青森はカシスの生産量日本一。アンテナショップの美肌グルメを紹介

旅行に行かなくても全国のおいしいグルメが集まるアンテナショップ。青森県のアンテナショップで見つけた、美容にうれしいことがいっぱいのグルメを薬膳アテンダントの池田陽子さんに教えてもらいました。

青森市はカシス生産量日本一

AoMoLink(アオモリンク)赤坂
AoMoLink(アオモリンク)赤坂

 薬膳においてベリー類は血を補うパワーのあるフルーツ。とくに女性の強い味方です。婦人科系トラブルの改善に役立ち、美容においては肌あれ、肌のくすみ、顔色の悪さを解消する働きもあります。また、疲れ目改善にもおすすめ。今回も青森県東青地域(青森市・蓬田村・今別町・外ヶ浜町・平内町)の食の幸がそろうアンテナショップ「AoMoLink(アオモリンク)赤坂」から、青森を代表するベリー「カシス」のグルメを紹介します。

 カシス生産量日本一を誇る青森市。カシスは北ヨーロッパ原産の、さわやかな酸味と独特の香りをもつ黒い果実。カシスはフランス語。英語では「ブラックカラント」、日本では「黒房すぐり」と呼ばれています。1965年に弘前大学の教授によってドイツから移植され1975年から栽培がスタート。青森の冷涼で寒暖差のある気候が生育に適していたことから、味・風味に優れたカシスが収穫されるようになりました。

 ただし、当時カシスは日本であまりなじみがない存在。栽培規模も限られたものでしたが、1985年に特産化を目指して「青森市管内農協婦人部農産加工振興会(現あおもりカシスの会)」が発足。栽培に加えて商品化に取り組み全国から注目を集めるように。現在では「あおもりカシス」の名前で「地理的表示保護制度」(GI)に第1号として登録されています。そんな、あおもりカシスの大きな特徴は「原種」であること。じつは、海外ではカシスの品種改良が盛んに行われています。あおもりカシスは海外で改良が進む前に栽培された品種のため、カシス本来の食味がすぐれているのです。また、カシスに豊富に含まれるビタミン、ポリフェノールなどの含有量も、輸入品や他の品種より高いとされています。

 カシスは原則として、農薬を使用することなく栽培されています。収穫は7月ごろ。収穫時期は約1か月と短いなかで、完熟した果実はひと粒、ひと粒、傷つけないように丁寧に手摘みされます。カシスは房のなかでも熟すスピードが違うため、選別も手作業。大切に収穫されたカシスは全国のレストランやパティスリーなどに届けられるほか、青森でもじつにさまざまな商品にアレンジされています。

青森ならではのコラボ商品「リンゴ×カシス」の缶詰

りんご缶詰 あおもりカシス
「あおもり りんご缶詰 あおもりカシス」(648円)

 青森といえばリンゴ。青森市・あおなびの「あおもりりんご缶詰 あおもりカシス」(648円)は、リンゴとカシスという、青森を代表するフルーツがコラボした缶詰です。厳選したジューシーなリンゴを、シロップ漬けにしたあおもりりんご缶詰シリーズは、紅茶やラム酒などさまざまなフレーバーがそろうのが魅力です。

りんご缶詰 あおもりカシス
シャキシャキ感があって大人っぽい味わい

 昨年発売になったあおもりりんご あおもりカシス味は、カシス果汁を加えたシロップ漬け。スタイリッシュなラベルの缶詰をあけると、カシスの紫色に染まったリンゴが登場! 器に盛るとなんともミステリアスな美しさです。缶詰とは思えないほど、しっかりとシャキシャキ感が残った果汁感いっぱいのリンゴと、酸味のあるカシスは最高のマリアージュ! 大人っぽい味わいです。シロップはソーダや牛乳で割ってもおいしくいただけますよ。

美肌にうれしい「プロテオグリカン」入りのカシスゼリー

カシス飲むゼリー
「カシス飲むゼリー」(324円)

 アオモリンクでは、美肌にうれしいカシスのゼリーも人気です。青森市・はとや製菓の「カシスの飲むゼリー」(324円)は、栄養豊富なカシスと、青森ならではの美肌にうれしい素材「プロテオグリカン」を組み合わせたゼリー。プロテオグリカンは、人の皮膚や軟骨に存在し、ヒアルロン酸を上回る保湿・保水パワーや、コラーゲンを増やす産生促進作用が確認されている、健康・美容業界で近年注目を浴びている素材です。

 青森県産業技術センターが中心となって、農林漁業資源から新たな有効成分を探す研究を行うなかで、サケの鼻軟骨に高濃度なプロテオグリカンが存在していることを発見。弘前大学と青森県内の企業の連携によって、高純度に大量抽出を可能にする技術を確立しました。

カシス飲むゼリー
スッキリしたあと味で、ゴクゴク飲みきれる

 カシス飲むゼリーは、カシスの果汁にプロテオグリカンを配合。さらに、カシスの実の絞りかすから抽出したエキスを加えます。濃厚なカシスジュースは、豊富に含まれたペクチンによって煮つめるだけで凝固。やわらかなゼリーに仕上がるのです。手軽に持ち運べるパック入りのゼリーを飲んでみると、とろりとしているのにみずみずしさいっぱい。カシスのさわやかな香り、ほどよい甘酸っぱさ、スッキリしたあと味で、ゴクゴク飲みきれるおいしさです。

カシスの麩菓子は「津軽のマカロン」

あおもり カシスぼー
「あおもり カシスぼー」(324円)

 さまざまなスイーツにアレンジされているあおもりカシス。アオモリンクで、なんとも美しいピンクがかった紫色の麩菓子を発見しました。弘前市の老舗麩店である松尾の「カシスぼー」(324円)です。松尾は明治15年創業。伝統の技を生かし、手作業で丁寧な麩づくりを行っています。グルテンと小麦粉に水を加えて生地をつくり、熟成させて寝かし、蒸気の熱で焼き上げた焼麩や、麩菓子は高い人気を誇ります。じつは津軽地方では麩は身近な存在。津軽ラーメンのトッピングに「焼麩」は当たり前。そして、松尾が手がける、麩にたっぷり黒蜜をからめた麩菓子「ジャンボー」は青森県民の定番おやつです。

あおもり カシスぼー
まるでマカロンな味!

 カシスぼーは、焼き上げた麩に、北海道産甜菜糖と青森カシスをピューレにして加えた糖蜜を塗った麩菓子。麩菓子というと駄菓子のような「素朴な味」を想像するかもしれませんが、これは別モノ! 雑味やモソモソした感じがいっさいなく、ピュアで香ばしくサクサクな麩に、芳醇なコクのあるカシスの酸味が加わって、まるで「マカロン」のよう。上品な味わいに驚きます。上質な紅茶とともにいただきたい味わいです。

―[日本全国アンテナショップでゆる薬膳/池田陽子]―

池田陽子さん
薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト、全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。宮崎県生まれ、大阪府育ち。立教大学社会学部を卒業後、広告代理店を経て出版社にて女性誌、ムック、また航空会社にて機内誌などの編集を手がける。カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは? 関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。食材を薬膳の観点から紹介する活動にも取り組み、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。趣味は大衆酒場巡りと鉄道旅(乗り鉄)。さばをこよなく愛し、全日本さば連合会にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。近著に『中年女子のゆる薬膳。』(文化出版局刊)『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)ほか、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)