうめんをはじめとした何種類もの麺類が並んでいます。そのなかで目を引いたのが「生姜めん」。つゆつきで、しかも3分でできるとの表示、インスタント麺と一緒の手軽さなので、早速購入! ショウガを練り込んだ「手延べ生姜めん」(めん4束200g+粉末だし4g入り4袋、561円/株式会社三輪山本)、なんだかとっても魅かれます。

生姜めん1袋

めん4束

 乾麺は50gが4束、少し太めで茶色。粉末のカツオだしスープがついていました。

和風、洋風、中国風、なんにでも合う生姜めん

和風

 分量の湯で3分ゆでて、スープを加えるだけで、かけそばならぬ、シンプルにゅうめんができる、この生姜めん。麺はピリリと辛味がきいていて、歯ごたえもあり、ツルツル。おいしいです!!スープはシンプルな味つきカツオだし。塩分はこれをそのまま使って、アレンンジレシピ4品をご紹介します。

●アレンジレシピ「和風生姜めん」

 ホウレンソウは軽くゆでるだけ。油揚げは麺と一緒に入れて煮る。あっという間にできます。ちなみにゆでたホウレンソウを薄口のめんつゆに浸し、冷蔵庫に常備していると便利です。

【材料】1人分
ホウレンソウ…1茎
油揚げ…1枚
「生姜めん」…1束
「生姜めんのだし」…1袋
水…450ml
万能ネギの小口切り…少々
七味唐辛子…少々

【つくり方】
① ホウレンソウはさっとゆでて水気を絞り、根を落とし、5等分ぐらいに切る。油揚げは熱湯をかけて油抜きし、一口大に切り、水気を絞る。
② 鍋に分量の水を入れて火にかけ、煮立ったらだしを入れ、生姜めんをパラパラと加える。油揚げも加え、箸で静かに混ぜ、吹きこぼれないようにして約3分煮る。
③ 器に②を入れ、ホウレンソウをのせ、好みで万能ネギと七味唐辛子をふる。

●アレンジレシピ「カニ玉生姜めん」

 生姜めんは、卵との相性も抜群。冷凍のゆでカニがあったのでそれを使いカニ玉にしましたが、カニカマやかまぼこ、さつま揚げでもおいしくつくれます。卵に片栗粉を加えて入れると少しとろみがつき、冷めにくく、めんによくからみます。

かに玉めん

【材料】1人分
卵…1個
ゆでガニの身…適量
「生姜めん」…1束
「生姜めんのだし」…1袋
水…450ml
水溶き片栗粉…片栗粉小さじ1を同量の水で溶く
ミツバ…少々

【つくり方】
② 卵は溶いておく。カニの身は筋を取り、粗くほぐす。ミツバは粗く刻んでおく。
② 鍋に分量の水を入れて火にかけ、煮立ったらだしを入れ、生姜めんをパラパラと加える。箸で静かに混ぜ、吹きこぼれないようにして約2分30秒煮る。
③ 卵に水溶き片栗粉を入れてよく混ぜ。②に静かに回し入れ、軽く箸で混ぜる。カニを加え、卵が固まったら器に盛り、ミツバをのせる。

●アレンジレシピ「鶏とネギのエスニックあえそば」

 汁ものだけでなく、汁なしバージョンも。調味はそのまま付属のだしを使います。最後にパクチーをあえるとさらにエスニック風に。苦手な方は万能ネギでもパセリでも。ビールやワインに合う味です。鶏肉は、市販のサラダチキンを使うとさらにお手軽になります。

エスニック

【材料】1人分
鶏のササミ…2本
ネギ…1/3本
「生姜めん」…1束
「生姜めんのだし」…1袋
ゴマ油…小さじ1
豆板醤…小さじ1
塩・コショウ…各適量
刻んだパクチー…少々

【つくり方】
① 鶏のササミは軽く塩をふり、酒をまぶして5分おく。ラップに包み、600W の電子レンジに3分かけ、取り出してそのまま冷ます。粗熱がとれたら細切りにする。ネギは千切りにする。
② 鍋に湯をわかし、生姜めんをパラパラと加える。箸で静かに混ぜ、吹きこぼれないようにして約3分煮たら、ざるに取って水気をきる。
③ ボウルに入れ、ゴマ油をまぶす。さらに①とだし、豆板醤を加えて全体に混ぜたら器に盛る。パクチーを添える。

●アレンジレシピ「トマトとクリームチーズの冷製生姜めん」

 ショウガのピリリときいた麺はなんにでも合います。最後はイタリアの冷製パスタ風に。トマトとクリームチーズでまろやかに仕上げます。もちろん、パスタ感覚で温かいミートソースやペペロンチーノ風にしてもおいしくいただけます。

トマト冷麺

【材料】1人分
ミニトマト…5個
クリームチーズ…大さじ1
タマネギのみじん切り…1/4個分
ニンニクのみじん切り…1/2個分
「生姜めん」…1束
「生姜めんのだし」…1袋
オリーブオイル…小さじ1
塩・コショウ…各適量
青ジソの千切り…少々

【つくり方】
① トマトはヘタを取り、5㎜角の小角切りにする。ペーパータオルで軽く汁気をきる。
② ボウルにクリームチーズ、タマネギ、ニンニク、生姜めんのだしを入れてよく混ぜる。
② 鍋に湯をわかし、生姜めんをパラパラと加える。箸で静かに混ぜ、吹きこぼれないようにして約3分煮たら、冷水に取って冷まし、ざるに取って、水気をきる。
② ボウルに入れ、オリーブオイルをまぶす。さらに②と①を順に加えて全体に混ぜたら器に盛る。青ジソの千切りを添える。

 生姜めん、あっという間に使い切り、リピート買いに出かけなくては! 家族にもとても好評でした。この「生姜めん」を購入した「奈良まほろば館」は、新橋から徒歩3分、銀座通り沿いです。ちなみに「まほろば」とは、「素晴らしい場所」、「住みやすい場所」という意味の日本の古語です。

奈良まほろば館
奈良県ブランドショップ「奈良まほろば館」

撮影・文・料理制作/坂口明子

―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案】―

坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。