まりもようかんは北海道の定番お土産
北海道の定番お土産・まりもようかんは「北海まりも製菓」さんの登録商品。そして最近はそちらと双頭をなす「阿寒シンプイ」なる商品もあるとか。今回はそんなまりもようかんと阿寒シンプイのセット、「トーラサンペ -湖の御霊-」なるものをお取り寄せしてみました。
…今回、決してゴールデンカムイにハマってるからとか、推しが釧路のアイヌだからとかではありません! 純粋なまりもようかんへの興味です!! 信じてください!
世迷い言はさておき届いた商品を開けてみると、まりもようかん1袋と阿寒シンプイが2つ。阿寒シンプイというのはまりもを模したリンゴゼリーのことなのでした。
アイヌ語でまりもはトーラサンペ(湖の精霊)と呼ばれ、阿寒シンプイとは阿寒大自然の生まれる処を指す言葉だとか。
そもそもまりもは淡水性の緑藻の一種。イメージされる緑の球体のことを指すわけではなく、あれを構成する細い繊維がまりもの個体なんだそうです。
そしてとくに阿寒湖のまりもは美しい球体なため特別天然記念物に指定されていると。どこのまりもでもいいわけではないんですね。そりゃようかんにもなりますね。
まりもようかんと阿寒シンプイを食べ比べ
さて開封していきます。まずはまりもようかんから。付属の楊枝(かわいい)がついており、プッチンする形式です。はいプッ…………チン、できない!! 固い!!
思ったより頑丈でした。なんとか穴を開けるとツルンとつやつや緑色に輝くようかんが現れます。
食感はプルッとした歯ごたえが強く、そんなにねっちり系のようかんではないですね。甘さも十分。うんうんおいしい。さてお次は阿寒シンプイこと、まりもゼリーです。
味はごく普通においしいリンゴ味のゼリーなのですが、おっと思ったのはこの「まりも」部分がおそらく硬さの違うゼリーなのです。より歯ごたえがあるというか。
というわけでまりもようかんと阿寒シンプイ(ゼリー)のセット、トーラサンペ。癖のない万人受けする味で、阿寒みやげの定番化したのも納得でした。息子(3歳)も「ようかん!」「ゼリー♪」と満面の笑みで食べていましたので、お子さんへのお土産にもバッチリじゃないでしょうか。
釧路には旅行や出張で何度か訪れたことがあります。霧深く自然に囲まれた幻想的な風景で、とてもいい所です。当時2人ともOLだった友人と釧路へ旅行したときも大変に楽しく、ろばた焼きのイカを食らい日本酒でベロベロになり夜の釧路を歌い歩いたものですが(迷惑)、「楽しすぎたから」という理由で友人が帰宅後仕事を辞めたという思い出があります。
誘った身としては責任を感じなくもなかったのですが、それはほら、まあ、釧路がそれくらい魅力的な土地だってことで、ひとつ。
https://hokkai-marimoseika.jimdofree.com/
「トーラサンペ-湖の御霊-」756円
日もち ★★★★☆
配りやすさ ★★★☆☆
万人受けするご当地感とおいしさ ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。