イモ好きもうなるおいしさ。大阪「芋よし」のまんぞくセットを食べ比べ

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―
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大阪「芋よし」の商品を食べ比べ

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 スイーツ界はサツマイモブーム! サツマイモ関連の新商品・新おみやげが日々生み出されている様子。今回は大阪市・住吉のおイモスイーツ専門店「芋よし」さんで「芋よしまんぞくセット(2)」をお取り寄せ。サツマイモ三昧と参りましょう!

中身

 まず、この「芋よし」さんは「かつて住吉で盛んに栽培されたと言われるサツマイモのスイーツでまちも人もほっこり笑顔にしたい」と生まれたお店。以前この地は海岸沿いの砂地で、サツマイモ栽培が盛んだったとか。すべて店舗併設の工房で手づくり、完全オリジナルのレシピなどをはじめ原料・製法・品質にはこだわりが。

サツマイモのよさを引き出す硬派なスイーツ

中身

 早速中身を見ていきます。ラインナップは以下のとおり。
(1)芋よしチップス
(2)芋よしクッキー
(3)大社ケンピ <塩><はちみつバター><のり塩>

いいですねえ~。

(1)芋よしチップス

商品

 まずは芋よしチップスから。サツマイモチップスって「パリッ」と「ホクッ」の中間みたいな独特の食感のイメージなんですが、どうでしょうか。

 お、これはかなり薄く、パリッパリに鋭利。そしてそこそこに歯ごたえがあります。どれくらい歯ごたえがあるかと言うとわが家の1歳半児が苦戦するくらい(代わりにビスケットをあげた)。3歳児は喜んでムシャムシャ食べてました。子どもはみんなイモが好き。

中身

「自社工房のフライヤーの中で、素材の味がそのまま残るように揚げた、優しい味わい。」という触れ込みでしたが本当にそんな感じで、素朴なおイモの風味をそのままいただく感じ。
 過度な油っこさや味つけのない、あっさりとした自然派サツマイモチップスという感じです。

(2)芋よしクッキー

クッキー

 これだけプラスチックの容器とプチプチに厳重に梱包されていました。さてはおぬしサクホロで割れやすいな?

中身

 おイモを輪切りにした感じのクッキー?かと思いきやまわりの紫は塗ってある(輪切りを模してある)クッキーでした。
こちらも予想どおりサクホロっとした食感がおいしい、優しい味のクッキーですね。ちょうど「サツマイモ」と「クッキー」のハイブリッドのような存在感。

(3)大社ケンピ<塩>

商品

「独自の製法でサクッと揚げた、軽い食感の極細ケンピ」…とのことなんですが、たしかにものすごく細いです。イメージするイモケンピって砂糖でコーティングされてたのですが、こちらはそれもないタイプ。まずは塩味を…。

 おー、この細さがパリンポリンと小気味いい、そして鋭利。なんというか、揚げたきんぴらのような…。イモの甘味にひかえめな塩味が効いていておいしいです。いくらでも入る。

大社ケンピ<はちみつバター>

はちみつバター

 はちみつの風味がまず飛び込んできて、あと味がサツマイモみたいな感じですね。今まで素朴な味が続いたのですが、これはちょっと濃い味です。はちみつが染みててフルーティでおいしい。

大社ケンピ<のり塩>

のり塩

 かなり細かいのりがびっしりとついています。味もサツマイモ・塩・のりの風味が混然一体となって、奥行きがあるというか。

 そんなわけで全種食べ終わりましたが、大社ケンピのはちみつバターと芋よしクッキーがとくに気に入りました。

 サツマイモスイーツブームのなかでも映える方、味の濃厚な方が目立ちはすると思うのですが、その点「芋よし」さんのサツマイモスイーツはどれも実に硬派。過度に手を加えすぎず、サツマイモのよさそのままを引き出すようなつくり方を大事にされているように感じました。

 今回は候補に入りませんでしたが、名物の「芋よし饅頭」(熊本のいきなり団子に近いのかしら)や眼の前で絞りたてをいただける「芋んぶらん」など実店鋪でも気になるサツマイモスイーツが目白押しの模様。お取り寄せでも立ち寄りでも、どちらでも存分にサツマイモの魅力を味わえそうです。

ビビっとくる日本全国おみやげ日記

芋よし
芋よしまんぞくセット(2) 1920円(税込)
日もち ★★★★☆
配りやすさ ★★★☆☆
さつまいもの魅力を最大限に引き出してる感 ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第63回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。