岡山の専門店「ガトー ミュール」から取り寄せ
スイーツ界でのはやりすたりは早いものですが、流行中のものの1つとして「カヌレ」があげられるかと思います。ひと昔前まではどのお店でも、おなじみの茶色でこぢんまりとしたあの形あの味がおなじみでしたが、今では色とりどり多種多様なカヌレが存在。
今回は岡山県岡山市にある、全国でも珍しいカヌレ専門店gateau mu^r(ガトー ミュール)さんから「ミニカヌレ8個入り」をお取り寄せ。最新カヌレをいただいてみます!
もともとカヌレはフランス、ボルドー地方の伝統洋菓子。蜜蝋を入れることと、カヌレ型と呼ばれる小さな型で焼くことが特徴です。「溝のついた」という意味なんだとか。
小麦・卵・砂糖・牛乳・ラム酒・バニラから構成されるシンプルなお菓子ですが、配合や焼き加減で食感が変わりやすい奥深いもの。地元・岡山にこだわった素材と、季節ごとのフレーバーがガトーミュールさんのこだわりとのこと。
今回入っていたフレーバーは黒蜜きなこ、さくら、バナーヌ、バニーユ、フィグ、抹茶大納言、せとか、キャラメル・サ・レの8種。箱を開けた瞬間目に飛び込んでくる美しいデコレーションとコントラストは最高です。かわいくもどこかシックで大人っぽい。「さくら」「せとか」が季節のフレーバーとのこと。
ミニカヌレ8種を食べ比べ
早速食べていきます。
【黒蜜きなこ】
第一印象は「外がパリパリ!」、今まで食べてきたカヌレより一層パリパリ感が強く感じます。そこへきなこ+黒蜜が合わさり、揚げパンを思い出しました(笑)
【さくら】
白あん+桜の葉+道明寺粉を練り込んだ「桜あん」が乗っています。本当に桜の風味が感じられて桜もちのよう。見た目のかわいさもさることながら和菓子のようにも変わるカヌレの奥深さよ。
【バナーヌ】
クリーム+バナナ+フィアンティーヌ。フィアンティーヌは薄焼きクレープをくだいたフランスのお菓子だそうです。バナナ独特の風味とカヌレの組み合わせは初めてでしたが、すごく合います。もうこれからすべてのカヌレにバナナを乗せてほしい。
【バニーユ】
これが「プレーン」と言いますか、バニラ風味+ラム酒の最もポピュラーなカヌレ。一口サイズで食べやすく、外パリパリで中もっちり、ラム酒の香りが残る大人なお味。
【フィグ】
イチヂクのドライフルーツ+アールグレイ。生地に茶葉が練り込まれているのが見えます。紅茶の風味が強めでイチヂク感はやや薄めでしたが、おいしいです。
【抹茶大納言】
岡山県産大納言小豆+京都産宇治抹茶。口に入れた瞬間「にが!」と感じたくらいにはしっかり抹茶。生地にも練り込まれ、表面も宇治抹茶パウダーで化粧されています。
【せとか】
せとかはかんきつの大トロと呼ばれているらしい。かんきつクリームの量はわずかなのにかなりジューシーで酸味甘味がありパンチを感じました。さすが大トロ。
【キャラメル・サ・レ】
フランス産の塩+キャラメル。カヌレに塩キャラメルなんておいしいに決まってるじゃん→はい優勝~! という感じ。王者の風格。
そんなわけでどのフレーバーもおいしかったですが、個人的には「バナーヌ」が印象に残りました。今までバナナ味のお菓子やケーキが特段好みというわけではなかったのですが、バナナ+カヌレの組み合わせ、めちゃめちゃおいしいです。
岡山の素材にこだわったカヌレは自分へのお土産によし、手土産によし、やや大人向けではありますが皆に喜ばれる逸材だと思います。とくにバナーヌのおいしさにハッとしてほしく、全国にバナナカヌレが増えてほしいので、みなさまもぜひお試しください。
gateau mu^r(ガトー ミュール) ミニカヌレ<8個入り> 1350円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★★★☆☆
これからカヌレには全部バナナ乗せてくれ ★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。