シンプルだけど満足度十分。伊勢市「冷凍プリンソフト」2種類食べ比べ

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―
タイトル

ソフトクリームとプリンが合体した冷凍プリンソフト

イラスト

 冷凍プリンソフト。その名のとおりソフトクリームとプリンを合体した小学生の夢のような食べ物であり、「あ~アイスも食べたいけどプリンも食べた~い」という純(ピュア)な欲望をかなえてくれるアイテムでもあります。

 直球シンプルなこの商品ですが2013年の発売開始以来売れに売れ、元の「山村乳業」から「冷凍ぷりんソフト株式会社」へ事業譲渡が行われているという…。会社1つできちゃったのかい。

 私も小学生のような純(ピュア)な夏を過ごしたい、ということで早速お取り寄せ。「冷凍プリンソフト」、「冷凍プリンソフト 伊勢抹茶」の2種です。あんプリンソフトというものもあるらしい。

中身

 早速発泡スチロールと緩衝材の梱包を開けていくと…オッ、コーン部分が割れとるね!? 見栄え上は困ったもんですが、お取り寄せにはつきものということでご愛嬌。「こういうこともあるよネ」という気持ちでこの先お読みください。

老舗の牛乳屋がつくったソフトクリームとプリン

2種類

 冷凍プリンソフトの前身である「山村ぷりんソフト」は三重県・伊勢神宮の近くのお店で販売されていたのがスタートな様子。伊勢で大正8(1919)年創業という老舗の牛乳屋さんが売ってるソフトクリームなら、そりゃおいしいでしょう。

中身

 レトロかわいいビンに入ったプリンの上にソフトクリーム、そしてコーンがさかさまに乗っかっています。おすすめは袋から出した状態で常温30~40分置いておくと、ちょうどいい固さになるのだとか。

中身

 しばらく待ってアイスもいい塩梅だ~となってきたとき、ふと気づきます。

…「食べ方がわからん」

 えーとなんだ、アイスとプリン部分はそりゃスプーンで食べるけど、外したコーンはどう食べるんだ…? スプーンでアイスを乗っける…?と試行錯誤しながら一口。おいしい!

 まだやわらかくなりきってなかっただけでもしれませんが、しょりしょりと甘くて濃厚なソフトクリーム。食べ進めていくとプリンが現れます。

中身

 このプリンもまた、やや固めで濃厚でひんやりしてておいしいんですよ。プリンの温度ってそんなに気にしたことなかったのですが、上のソフトクリームの影響でヒエヒエなプリン、おいしいです。

中身

 そして底にはカラメル。ソフトクリーム→プリン→カラメルとちょうどいい分量で味の変化があり、最後までおいしく食べられます。小学生とか書いてしまったけど、これ、思った以上にイイな。ガッツリ甘くて食べごたえも十分。

 次に抹茶味を。三重県鈴鹿産の一番茶だけにこだわった高品質な伊勢抹茶を100%使用しているとのこと。

抹茶味

 2個目にしてひらめきます。「ソフトクリームをセルフでつくればいいのでは?」

中身

 そういうわけで、そうしました。コーンも含めておいしい。抹茶はアイス部分ではなくプリン部分に入ってます。抹茶味はほのかで、カラメルはなし。まったりとした抹茶プリンもまたおいしいです。

 全体的な印象としては、「アイデアはシンプルなんだけどクオリティが高い」というのがポイント高いオヤツだなと感じました。

 お取り寄せも可能ですし、「冷凍プリンソフト 内宮前店」では店舗で味わうこともできます。暑い日にはとくにお伊勢参りの帰りなんかに食べたら最高でしょうね。お土産には不向きですが、ちょっと毛色のアイス・プリンを試してみたい方はぜひ、童心に戻ってお召し上がりください。

イラスト

冷凍プリンソフト ※「あいぱく」にて購入

冷凍プリンソフト 700円
冷凍プリンソフト伊勢抹茶 720円
日もち ★☆☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
シンプルアイディア&ハイクオリティ ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第75回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。