茨城県の干しイモ専門店「大丸屋」に行ってきた!
干しイモ。サツマイモを切って蒸して干すというごくシンプルな食品ですが、私はこいつが大好物でして。茨城出身の夫と結婚したこともあり、茨城土産を用意する際にはほぼ、干しイモ。これまた高確率で喜んでもらえるため、近年は完全に干しイモ配りおばさんと化しています。お前も干しイモにしてやろうか?
さて国内シェア9割を誇る干しイモ大国・茨城県。なかでも生産が盛んなひたちなか市に、干しイモ専門店があるとの情報をゲット。そんな聖地があるなら行かねばなるまい! と「ほしいも専門店大丸屋」さんに行ってきました。
まず入り口から「ほしいもモニュメント」がお出迎え。「ほしいもモニュメント」ってなに?
マスコットのティラノサウルス、「キャメロットくん」もいます。イモ食ってるアハハ。盛り上がって参りました。
店舗には乾燥施設が併設されており、2、3月には「ほしいもづくり体験」なんかもあるんだとか。(要予約、有料)
明るく広い店内には、ところ狭しとさまざまな種類の干しイモが並べられています。いや本当にすごい種類と数で、「干しイモってこんなにバリエーションあるの!?」と圧倒されるばかり。専門店の名に恥じない干しイモ天国<パラダイス>です。
平日午前中でもお客さんの入りはなかなかのもの。
150g、400g、1kgなどなどサイズもさまざまで価格帯も450~3000円くらいのものが多かったでしょうか。
できたてパック、規格外のふぞろい品、甘さひかえめペット用なんてものもあり驚き。
さらにはイモ焼酎やスイートポテト、ジェラート、焼きイモなどの加工品も充実してます。ところ狭しと並ぶイモ、イモ、イモ…!
イモ菓子、大理石の上のざぶとん、有名人のサイン、恐竜、健康食品、数珠、水晶…水晶? 干しイモ以外にもちょこちょこいろんなものが混ざっており、いい感じにカオスです。土産物屋ってこういう感じありますね。
いろんな干しイモ&スイーツを堪能できる
こちらのお店では、手づくりジェラートも売りのひとつ。保存料・香料・着色料そして卵も一切不使用なんだとか。早速、焼きイモと一緒に楽しめる「焼きいもジェラート」シングルをお願いしました。サツマイモのジェラートだけで4種あるのもさすがですが、今回はいちばん人気の「みつき芋」のジェラートを。
ジェラートは甘さひかえめサッパリ系で素朴なイモの味を楽しめます。むしろ焼きイモの方が甘い。ねっとりと濃厚な焼きイモと、サッパリひんやりジェラートの組み合わせが最高。店内にはトースターもあり、購入した焼きイモやスイートポテトも温められるようです。
そしてお土産には「できたてパック詰め」と人気品種1~3位の「紅はるか」「志留久(しるく)すいーと」「みつき芋」を買ってきました! ちなみに「みつき芋」だけ「焼きほしいも」という種類になります。
喜び勇んで食べ比べをした結果は以下のとおり。
・紅はるか…甘い蜜の味がする! さすがいちばん人気、ねっちりと甘~いです。
・志留久すいーと…食感が少しあっさりしてて歯にくっつきません。ぽくぽくした感じで食べやすい。
・みつき芋…「焼きほしいも」は初だったのですが、やわらか~い。干しイモ独特の歯ごたえが控えめで甘さが強めです。焼きと干しのハイブリッドって感じでしょうか。
・できたてパック…まさにつくりたて、しっとりねっちり、ボリュームもうれしい。こういうのがいいんだよ…。
専門店でしか買えない感があってとくによかったのが「できたてパック」、ノーマークだったもののかなり美味だったのが焼き干しイモの「みつき芋」でした。あっという間に食べきってしまった。
大丸屋さん近辺には那珂湊や大洗など観光スポットもちらほら。干しイモ好きにはぜひ一度訪れることをおすすめしたい、大満足の干しイモの聖地なのでした。
大丸屋
パック詰めほしいも 650円、みつき芋 850円、紅はるか 450円、シルクスイート 450円、焼きいもジェラート 400円
日持ち ★★★★☆
配りやすさ ★★★☆☆
干しイモ好きの聖地 ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。