千葉県野田市発祥の「ホワイト餃子」を食べてみた!
千葉県野田市発祥の「ホワイト餃子」、通称「ホワぎょう」。イントネーションは「ピカチュウ」と同じでいいのか?
わたくしギョーザが大好物でございまして、最後の晩餐はギョーザでもいいくらいにはギョーザ好き。ホワイト餃子の存在も以前から気になっていました。…というわけで早速お取り寄せ、ホワぎょうチャレンジしていきます。
創業者が満州にて白(パイ)さんからギョーザづくりを教わったため「パイ餃子」…いや、「ホワイト餃子」だ! というルーツをもつこのホワイト餃子。お店には「本店」「支店」「技術連鎖店」の3種が存在します。そして野田本店では生産が追いつかず通信販売をやっていないとの情報。オウフ。
ホームページの店舗一覧から北は宮城から南は佐賀まで通販可能なお店を探した結果、今回は滋賀県長浜市「茶しん」さんからお取り寄せをしました。
発祥は満州→千葉ですが、長浜でも地元の方に人気な様子。「茶しん」さんは「技術連鎖店」に属するためホワイト餃子専門店というわけではなく、ほかにもラーメン、焼きそば、カツ丼……といったメニューがあるお店なようです。
そして届いた冷凍ホワぎょう。皮は厚め、大ぶりで丸っこく、小籠包っぽい形ですね。包み紙に焼き方指南があります。
少し手間はかかるけど、おいしいホワぎょう
そう、ホワイト餃子の最大の特徴は油でパリパリに焼いた厚い皮。通常の冷凍ギョーザのようにそのまんま焼くわけではなく
(1) ギョーザの8分目まで熱湯を注いで焼く
(2) お湯が減ったら餃子の8分目になるまで油を注ぐ
(3) お湯が蒸発したらさらに油をたす
という工程なのでした。
そして、この辺で気づきます。
(1) これ最初に店舗で「正解」を食べてからつくるほうがよかったな?
(2) お湯に油をINしたら、超はねるのでは…?
「寄○獣の新一の母さんが新一をかばってやけどしたシーン」が怖くて家では揚げ物を一切しない私が、これを…?
そうも言ってられないのでおっかなびっくり焼き始めます。「大きなフライパンで少量焼かないように(油はねるから)」と注意があったので、割とミチミチに。
お湯を入れ8分、油を注入し…キャーはねる! などとジタバタしていくうちに、さて…、できました!!
…こげたけれども!!
うーむ、油の第2陣を入れてから焼きすぎたっぽいですね。焦げたとこを隠してしまえば普通においしそうなギョーザです。いただきます。
おお、これは独特の食感! なるほどこれがホワイト餃子。と言いますのも、丸っこい形から分かるようにギョーザ下部にあんが、上部に空間があるんですね。風船のようなこの形を「ゆで+揚げ+焼き」することで一口目は「ぱふっ」としていて、次に皮の「さくさくパリパリ」感、次第にあん+皮のうま味…と移行していきます。こりゃ少し手間はかかるけど、おいしいです!
たとえるなら、餃子界の銀だこみたいな…?(あれはオーソドックスな「たこ焼き」というよりは揚げ焼きが特徴的な「銀だこ」という食べ物だと思っている)
付属のラー油もよく合いますし、不思議と油っこさを感じません。やはりのこの独特の食感が軽さを生んでいる気がします。でっかい一口サイズでモリモリ食べてしまうな…
あっちゅうまに完食してしまったので、後日残り半分を再チャレンジ。同じ手順で、今回はこがさないよう気をつけて…、できました!
2回目はなんとかいい感じに。それでもお店の写真なんかを見ていると底面だけではなく餃子全体がキツネ色のものが多かったので、もっと大量のお湯+油でドバドバつくるものなのかもと思った次第。
冷凍ギョーザのためお土産には厳しいかもしれませんが、ギョーザ好きのあなたや宅飲みなんかには盛り上がるでしょうし、全国にあるお店へ訪れてみるのもイイと思います。ほかにはないオンリーワン食感のホワぎょう、おすすめです。
ホワイト餃子グループ 株式会社茶真商会 ホワイト餃子<32個セット> 1300円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★★☆☆☆
ギョーザ好きは試す価値あり ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。