デザートや総菜が70種類以上。ご当地グルメ「広島みはらプリン」が話題

広島県三原で、今話題になっているのが地元食材をたっぷり使った「広島みはらプリン」。果実や牛乳・卵を使用した「デザートプリン」、おかずとして楽しめる「デリカプリン」が市内ほか35店舗で展開。バラエティ豊かな「広島みはらプリン」の魅力をご紹介します。

三原城を起点に発展した三原市

三原城跡
城下町の名残りを残す三原城跡

 広島県のほぼ真ん中に位置し、瀬戸内海の温暖な気候と豊かな自然に囲まれた三原市。広島空港、山陽自動車道、山陽新幹線の三原駅、さらに瀬戸内海の航路である三原港・須波港・糸崎港を有し、全国からも訪れやすいまちです。

 三原駅近くには、毛利元就公の三男で戦国時代を代表する知将軍・小早川隆景公が1567年に築城した三原城跡が。450年以上の時を経て現存しているのは、天主台や船入櫓の一部のみ。三原城築城完成を祝って踊り出したのが始まりとされる「やっさ踊り」は、毎年8月に三原駅前を中心に行われる「三原やっさ祭り」で見ることができます。

瀬戸内海国立公園
瀬戸内海国立公園内の竜王山から望む多島美

 三原市は、農水畜産物が豊富で、三原やっさタコや佐木島ミカン・レモンなど特産物も多数。そんな恵まれた環境で誕生したのが、今回ご紹介する「広島みはらプリン」です。

2022年に誕生した新名物「広島みはらプリン」

みはらプリン
スイーツ・惣菜系、約70品のプリンが登場

「農水畜産物など三原の豊富な食材の魅力を全国に発信したい、というまちおこしの一環として、2021年10月に『広島みはらプリンプロジェクト実行委員会』を発足しました。プリンの語源「プディング」は、蒸し料理の総称。地元食材を1つ以上使用した、甘いスイーツ系のデザートプリンと、ご飯のおかずになる総菜系のデリカプリンの2つのカテゴリーを設けました。2023年3月現在、認定プリンは35店舗74品に及び、三原を応援する市内の飲食店などで、個性豊かなオリジナル商品を展開しています」(空・道・港/赤城桂次郎さん)

 バラエティ豊かな商品のなかから、おすすめをピックアップしてご紹介します。

三原のフルーツ満載!デザートプリンおすすめ6選

デザートプリン
左上「三原苺のフルーツプリン」、右上「小西豆腐店の絹ごしプリン」、左下「飲むプリン~さぎしまレモン味~」、右下「ビストロプリン~季節のジュレ~」

 スイーツ系の「デザートプリン」からは6品をご紹介。三原のフルーツと卵を使用した、Patisserie COGUMAYAの「三原苺のフルーツプリン」(490円税込)は、プリンとゼリー、フルーツが同時に楽しめる1品です。地元の豆腐店がつくるなめらかな絹ごし豆腐と牛乳、てんさい糖を使用したjam cafeの「小西豆腐店の絹ごしプリン」(450円税込)は、シンプルな味わいが魅力。

 佐木島レモンを使用した、Smiling Spaceの「飲むプリン~さぎしまレモン味~」(550円税込)は、プリンとバニラシェイクが好相性。「久井養鶏場」の卵と季節の野菜や果物からつくった、ビストロそうぼうの「ビストロプリン~季節のジュレ~」(420円税込)も注目です。

「佐木島みかんのプリンチーズケーキ」
「佐木島みかんのプリンチーズケーキ」

 PARADISOの「佐木島みかんのプリンチーズケーキ」(500円税込)は、佐木島の自家製ドライミカンをラム酒に漬け込んだミカンチーズプリンです。

「佐木島レモンのミルクプリン」
「佐木島レモンのミルクプリン」

 リストランテ・ゾーナ・フォルトゥナートの、期間限定商品「佐木島レモンのミルクプリン」(650円税込)は、佐木島レモンの酸味とミルクの甘さのバランスが絶品!

