じつは相性抜群。「灘の日本酒」と「神戸スイーツ」のマリアージュ3種を食べ比べ

日本一の酒どころ「灘五郷(なだごごう)」の日本酒と、実力派パティシエが集う「スイーツの街・神戸」ならではの洗練された洋菓子。そんな2つの味わいのマリアージュを、人気料理家・ワタナベマキさんが考案。東京・ミッドタウン八重洲の『Shop・Café&Bar TASU+(タスプラス)』で提供中です。「日本酒と洋菓子って合う!」…そんなおいしい驚きを、ぜひ味わってみて。

ボタニカルなお酒とチョコレートで、花の香りを満喫

チョコと白鶴
「Hakutsuru Blanc×チャテタブレット 」¥1,150(メニュー価格)

 白ワインのように軽やかな味わいの日本酒『Hakutsuru Blanc(白鶴ブラン)』に合わせたのは、ジャスミンやハナマスなどの茶葉を練り込んだチョコレート『CHA-THÉ TABLETE(チャテタブレット)』。「どちらも香りがすごくいいんです」とワタナベさん。「優しい甘味とさわやかな酸味、ほんのり植物の香りがするお酒に、花の香りがふわっと広がるチョコレートがぴったり。甘ったるくなりすぎず、あと味もすっきり。口の中にほわんと残る香りが、なんともいえません」。

白鶴×マモン

・Hakutsuru Blanc 720ml ¥1,404(白鶴酒造)
ワイン酵母と日本酒酵母をかけ合わせた独自のハイブリッド酵母により、さわやかでフローラルな香りの純米酒に。アルコール分8%と控えめなので、カジュアルに楽しめます。

・CHA-THÉ TABLETE 各¥897(マモン・エ・フィーユ)
茶葉を練り込んだショコラタブレットは、ほのかな苦味とコクのジャスミン、アールグレイとして人気のハクシャク茶、バラ科の優美な香りのハマナス茶の3種。

シンプルだけど奥深い。お酒もケーキも王道の味わい

オリジンコウベと菊正宗
「嘉宝蔵 雅×オリジンコウベ」 ¥1,300(メニュー価格)

「これぞ日本酒の王道! 日本酒のお米・山田錦のおいしさが味わえるし、スタンダードだけどキレがあって、飲みやすい」とワタナベさんが絶賛する『嘉宝蔵 雅(かほうぐら みやび)』。一緒に味わうなら、同じくスタンダードな味わいのケーキ『ORIGINE KOBE(オリジンコウベ)』がおすすめだそう。「シンプルながら素材の食感や香りがとても凝っているケーキ。アーモンドの香りやコーヒーの苦味と、純米酒ならではのお米のうま味とすっきり感がよく合います」。

雅×オリジンコウベ

・嘉宝蔵 雅 720ml ¥2,445 (菊正宗酒造)
山田錦を100%使用。昔ながらの手作業で行う伝統製法「生酛(きもと)づくり」による辛口の特別純米酒は、お米のうま味と舌に残る深い余韻が特長。

・ORIGINE KOBE ¥2,808(モンプリュほか7店舗)
『パティスリー モンプリュ』の林周平シェフら、神戸を代表する8人のパティシエが考案。コーヒーやチョコレート、アーモンドなど、神戸にゆかりの深い素材を厳選。職人の“手づくり”にこだわった、神戸ならではのスイーツです。

香ばしい焼き菓子とスパークリングで、リッチな風味を堪能

フィナンシェとあわ咲き
「福寿 あわ咲き×フィナンシェ」 ¥980(メニュー価格)

 日本酒初心者にもおすすめなのが、きめ細かく繊細でシャンパンのような泡立ちが特長の発泡純米酒『福寿 あわ咲き』。「アルコール度数が低く、甘さのあるスパークリングなので、お酒が苦手な人でも飲みやすいと思います」とワタナベさん。マリアージュするスイーツは、リッチな味わいが魅力のフィナンシェです。「アーモンドとバターがメインのシンプルな焼き菓子ならではの豊かな風味と香ばしさが、シュワッシュワッとしたさわやかな日本酒と相性抜群です」

あわ咲き×フィナンシェ

・福寿 あわ咲き 300ml ¥880(神戸酒心館)
さわやかな甘さの発泡純米酒。アルコール度数が6度と低いので日本酒初心者にも飲みやすく、食前、食後はもちろん、さまざまな料理に合います。

・フィナフィナ(フィナンシェ5個入り) ¥1,188(PATISSERIE TOOTH TOOTH)
焦がしバターとアーモンド、メープルシュガーの甘くて香ばしい風味をベースに、芳醇な香りと上品な甘味を引き出したリッチな味わいのフィナンシェ。

「灘の酒と神戸スイーツ」のマリアージュが特別メニューに!

灘の酒と神戸スイーツ

 ワタナベさんが考案した「灘の酒と神戸スイーツ」のマリアージュが特別メニューに。グランドオープンしたばかりの東京・ミッドタウン八重洲地下1階の『Shop・Cafe&Bar TASU+(タスプラス)』にて、2023年3月22日までの期間限定で提供中です。今回紹介した灘の日本酒の購入も可能!

タスプラス

「日本酒は敷居が高いと思われがちですが、バーのようにおしゃれに、カフェのようにカジュアルに、もっと気軽に楽しんでいただきたい」と、齋藤晴信店長(写真上・右)。併設のショップでは、80種類以上の日本酒をはじめ、酒器や甘酒、酒粕を使ったバスボムなど、日本酒にちなんだ商品も販売しています。

取材・文/カラふる編集部 撮影/山川修一、林 紘輝