ナッツや乾燥果実をチョコでくるんだロシアチョコレート
「ロシアチョコレート」なるものを皆さまご存知でしょうか。ロシアで好まれているポマードカ(練乳と砂糖を煮詰めて練る、淡いカラメル味のクリームのこと)やナッツ類、乾燥果実やロシア風ゼリーに洋酒、香料等を加えて、チョコレートで包んだものが「ロシアチョコレート」。
うまいチョコが食いてえ。というわけで、今回は新潟県新潟市に位置する日本でも珍しいロシアチョコレート専門店「マツヤ」さんの商品を取り上げます。
今回お取り寄せしたのは「マトリョーシカのエンビ筒入りの詰め合わせ」。1粒1粒種類が違い、チョコクリーム、アーモンドクリーム、抹茶クリーム、杏のマジパン、プラムのマジパン、りんご、レーズン、パイン、いちじく、杏ゼリー、プラムゼリー、ヌガチンの9種入りです。
お店では全12種のチョコを1つ1つ手づくりしているんだとか。「手間ひまかけてこさえてありますなあ」。なお、これはジョジョ3部のセリフなので、オタク諸氏はだれのセリフなのか当ててみてください。
包みのデザインも華やかでかわいいですね~。筒を開けたとたん、濃厚なチョコの香りが。
比較的大粒のチョコですね。さっそく実食!
新潟のロシアチョコレート9種を食べ比べ
【チョコクリーム】
ビターなコーティングの中に違う食感のチョコ! これは濃厚で、1粒でガツンと食べごたえがあるタイプのチョコですね。おいし。
【アーモンドクリーム】
ポマードカ+アーモンドペーストと+深入りアーモンドプラリネ入り。くせがなくオーソドックスなおいしさ。
【抹茶クリーム】
ポマードカに抹茶を入れて練ったクリームが入っています。けっこう苦い! チョコ自体も甘さやミルク感はひかえめです。
【杏のマジパン】
「マジパン」はアーモンド粉と砂糖を混ぜ合わせたもののこと。杏ペーストのさわやかな酸味と甘味がおいしい。
【プラムのマジパン】
ペースト状のプラムを、さらに乾燥させたプラムで包み、チョコでカバーしたもの。プラムの風味はそこまで強烈ではないけれども、ビターなチョコとの相性○◎です。
【りんご】
ゼリーに近い状態の蜜リンゴ入り。ぜいたくかつ食べやすい味です。
【レーズン】
レーズンとチョコは鉄板ですね! レーズンをブロック状にして固め、刻んだレモンとユズピール、アーモンド入り。本当に手間ひまかかってます。
【パイン】
糖分を含ませたパインにフォンダン(水と砂糖のコーティング)を塗り、チョコでカバーしたもの。かなりわかりやすくパイナップル味でトロピカルな味わい。
【いちじく】
プチプチとした食感とイチジクの風味がダイレクトに伝わります。いちばん人気商品だというのも納得のクオリティ。
【杏ゼリー】
クルミを加えたロシア風杏ゼリー入り。杏のマジパンよりねっとり感は強いですが、さわやかな杏味は同様においしいです。
【プラムゼリー】
乾燥プラムを丹念にすり潰してピューレ状にし、歯ごたえのあるロシア風ゼリー。
【ヌガチン】
ヌガチンとはくだいたナッツ類を飴がけしたもの。カリカリしたハードキャンディの歯ごたえと香ばしさが最高です。
そんなわけで全種食べた感想としてお伝えしたいのは、めちゃめちゃおなかいっぱいになるハイクオリティなチョコだ、ということです。味が濃厚で1粒の満足感が非常に高いのです。バクバク試食してたらリアルに昼飯入らなくなった。寄る年波。
なお母(もうすぐ70代)はチョコレートが大好きで、誕生日プレゼントには毎年チョコをリクエストという妖怪甘味ババアなのですが、その母をして「さまざまなメーカーで色んな中身入りの入ったチョコを食べてきたが、これは中身のおいしさが全然違う」「来年のプレゼントはこれがいい」と言わしめていました。
ロシアチョコレートを食べたのは初めてでしたが、目新しい食材も味わいつつ、食べやすさも同居していたので、「ちょっといいおやつ」「贈り物」なんかには最高なんじゃないかと思いましたね。
濃いめのコーヒーや紅茶と一緒にぜひおすすめです。
ロシアチョコレートの店マツヤ
ロシアチョコレート エンビ筒 1540円
日もち ★★★★☆
配りやすさ ★★★☆☆
甘味ババアも納得のクオリティ ★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。