お漬物日本一決定戦グランプリ受賞。滋賀「まぜちゃい菜」はいろいろ使える

―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(57)】―

女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」で見つけた、漬物を使ったおいしいレシピをご紹介します。

「お漬物日本一決定戦」でグランプリ受賞の「まぜちゃい菜」

お漬物日本一決定戦でグランプリを受賞

 東京・日本橋にある滋賀県のアンテナショップで、いろいろな料理に使えるというPOPが目に留まったのがびんづめの「まぜちゃい菜」(701円 180g入り/丸長食品)漬物です。

 滋賀県の伝統野菜「日野菜」を使用。そこにキュウリ、青トマト、青唐辛子、青ジソ、ゴマを混ぜています。みじん切りにしてあるので、いろいろな料理に使いやすそう。2014年の第4回お漬物日本一決定戦でグランプリを獲得し味も期待できます。ちなみに日野菜は、日野菜漬けとしても近畿地方では定番人気で、カブの一種です。

まぜちゃい菜

 歯ざわりもほどよく、塩辛すぎず、青唐辛子の辛味がほどよくきいて、そのままご飯のおともにぴったりです。

まぜちゃい菜

 混ぜご飯にしておにぎりに、納豆や冷ややっこに合わせてもよく合います。

麵類、チャーハン、パンほか、応用は自在

まぜちゃい菜

「まぜちゃい菜」は漬物独特の香りが少ないので、和食だけでなく、オリーブオイルやバター、チーズで洋風に、ゴマ油で中国風にもアレンジ可能。いろいろ試したくなります。

●アレンジレシピ「冷やしまぜちゃい菜そば」

冷やしまぜちゃい菜そば

 そうめんでもうどんでもいいのですが、食感も楽しめるように、冷やしそばでご紹介します。

【材料】1人分
そば…1人分(乾麺80~100g)
めんつゆ…150ml(かけそばの濃さ)
油揚げ…1/2枚
納豆…1パック
「まぜちゃい菜」…大さじ2~3
ネギの小口切り…適量

【つくり方】
① そばは表示どおりにゆでて水にさらし、ざるに上げて水気をきる。
② 油揚げはオーブントースターでこんがり焼き、短冊切りにする。
③ 納豆は、よく混ぜる(好みでからしを入れても)
④ そばを器に盛り、油揚げ、納豆、「まぜちゃい菜」、ネギをのせる。
⑤ 好みの量のめんつゆを注ぐ。全体を混ぜていただく。

冷やしまぜちゃい菜そば

 さらに卵黄をのせても、おいしいです!

●アレンジレシピ「まぜちゃい菜チャーハン」

チャーハン

「まぜちゃい菜」と卵だけでつくるシンプルチャーハン。これだけで簡単なランチにもなりますが、肉や魚介のソテーと組み合わせれば、夕食にも! さらにおいしく仕上げるコツは最後2つ。1つは少しのしょうゆを鍋肌にそって加えると香ばしい香りがでて、食欲をそそります。2つ目は「まぜちゃい菜」を仕上げに加えて、あまり火をとおさずに食感を残すことです。

【材料】1人分
ご飯…150g
卵…1個
「まぜちゃい菜」…大さじ2
ゴマ油…大さじ1/2
塩・コショウ…各適量
しょうゆ…小さじ1/2

【つくり方】
① 卵は溶いておく。
② フライパンにゴマ油を熱し、卵を入れる。大きく混ぜ半熟状になったら、ご飯を加えてよく混ぜる。
③ 軽く塩・コショウし、鍋肌にしょうゆを回しかける。「まぜちゃい菜」を加え混ぜたら、器に盛る。

チャーハン

 豚の角煮を添えて。鶏の唐揚げやショウガ焼きでも!

●アレンジレシピ「まぜちゃい菜と明太子のチーズトースト」

まぜちゃい菜と明太子のチーズトースト

 最後にご紹介するのは、チーズトースト。これが「まぜちゃい菜」の食感と明太子の塩辛味がきいて、クセになるおいしさ。朝食に、ビールやワインのおともにもぴったりな味です!

【材料】1人分
食パン…1枚切り1枚(写真はライ麦入り食パン)
「まぜちゃい菜」…大さじ1
明太子…1/2腹
マヨネーズ…大さじ1
とろけるスライスチーズ…1と1/2枚
サラダ…好み(写真は水菜とキュウリ、トマト、フレンチドレッシング)

【つくり方】
① 小ボウルに「まぜちゃい菜」、明太子を入れてよく混ぜたら、マヨネーズを加え混ぜる。
② オーブントースターにパンを入れ、軽く焼き目がついたら取り出し、とろけるチーズを。その表面全体にのせ、①を塗る。
③ 再びオーブントースターに入れ、チーズが溶け、パンの耳がこんがりするまで焼く。

まぜちゃい菜と明太子のチーズトースト

 半分に切ると食べやすくなります。
「まぜちゃい菜」は日本橋にある「ここ滋賀」で購入しました。常備しておきたくなる1品です。
 

ショップ
滋賀県アンテナショップ「ここ滋賀」
 

撮影・文・料理制作/坂口明子

―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案】―

坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。