洋風から和風系まで、デリカプリンおすすめ6選

デリカプリン
左上「三原玉ねぎのフレンチプリン」、右上「神明鶏のオニオングラタン風プリン」、左下「みはら神明鶏とオニオンフランのトマトファルシー」、右下「ベジタブルプディング」

 畜産物や農水産物、炭水化物などを使用した、総菜系のデリカプリンは、ビストロや和食店で味わえます。クリーミーなタマネギプリンと、ジュレ、マスカットのハーモニーがやみつきになるPatisserie COGUMAYAの「三原玉ねぎのフレンチプリン」(480円税込)。ビストロそうぼうの「神明鶏のオニオングラタン風プリン」(550円税込)は、オニオンの香りと地鶏の味わいがたまりません。

 広島エアポートホテル アチェロの「みはら神明鶏とオニオンフランのトマトファルシー」(700円税込)や、空の駅 オーチャードの「ベジタブルプディング」(450円税込)など、目にも楽しい洋風プリンにも出会えます。

和風プリン
左・「三原神明鶏と瀬戸内天然鯛の豆乳茶碗蒸し 塩レモン餡かけ」、右「自家製こんにゃくと広島牛の牛すじ煮込みのぷるぷるデリカプリン」

 みはら神明鶏と瀬戸内海の天然鯛を使用し、佐木島のレモンをすりおろした皮入りのあんで仕立てた、喜多扇の「三原神明鶏と瀬戸内天然鯛の豆乳茶碗蒸し 塩レモン餡かけ」(880円税込)。仕出し風の里 福はうち「自家製こんにゃくと広島牛の牛すじ煮込みのぷるぷるデリカプリン」(580円税込)など、ぜいたくな茶わん蒸し風のデリカプリンも見逃せません。

子どもも大人も喜ぶ、お土産におすすめ6選

お土産プリン
左上「プリンなくりーむパン」、右上「三原米粉とたっぷりきな粉の濃厚プリン」、左下・「三原のたまごをたっぷり使ったむすびのチーズプリン」、右下・「たこのプディング・サレ」

 最後に、お土産に最適な6品をご紹介。まずは、八天堂カフェリエの「プリンなくりーむパン」(320円税込)。濃厚なカスタードクリームと甘くてほろ苦いカラメルソースがクセになります。同じく老舗、旬果瞬菓 共楽堂の「三原米粉とたっぷりきな粉の濃厚プリン」(432円税込)。もっちり伸びる米粉を使ったきな粉プリンと、黒砂糖のワラビもちの相性は抜群です。

 地元産の卵と牛乳の味わいとクリームチーズが風味豊かな、古民家カフェ&宿むすびの「三原のたまごをたっぷり使ったむすびのチーズプリン」(500円税込)。名物の三原やっさタコを地元野菜やクリームチーズと合わせた、喫茶室&DELIかねしょうの「たこのプディング・サレ」(500円税込)も必見です。

お土産プリン2
左「酒チョコプリン 三原醉心カラメルソース柑橘入り」、右「広島みはらプリンパフェ」

 特別なギフトにおすすめなのがこちらの2品。広島の銘酒「醉心」でつくったかんきつのコンポートと、日本酒のカラメルソースで大人の味わいに仕上げた、café maru2tasuの「酒チョコプリン 三原醉心カラメルソース柑橘入り」(390円税込)。甘党には、新鮮なぜいたくにデコレーションした、ケーキハウスシャンボール「広島みはらプリンパフェ」(648円税込)を。

広島みはらプリン販売所
JR三原駅構内の広島みはらプリン販売所

「各店舗いろいろな食材を使用したこだわりのプリンを開発、販売しています。ぜひ店舗を回っていただき、食べ比べて『推しプリン』を見つけてください。三原の観光スポットを巡り、アクティビティを体験し、おいしいプリンを食べる。三原の自然を体感していただくとともに、その自然と三原の人々が育んだおいしさを満喫していただきたいです」(赤城さん)

 今後も、参加店舗・認定プリンは増える予定とのこと。また、JR三原駅や、三原市内・広島県内の催事やイベントなどでも入手できるので、旅の合間にチェックしてみましょう。

※プリンの価格は2023年3月時点もので、変更となる場合があります。

取材協力/空・道・港

<取材・文>寺川尚美