まるでクレヨン!新潟県の「おいしいおえかき」
今回取り上げる「おいしいおえかき」はクレヨンそっくりの和三盆。「食べてもいいクレヨン」だなんて三十路の私ですらワクワクするのに、子どもに見せたらどれだけ喜ぶだろう? そうだ! うちにはリアル・クレヨンお絵かき世代の3才男児がいる…! ということで、わが息子の反応も楽しみにしつつお取り寄せ&レビューをば。
この「おいしいおえかき」は季節によってフレーバーが変わり、今回は「秋冬のお色」。早速包みを開けると、8色の和三盆が並んでいます。シックな色使いがとてもカワイイ。ラインナップは下記のとおり。全体的にお茶によく合いそうなフレーバー。
赤茶…こうちゃ/茶…チョコ/ピンク…ばら/黄土色…キャラメル/白…わさんぼん/黄色…ゆず/緑…まっちゃ/黒…コーヒー
一応試してみたんですけど、紙にはなにも描けませんでした。そりゃそうじゃ。ではでは、わが家の息子のおやつとして差し出してみます! どうかな、びっくりするかな~??? ウフフフフ…
私「息子くん! 今日のおやつはこれだよ~!」
息子(ん? みたいな顔)
私「クレヨンみたいでしょ、これね、食べられるクレヨンなんだよ~!」
息子「……」(ニコニコして聞いてる)
私「お砂糖でできてる、甘~いクレヨンなの。一緒に食べてみよっか?」
息子(うなづく)
私「おいしいねえ、息子くんもおいしい?」
息子「おいしい」(ニコ……)
~完~
………。
そう、わが家の息子はもともとそんなにリアクションが大きいほうではないのでした……!
(企画ミス)。
そうそう「大人の思った通りの反応はしない」リアルなキッズの反応だったんじゃないかと思います。でも表情はご機嫌で楽しんでるふうだったので、喜んではいたんじゃないでしょうか。見た目とかはそんなに興味ないから、早く甘いお菓子を食べたかったのかもしれない。
さらさら溶ける食感はお茶うけにぴったり
これだけではなんなので食べた感想も。比較的種類ごとの味の違いを感じるのが難しかったので、ざっくりレビューなことはご勘弁ください。アイデアや見た目で楽しむお菓子であって、フレーバーごとの違いを楽しむお菓子ではないのか、私の舌がニブいかどちらかです。
まず食感は、いつもの和三盆より若干硬めに感じられました。でもポキンと口に入れるとさらさらと溶けていく口溶けはお茶うけにぴったり。
「コーヒー」や「抹茶」は甘さの中にほのかな苦味があり、遠~くにコーヒーや抹茶の気配を感じました。「ゆず」にはほんのりと酸味も。
ちなみに砂糖は製糖の過程によって「分蜜糖」と「含蜜糖」に分けられ、和三盆は後者に当たるそう(分蜜糖はグラニュー糖や上白糖など)。
含蜜糖の特長としてはミネラル分が豊富なことがあげられ、甘味を強く感じたり、苦味を感じたりするそうなので、感じた苦味はミネラルによるものなのかな? とも思ったり。裏面の成分表には抹茶やユズ皮粉末や紅茶が記されていたのでそちらの風味の可能性もありますが。
販売元の越乃雪本舗大和屋さんでは「おさとうのまほう」シリーズと称して積み木そっくりの琥珀糖「こはくのつみき」、おはじきそっくりのあめ細工「あまいおはじき」、万華鏡のビーズに見立てた干菓子「万華鏡のかけら」といった見ているだけでワクワクできるお菓子をつくられています。
今回、わが息子のリアクションは大きくはなかったものの、クレヨンそっくりのクオリティはかなり高かったですし、保存もきいてギフトにはうってつけだと感じました。なにより伝統的な和菓子に新しい価値を与えている点がすばららしく感じます。
お子さんのいるご家庭もそうでない方もぜひ試してみて、いいリアクションがあったら教えてくださいね。
越乃雪本舗大和屋
「おいしいおえかき」 1782円
日もち ★★★★★
配りやすさ ★★★☆☆
かわいい見た目とアイデア ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。