伊勢市の名物・赤福に新作登場
あーかふく！ あーかふく！ 皆さん「赤福」はお好きですか。私は大好きです。三重県伊勢市の名物「赤福」。たっぷりのあんこに包まれたやわらかなおもちは気づくと一瞬でなくなるおいしさですが、その銘菓に新商品が出るとの情報を入手。
その名も「白餅黒餅」という2種のあんころもち。こりゃ試さねばというわけで、ノーマル赤福とともに早速お取り寄せしました。
なんでもこの「白餅黒餅」はコロナ禍をきっかけに「少しでも明るく前向きな気持ちになってもらえるように」「影があれば光もある。これから光に向かって進んでいく、その一歩に」とつくられたんだとか。すごい。壮大。さてさっそく包みを開いていくと…
ノーマル赤福＆白餅黒餅を食べ比べ
お！ ノーマル赤福と結構色味が違います！ それもそのはず、ノーマル赤福には「小豆」、白餅黒餅の黒あんには「黒砂糖」、白あんは「白小豆」が用いられてるようです。白小豆というのはそのまんまですが、白黄色の小豆の品種ですね。では早速ノーマル赤福からいただきます。
あー、やっぱりうまい！ 甘さが濃い。おもちもあんこもなんて口溶けなめらか。カレーは飲み物みたいな言説はやりましたけど、赤福も飲み物だな！ バクバク食べちゃうというより、グビグビ飲んじゃいますね。
さてお次は「白餅黒餅」の「黒あん」部分を。
確かに黒砂糖の風味があり、赤福黒砂糖味というたとえがいちばんしっくり来るでしょうか（たとえか？ それ）。食感もノーマル赤福は「なめらかこしあん」という感じでこちらの黒あんは黒砂糖っぽい少しざらっとした感じもあります。続いて白小豆の白あんを。
こっちはより「豆っぽさ」が際立つ気がしますね…！ 小豆本来の風味が強めと言いますか。そして黒あんと同じくなめらかさではノーマル赤福に軍配かも。でも白も黒も十分おいしいです。
そんなこんなで3種食べ比べの結果、個人的好みはノーマル赤福＞黒あん＞白あんでした。やはり食べ慣れた銘菓は強かった、というのと今回食べ比べてみて大きな要素に感じたのは「口当たりのなめらかさ」だったんですね。
今まであまり意識して来ませんでしたが、私のなかで赤福が赤福たるゆえんは、そのたっぷりしたあんこがスルスルと溶けるなめらかさなのかも。その点で白餅黒餅は味としては十二分に満足でしたが、黒砂糖や白小豆の分なのか「飲める！」という感じまではなく…。いや飲まなくてもいいですけども…。
奇特な好みでない人はどちらもバッチリおいしい証拠に、試食した母（60代）は「全部うまい」と言い残して去っていきました。よかったね。もうちょっとなんか言ってくれる？
さて発売当初はネット通販のみの流通でしたが、現在では直営店での店頭販売もある様子。赤福の悲しい弱点「賞味期限が短め」「分けにくい」があるためばら撒きお土産には不向きですが、赤福に新味が出たんだって～という要素は話題性十分で味も◎。ご家庭用おみやげか自分用に箱買いして食べ比べしちゃいましょう。
※実際は飲み物ではないので、しっかりと噛んで食べてくださいね。
株式会社赤福
「白餅黒餅（8個入）」1000円
「赤福（折箱8個入）」800円
日もち ★☆☆☆☆
配りやすさ ★★☆☆☆
銘菓の新商品としての話題性 ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう？』を連載（全4巻）。
