極上のスイーツみたい。鹿児島県アンテナショップのサツマイモグルメ

暑さもやわらぎ、季節の変わり目を感じるように。秋といえば、旬の味覚が楽しみですよね。そこで、薬膳アテンダントの池田陽子さんが、鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」で見つけた、体にもよくておいしいグルメを教えてくれました

健康にも美容にもいいサツマイモ

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鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」

 秋の味覚といえば、「サツマイモ」。薬膳において、サツマイモは消化をつかさどる脾(ひ)を強め、人間のエネルギー源である「気」を補う食材。古来より、滋養強壮によく、生命力を養う「最高のご長寿食材」とされてきたおイモです。食べ続けるとすべての臓器のパワーをアップする作用もあるとされています。女性にとっては、肌の弾力をアップしてたるみを改善するうれしい「リフトアップイモ」でもあります。鹿児島県アンテナショップ「かごしま遊楽館」から、とっておきのさつまいもグルメをご紹介します。

 サツマイモ生産量1位を誇る鹿児島県。サツマイモという名前は、薩摩(鹿児島)が発祥の地であったことからといわれています。その歴史は古く、1700年ごろ、山川町で船乗りをしていた前田利右衛門(りえもん)が琉球から持ち帰ったという説があります。栽培に適した温暖な気候、そして鹿児島ならではのミネラルをたっぷり含んだ火山灰土壌がおいしいサツマイモを育んでいます。

食べだすと止まらなくなる「クールな大学いも」

薩摩おいも棒
志布志市・萬来の「薩摩おいも棒」(500円)

 かごしま遊楽館にもたくさんのサツマイモ商品が並んでいます。なかでも、高い人気を誇るのが志布志市(しぶしし)・萬来の「薩摩おいも棒」(500円)。鹿児島ならではの食材を使った加工品が好評を博している萬来。サツマイモのお菓子のラインナップが豊富ですが、薩摩おいも棒はリピーターの多い商品。サツマイモを皮ごとスティック状に切り、とろっとしたゆるめに仕上げた蜜をからめた、大学イモです。

薩摩おいも棒
「半解凍」で食べるのがおすすめ

 鹿児島のサツマイモならではの濃厚な甘味をいかした大学いもは、自然解凍するだけでおいしくいただけますが、おすすめは「半解凍」で食べること。ひんやり冷たい大学いもは、まるで「サツマイモのアイスクリーム」のよう。なのに、しっかりと表面のカリッとした香ばしさ、中のホクホク感がキープされているのが驚き! クールなサツマイモは、コクのある甘さをスッキリ楽しめて、ひとつつまむと止まらなくなります。新感覚のおいしさをぜひ、楽しんでみて。

驚くほど、つるつるプリップリ食感の「さつまいも冷麺」

さつまいも冷麺
曽於市・日本有機の「さつまいも冷麺」(500円)

 かごしま遊楽館でさつまいもを使った珍しいグルメを発見! 曽於市(そおし)・日本有機の「さつまいも冷麺」(500円)はサツマイモでんぷんを使った日本初の冷麺。本来、冷麺は小麦粉やそば粉などでつくられていますが、「鹿児島ならではのサツマイモを使った麺を」と、鹿児島県農産物加工研究指導センター(現:鹿児島県大隅加工技術研究センター)が約5年がかりで開発。技術移転ののち、商品化されたものです。

さつまいも冷麺
1分ゆでればOKの手軽さもうれしい!

 キメの細かいサツマイモのでんぷんを使って、独特ののどごしとコシのある麺に仕上げています。1分程度ゆでて、水でしめ、添付のスープに入れればすぐに食べられる手軽さも魅力。透明感のある麺を、まずはそのまま食べてみます。ほんのりしたサツマイモの甘味があり、びっくりするほどつるつる、プリップリ。うま味のあるスープによくからみ、やみつきになる逸品! ジャージャー麺風にしたり、温かいレシピにしたり、おいしくいただけます。

もはや極上のスイーツ! 安納いもの「冷凍焼き芋」

冷凍焼き芋 安納いも
「冷凍焼き芋 安納いも」(830円)

 焼きイモで人気のサツマイモといえば「安納いも」。第二次世界大戦後に兵隊が戦地から持ち帰り、種子島・安納地区で栽培したことがルーツといわれています。鮮やかな濃い黄色で、ねっとりした食感、加熱すると蜜が出るほど豊かな甘味で、全国的な人気になりました。海底が隆起して生まれた種子島の土壌は、海洋ミネラルが豊富。冬でも平均気温が10℃を上回る、この地で育った安納いもは、独自のまろやかな甘味が魅力です。

冷凍焼き芋 安納いも
こだわりがつまった安納イモはおしさも格別

 曽於郡大崎町・都食品では、土づくりからこだわった自社農園と契約農家で栽培された種子島産のサツマイモを使った、さまざまな加工品を販売しているメーカー。「冷凍焼き芋 安納いも」(830円)は収穫後、貯蔵庫でじっくり熟成させてうま味と香りを引き出した安納いもを使用。独自の製法でその味わいを最大限楽しめるように焼き上げて、凍結させた商品です。

 レンジで温めて、サツマイモを割ってみると湯気とともに、安納いもならではの「黄色いねっとり」! 食べてみると、ホクホク、そして、しっとり。なめらかで華やかな甘味が口いっぱいに広がります。これはもう、極上のスイーツ! 自然解凍で冷たいまま食べてもおいしくいただけますよ。

かごしま遊楽館 *掲載している価格はすべて税別です

―[日本全国アンテナショップでゆる薬膳/池田陽子]―

池田陽子さん
薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト、全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。宮崎県生まれ、大阪府育ち。立教大学社会学部を卒業後、広告代理店を経て出版社にて女性誌、ムック、また航空会社にて機内誌などの編集を手がける。カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは? 関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。食材を薬膳の観点から紹介する活動にも取り組み、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。趣味は大衆酒場巡りと鉄道旅(乗り鉄)。さばをこよなく愛し、全日本さば連合会にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。近著に『中年女子のゆる薬膳。』(文化出版局刊)『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)ほか、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)