佐賀市で愛され続ける「本煎りごま豆腐シリーズ」
「ペロリン」「ペロン」「プルリン」…。一体なんのことかと思われたかと思いますが、じつはこれ、1日1万丁以上も売れる人気のお豆腐の商品名。佐賀県佐賀市「肥前とうふ」さんの本煎りごま豆腐シリーズは地元で愛され続けているんだとか。
今回は本煎りごま豆腐「ペロリン」、ピーナッツ豆腐「ペロン」、京風ごま豆腐「シロリン」、黒ごま豆腐「クロリン」、呉どうふ「プルリン」の5点セットをお取り寄せしてみました。
豆腐は大豆を煮てにがりで固めたものですが、ごま豆腐はすったゴマにクズ粉などを加えて滑らかにしたもの。奈良県および和歌山県の郷土料理で、精進料理としても有名ですよね。
九州ではごま豆腐を大量生産する会社が少なかったところに目をつけた社長が「ペロリと平らげるおいしい豆腐」をイメージして名づけたというこのシリーズ。早速試食です。
本煎りごま豆腐シリーズ5点セットを食べ比べ
【本煎りごま豆腐「ペロリン」】
思ったより大きく、やわらかく、ちょうど大人2人前くらいのボリュームでしょうか。味は思ったより甘さが際立ち、独特の風味。
【ピーナッツ豆腐「ペロン」】
沖縄のじーまみー豆腐(こちらはピーナッツの汁+イモくずでつくるそう)よりは優しい味わい、ごま豆腐「ペロリン」より甘さひかえめといった感じです。くせもなく、ピーナッツ風味でつるんと食べやすいお味。
【京風ごま豆腐「シロリン」】
(パッケージ写真を撮り損なった…すみません)。これも食べやすいですね。親が北陸出身で福井のごま豆腐に私が慣れているせいか、これが「おなじみのごま豆腐」という印象があります。ごま豆腐自体は薄味で、みそが濃い甘辛な感じ。
【豆乳デザート 呉どうふ「プルリン」】
「呉どうふ」は豆乳にクズやでんぷんを加えた佐賀・長崎の郷土料理で、ごま豆腐の派生形とされているそう。口当たりのはかない豆乳プリン+ごまみそだれと言った感じ。みたらしっぽさもあり、スイーツとおかずの中間的存在。
【黒ごま豆腐「クロリン」】
黒みつがついているということはおやつ…? というくくりでいいのかな? 甘さひかえめ黒ごまスイーツという感じです。ごま豆腐+ごまパウダーなので濃厚なごま味を味わえます。よく冷やすとよりおいしい。
そんなわけで5種を食べてみた結果、好みだったのは以下のとおり。
3位 豆乳デザート 呉どうふ「プルリン」
2位 ピーナッツ豆腐「ペロン」
1位 京風ごま豆腐「シロリン」
なんとなく「食べ慣れてる感じ」のものがランクインとなりました。豆乳プリンっぽくておいしい「プルリン」が3位、やさしいピーナッツ豆腐の「ペロン」が2位。そしてなじみのごま豆腐の味「シロリン」がいちばんお気に入りとなりました。
デリケートな焙煎だけは手作業だという味はどれも香ばしく、口当たりもつるつるで食べやすい「ペロリン」シリーズ。冷蔵庫にストックしておくととっさの一品として活躍してくれましたし、子どもも喜んで食べてました。
おかずによし、おやつによしのごま豆腐シリーズ、ぜひお試しを。
肥前とうふ ※今回は47CLUBにて購入
「ぺろりん」5種の豆腐セット【送料・税込】3,010円
日持ち ★★★☆☆
配りやすさ ★★☆☆☆
おかずによしおやつによし ★★★★★
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。