牛肉ゴロゴロのカレーパンも。パンシェルジュがおすすめ奈良の石窯焼きパン

パン好き必携の資格として注目を集めている「パンシェルジュ検定」。合格するとパンシェルジュとしてパンにまつわる仕事にいかせたり、特別なイベントや体験会への参加もできます。今回は奈良のパンシェルジュがおすすめする、石窯で焼きあげる口どけのいいパンの登場です!

天然酵母と石窯焼きでつくる口どけのよいパン

キャパトル

 パン好きの母の影響もあり、小さい頃からパンに親しんできたという奈良県在住のパンシェルジュmokoさん。パン屋さんとの交流が広いmokoさんがイチオシするのが奈良市の「石窯パン工房 キャパトル 登美ヶ丘店」。

キャパトル外観

 外観からも印象的な石窯は、スペインの石窯職人により、耐火レンガを積み上げてつくられたもの。古代ヨーロッパから受け継がれる伝統の石窯焼きを楽しめるお店です。自家培養の天然酵母菌・ルヴァン種を使用した香り高く、味に深みがあるパンは、週末には行列ができるほど人気。香り豊かで、口どけのよい手づくりパンのなかから、mokoさんが選んだ3つがこちらです。

グランプリで金賞受賞「熟成ゴロゴロビーフカレー」

カレーパン
熟成ゴロゴロビーフカレー216円(税込)

 お店でも人気ナンバーワン、そして日本カレーパン協会が主催する2021年「カレーパングランプリ」で、西日本揚げカレーパン部門・金賞にも輝いた絶品カレーパン。自家製カレーには、一晩赤ワインに漬け込んだ2cm角の牛肉がゴロゴロ、甘味が出るまでじっくり炒めた野菜もたっぷり入っています。

カレーパン

「表面はカリカリとして、中身の生地は薄いながらももっちり。スパイスの効いたカレーは甘味もあって奥深い味わい。存在感のある牛肉も食べごたえがあります。店内に『カレーパン揚げたてです!』という声が響くと、陳列棚にお客さんが集結。私もその1人です!」(mokoさん)

しっとりもっちりの「湯種もっちり食パン」

湯種もっちりパン
湯種もっちり食パン(1本)570円(税込)

 毎朝の食卓に欠かせない「湯種もっちり食パン」は、写真の1本または1斤285円(税込)で販売しています。
「その名のとおり、しっとり、もっちりとした食感が特徴です。これは、湯種を生地に加えて、高加水が可能になるスタンピングミキサー(杵つきミキサー)でこねているから。クラスト(パンの耳)はかみごたえがありながらも、硬くない絶妙さ。天然酵母・ルヴァン種でつくっているため生で食べると、芳醇な香り、ほのかな酸味とうま味が感じられます。購入した当日は、耳を切り落とさず卵サンドで。翌日は、トーストにしていただくのがルーティーン。口どけがよく、生でもトーストにしても食パンのおいしさを実感できます」(mokoさん)

カスタードクリームたっぷりの「とろ~りクリームパン」

クリームパン
とろ~りクリームパン194円(税込)

 熟練のパン職人が、研究を重ねてつくりあげた自家製のカスタードクリームをたっぷりはさんだ「とろ~りクリームパン」。生地の配合、クリームと生地とのバランスにこだわった渾身の1品だそう。

「手にすると潰れてしまいそうになるくらいフワフワ。ひと口かむと、薄い生地の間からカスタードクリームがとろ~りとあふれ出します。濃厚なクリームを口の中で転がすと、ふわっと溶けていく口どけのよさ。バニラビーンズの上品な香りの余韻が楽しめます。まるで濃厚なプリンを食べているかのような味わい」(mokoさん)
人気商品のため、1人5個までの限定商品です。

ヨーロッパ伝統の「石窯」がシンボルのお店

石窯

 店内でも存在感を放つ、本格石窯。店内は常に香ばしい香りが漂い、食欲をかき立てます。売れ筋商品は、「熟成ゴロゴロビーフカレー」と「とろ~りクリームパン」、そして北海道小豆を使用し、毎日炊き上げるあんを挟んだ「石窯あんぱん」。

「伝統の石窯で焼き上げたパンは、しっとり、ふんわりとした食感。毎日食べたくなる、優しくて、奥深い味わいです。毎月15日は『キャパトルの日』として、390円購入毎に100円の金券がもらえます。オリジナルブレンドのコーヒー1杯無料のサービスも、地元の老若男女から支持される理由ですね」(mokoさん)

■ショップ情報

ショップ情報

 学校給食用パン製造からスタートし、2021年に創業70周年となる老舗。登美ヶ丘店を含め奈良県内に7店舗、京都、大阪に各1店舗を展開。イートインスペースでは、無料のコーヒーとともに、焼きたて、揚げたて、つくりたてのパンが味わえます。

店名/石窯パン工房 キャパトル 登美ヶ丘店
住所/奈良市東登美ヶ丘4-24-15
営業時間/8:00~18:00
定休日/火(祝日は振替の場合あり)

 パンシェルジュ検定事務局が運営するサイト「ぱんてな」でも、さまざまなパン情報を紹介しています。こちらもぜひ、チェックしてみて!

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協力/パンシェルジュ検定運営事務局

<取材・写真/moko、文/寺川尚美>

◆パンシェルジュmokoさん(パンシェルジュ1級)
デニッシュ食パンのおいしさに感動しパンラバーに。パン屋巡りやパン教室通いをはじめ、シェフのセミナーやイベント、麦畑にも訪れ、パンライフを満喫中。パンシェルジュを取得後は、栄養面を考慮したパンづくりを研究し、シェフと共同でパンの開発、販売を。現在は、パンに関する情報を自身のSNSで発信中。夢は、パンに関わる仕事に就くことと、「モンディアル・デュ・パン」の日本応援ツアーに参加すること。