ユニークなタマネギ味も。淡路島「世界一あったかいアイスクリーム屋さん」

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―

タイトル

淡路島の「世界一あったかいアイスクリーム屋さん」

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 毎日毎日アッッッツくてイヤになっちまいますね。そんなときにふと「世界一あったかいアイスクリーム屋さん」というキャッチコピーが目にとまりました。…ぬるいアイス!? 今回はそんな気になる兵庫県・淡路島にある「淡路島アイスクリーム」さんを取り上げます。

パッケージ

 こちらのお店、親しみやすいよう「アイスクリーム」と銘打っていますが、じつは本格的ジェラート専門店。温暖な気候で酪農や農業が盛んな淡路島。とくに淡路島産ミルクや地元農家の食材を使う地産地消と、手づくりにこだわられています。スタッフも淡路島出身の地元愛がある人で固めているらしい。

アイス3種類

 今回お取り寄せしたのは「あわじ島ミルク」「あわじ島コーヒー」「玉ねぎ」の3点。

アイス

 お子さんと読んでいたペンギンアイスの絵本から着想を得たお店だそうで、パッケージのいたるところにはかわいいペンギンが。なお余談ですが、うちの次男1歳はペンギンを見ると「ポッチャモ!」と言います。(ポッチャモではない)(ポケモンのポッチャマ由来と思われる)(アチャモと混ざってる可能性あり)

「淡路島アイスクリーム」3種類を食べ比べ

あわじ島ミルク

 早速いちばん人気という「あわじ島ミルク」からいただきます。ふちまでぎっしり入ってるし、カップが意外と大きいです。地味にうれしいポイント。

 わー、なめらかで優しい味! 甘すぎずスッキリしていて、砂糖の甘さよりも牛乳の濃さが印象に残ります。

 ボリューミーだけどもたれず、和っぽい感じがあるというか。「ミルク」というより「牛乳」、「洋食」というより「和食」みたいな印象があるんですよ。伝わるのかなこれ。うまいです。

あわじ島コーヒー

 お次は「あわじ島コーヒー」。こちらも淡路島牛乳と淡路島のコーヒー専門店のコーヒーが用いられているとのこと。

 あらサッパリ、大人の味。いわゆる「コーヒー牛乳」飲料のような味わいではなく、コーヒーの苦味と香ばしさが全面に出ていてコーヒー好きにはうれしい限り。

玉ねぎ

 そして最後は「玉ねぎ」。よーく表面を見ると細かな粒が見えますね。成分表を見るとジャガイモも入っている様子。確かに淡路島はタマネギで有名ですけれども、タマネギアイスの味やいかに…!?

 ふむふむこれは…ベースはミルクアイスっぽいんですが…あと味の遠~くのほうに「タマネギっぽい青さ(辛味?)」が…! 以前、仙台の「牛タンアイス」を食べた友人が「牛タンがミルクアイスの邪魔を!」と言っていたのを少し思い出しました。これはなかなかに新感覚です。

 そんなこんなで3種味わってみましたが、個人的には「あわじ島ミルク」のおいしさがダントツでした。毎日集めた新鮮な牛乳を使用という内容にも納得。

 こちらのお店は「温暖な淡路島の食材をいかした」「いつでもあたたかい気持ちになれる」世界一あたたかいアイスクリーム屋を目指して、冒頭のキャッチコピーがつけられているそうです。商品のクオリティもさることながら、簡単な問い合わせへ返信いただいたメールなんかもとても丁寧で、なるほど「あたたかい」看板に偽りなしと感じました。

 いくつもの賞を受賞したこちらのジェラート、お取り寄せはもちろん店舗でも味わうことができます。タマネギも含めてぜひ味わってみてください。

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あわじ島アイスクリーム
あわじ島ミルク 420円
あわじ島コーヒー 500円
淡路島 玉ねぎアイスクリーム 450円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
あたたかなおいしさ ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第73回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。